湯河原幕岩悟空スラブ(+淵野辺ストマジ)

2011-10-27

00_会山行 07_クライミング(ボルダリング含む)

Date : 2011/10/22~23
Member : もとき、ひろみん(23のみ)、まみ、ヒデぴょん、うろた、ちえ蔵(22のみ)、D嬢(22のみ)、さとこ(22のみ)、カッキー、コカッキー、まり、テトラオドン、けん(22のみ)、イッシー、組長(記録)
Timeline :22日  淵野辺ストマジ
23日  湯河原幕岩悟空スラブ

10月の会山行「マルチピッチ」で湯河原幕岩に行ってきました。


当初は22日からの予定でしたが、22日は雨のため、淵野辺ストーンマジックで基本的なロープワーク等の復習を行いました。
具体的には、エイトノット、クローブヒッチ等のロープの結び方の復習、リード&フォローの登り方、懸垂下降の手順、トップロープのかけ方、ロワーダウンのやり方、等をそれぞれ確認しました。流動分散か固定分散かでいろいろと議論がありましたが、結局はケースバイケースという感じで終わりました。

その後はそれぞれ壁で適当に遊びました。いつもPUMP2ばかり行っているので、たまに別のジムの趣の違うルートを登るのも楽しいですね。ストマジのルーフ状のルート面白いです。
最後にちょっと難しい5.10Cにみんな苦戦。自分も最後まで行けずじまい。みんながそろそろ帰るかーなんて言い出した時に、カッキーさんが2度目のトライで綺麗に完登。一人で優越感に浸って一人で気持ち良くなってました・・・。

翌日23日は天気が回復したので湯河原幕岩に行けました。
ただ、前日の雨もあって途中の桃源郷エリアの岩はちょっとヌメっている感じです。ちなみに、桃源郷エリアは台風の影響か倒木が多いらしく、道が結構悪いらしいです(管理所のおっさん談)。

今回登る悟空スラブは幕岩上部にある100メートル3ピッチ5.7の岩でマルチピッチの練習に適した岩です。また、あまり人がいないそうなのでその点でも好都合です。ただ、この日は違ったのですが・・・。
悟空スラブまでのアプローチは30分ほど。この日は秋なのに気温湿度が高く、道もところどころフィックスロープがかかっている比較的悪い道で結構鬱陶しかったです。
悟空スラブに着いてみると、こんな辺境の地にすでに取り付いている人たちがいます。もの好きやねー。

悟空スラブの取り付きで、もときさんチーム・ヒデぴょんさんチーム・まみさんチームに分かれて、早速登攀開始。わたし組長を含むもときさんチームは、スラブ下部の濡れた所は高巻いて乾いた部分からスタート。最初はもときさんがダブルロープでリードして自分とうろたさんをビレイ、自分がシングルロープを引きずって登り、まりさんをビレイっていう手順で登りました。
下部から登ってきたヒデぴょんさんがすぐに追いつきます。





スラブ中ほどのテラスにおっさんおばはんの集団が・・。どこかの山岳会でしょうか。ほとんどが初心者のようで登っては懸垂下降し登っては懸垂下降しで、ずーとそこら辺を占拠しています。鬱陶しいなあ。

眼下には、真鶴の岬、相模湾、初島、そして遠くに霞んで大島が見えます。開放的で爽快な気分です。
簡単なルートの上、人がいっぱいいるのですぐに渋滞になってしまいました。
親鳥を待つひなのように口をあけて上を見上げる皆さん。


それにしても、シングルロープでフォローをビレイするのは重たくて疲れますね・・。ある意味、ロープワークがルートの核心でした。
なんか揉めているおっさんおばはんグループをさっさと通り越し難なく終了点に到着。懸垂下降の準備に入ったところで、後ろから追い上げていたはずのヒデぴょんさんがスラブの左側の藪のなかからバサバサと藪を漕いで沢屋の顔で登場。何で藪こぎ!!という問いに途中から岩をそれたけど結局復帰できなかったとのこと。その後、傷だらけの腕と泥だらけのクライミングシューズで肩がらみのビレイをする、どー見たって沢屋のヒデぴょんさんでした。

我々もときさんチームは、下降後、もう一度登り返しました。今度は、もときさんとまりさんでもときさんがオールリード、うろたさんと自分がダブルロープでつるべで登ります。
ただ、途中のテラスで大失態・・・。2ピッチ目をうろたさんがリードし、セルフをとった後、ATCをハーネスのビレイループからギアラックに移そうとした時にATCが落下!!落ちていくATCを見て、アカーン!っと思った次の瞬間、下のテラスにいたおっさんの一人が両手両足を使って落ちてきたATCをファインセーブ!!!この時、ブラジルのW杯のゴールキーパーはこのおっさんに決まりやなと思いました。ザック見ててくれたかな。
とまあ、何とか下まで落っこちることはなかったわけですが、ATCと一緒に落っこちていったテンションの方は相模湾まで落っこちたまんまでした。
皆さんはこんなことはないかもしれませんが、すぐ下に代表クラスのゴールキーパーがいることは極めて稀なので、絶対に落っことさないようにしなければなりません。

さらに、2回目の懸垂下降中にも失態。。
下に人がいるためロープが投げられず、肩にかけて下降を始めたのですが、数メートル降りたところでロープが絡んで降りられなくなってしまいました。片手ではロープがほどけないので、エイト環の上にプルージックを作り、PASと連結して仮固定し、両手を使って何とかロープをほどきました。
11月会山行でもやると思いますが、懸垂の仮固定や場合によっては登り返しの技術、フリクションノット等の知識・技術など救助訓練技術はヴァリエーションをやる人間にとっては必須だと改めて実感しました。

ちなみに、かのおっさんおばはんグループの一人のおっさんが、テトラオドンさんがこれから懸垂で降りようとしているロープをつかんで寄りかかり、前に下りた人が下まで着いてテンションが解けているのかどうなのか分からない状態になっていました。これはヒドイ。他のグループの迷惑にならないように注意しましょう。また、テトラオドンさんいよればその後もおっさん達は落石落とし放題だったらしいです・・・。

下山は暗くなって、思いがけず9月の会山行ナイトハイクの復習。みんなツルツル滑ってウケました。人が転ぶのは見てて楽しいですね♡

今回の会山行はマルチ初心者が多く、人数も多かったので心配な部分もあったのですが、結果的には、比較的多くのメンバーとマルチのシステムのついての知識・技術を共有できたのでとても有意義だったと思います。個人的にはこれからアルパインをどんどんやっていきたいので、ダブルロープを使った登攀の練習ができたことはとても貴重な経験となりました。

(組長)

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