【ネパール】アンナプルナBCトレッキング

2024-11-16

04_ハイキング n_海外

Date : 2024/11/04-07
Member :よっしー
Timeline :
(DAY1)3:00ガンドルック→6:00ジヌダンダ→8:00チョムロン→11:00シヌワ→12:15バンブー→14:20ドヴァン
(DAY2)6:00ドヴァン→7:30ヒマラヤ→9:00ヒンクケイブ→9:20デウラリ→12:00マチャプチャレBC
(DAY3)4:00マチャプチャレBC→5:20アンナプルナBC→8:00マチャプチャレBC→15:00バンブー→18:00チョムロン
(DAY4)7:30チョムロン→9:50サムロン(バス停)→13:30ポカラ
Author :よっしー
 

約10日間の休暇がとれたため、一度は行ってみたかったネパール・ヒマラヤへひとり旅をしてきた。

今回はアンナプルナ・ベースキャンプ(以下、ABC)という、標高4,130mまでの旅である。
エベレスト・ベースキャンプと並ぶ人気トレッキングスポットだ。

10~11月頃はネパールは乾季となるため、トレッキングのハイシーズンである。
その時期を狙い、休暇をとった。

移動日(日本→ネパール)

初日の移動日は、成田空港からネパールの首都カトマンズまで直行便でのフライトだ。
約8時間で到着するので、意外とあっという間だった。
トリブバン国際空港にて

この日はカトマンズで一泊し、翌朝アンナプルナの麓の街、ポカラまで国内便で再びフライト移動した。

カトマンズからポカラへ。エベレストとは反対方面

朝7時発の便だったが、天候不良により4時間の遅延。
ネパールではこんなの日常茶飯事だそうだ。

カトマンズ上空

11時ごろ、ようやく離陸した。
約30分のフライトで、無事ポカラに到着。

外国人観光客が登山するには、アンナプルナ保護区入域証(ACAP)という許可証を取得する必要がある。
しかし、その日はネパールの祝祭日のため、事務所が閉所していた。
予定外の足止めを食らってしまった...


翌朝出直し、無事許可証を取得できた。
入域料は、3,000ルピー(日本円で約3,400円(2024年11月現在))だった。

1日予定が遅れてしまったので、時間を短縮するために行程を変更し、
公共バスで山奥の通じるところまで進むことにした。

山道では、かなり揺れる

偶然同じバスに乗り合わせたネパール人の男性に、日本語で話しかけられた。
聞くと以前、日本で働いてたことがあるそうだ。
気さくな感じで、色々と親切にしていただいた。

夕方ごろ最終地点のガンドルックという集落に着くと、その人の友達が営んでいるというホテルを紹介してくれた。
宿が決まっていなかったので、なんともありがたい。

ガンドルックの街並み

トレッキング1日目(ガンドルック→ドヴァン)

翌日はいよいよトレッキング開始。

今回は赤線のコースをとることにした

できるだけ距離を稼ぎたかったので、朝の3時にホテルを出発した。

写真右方向のチョムロンへ

暗闇の中、まずはチョムロンという集落の方面をめざす。


途中、長い吊り橋を渡る。
下がまったく見えない状態で渡るのは、けっこう怖かった。
この吊り橋は家畜も通るので、めっちゃ糞が落ちていて、よけながら歩くのに難儀した。


ジヌダンダという村に到着。素敵な雰囲気の場所だった。
ちょうど日の出ぐらいの時刻となり、ふと見上げると、そこにはヒマラヤのお姿が。

シングチュリ(6501m)

日本の山とはまた違う、すごい迫力だ。まさに息を飲むような景色だった。
写真に写っているのは、シングチュリ(6501m)という山らしい。
これを見れただけでも、ネパールに来た甲斐があったと思った。

チェックポスト

チョムロンには、許可証のチェックポストがある。
ここで、係員に許可証を見せた。
外国人は許可証がないと、ペナルティとして倍額(6000ルピー)をとられるそうだ。

馬もたくさん見かけた

ドヴァン(Dovan)

12時間ほど行動したこの日は、ドヴァンという場所に泊まることにした。
3軒ロッジがあるのだが、どこも部屋は予約でいっぱいだそうだ。
最後に聞いてみたロッジで、ダイニングルームだったら泊まれるとのこと。


地べたで寝るのかと思いきや、ちゃんとベッドが用意されてある。
食事の時間帯は人がたくさん来るものの、枕と布団も借りられて、思いのほか快適に過ごせた。

薄々感じていたのだが、ハイシーズンだし、翌日も宿の予約をとった方がいいんだろうなぁと。
でも予約の取り方がいまいちわからないので、早めに行動して、行った先で考えることにした...

トレッキング2日目(ドヴァン→マチャプチャレBC)


翌朝、ロッジの支払いを済ませ、夜明け前に出発。

1時間ほど歩くと、「ヒマラヤ」という2900m地点に到着した。
なんかお洒落な雰囲気

ここで優雅に朝食をとる。

標高も3000m近くなってきたので、朝はけっこう寒い。
食べ終わってから、あまり長居はせず、再び歩みを進める。


ヒンクケイブ(Hinku Cave)という、仏様が祀られている洞窟に到着。
キャメロットの#5か#6あたりがきまりそうなクラックが目に入ったが、
罰当たりになりそうだし、そもそもカムを持ってないので諦めた。


モディ・コーラと呼ばれる沢の流れているそばを、ひたすら歩く。
正面に見えているのは、グレイシャードーム(7193m)という山だそうだ。


ちょっとしたボルダーもあった。
登ってみたいなぁと思っていたところ、ちょうど欧米系のカップルが岩を触り始め、
この人たちもボルダリングやるんだろうなと、少しにやけてしまった。

高山病なのか、暑さのせいかわからないが、3300~3400m地点で、
少し頭がふらつくような感覚があった。
なので、ゆっくりしたペースで歩いていく。

アンナプルナ・サウス@マチャプチャレBCより

正午ごろ、マチャプチャレ・ベースキャンプ(3700m)に到着。
ここには5軒ほどロッジがある。
空きがあるか聞いてみたら、最初のロッジは予約いっぱいだそうだ。

スタッフかと思って聞いたその青年は、ネパール人の一般登山客だったのだが、
英語力の低い自分の代わりに、他のロッジすべてに掛け合ってくれた。
なんて良い人なんだ。。

まだ昼だし、どこかしら空いてるだろうと高を括っていたら、ダイニングルームも含めどこもいっぱいだそうだ。

最終目的地のABCにあるロッジもすべて埋まっているらしく、彼から
「今日はもう下って、下にあるロッジに泊まった方が良い」と勧められる。

ここまで来て諦めるのか、、、と思っていた矢先、たまたま居合わせたネパール人ガイドだという青年から声を掛けられた。

「テントがあるから一緒に泊まってもいいよ!」

なんという救世主。
その代わり、500ルピー(日本円で500円くらい)くれ、ということで喜んで支払った。
本当にありがたい。

テントはエスパースだった

あとあと聞くと、この日、日本人ツアー客の方々がロッジに泊まっており、彼らのガイドさんだという。ご厚意で、同じ日本人の自分に気を利かせてくれたらしい。

自分はツアー客でもなんでもないのに、ほかにも色々親切にしていただき、感謝でいっぱいだ。

翌日まで時間に余裕はあるので、景色を眺めたり、ミルクティーを飲んだり、ゆったり過ごした。
そして夜は、ガイドさん、ポーターさん含め4人のネパール人の方々とテントで一緒に過ごした。なかなか貴重な経験であると思う。

ロッジで食べたダルバート

ロッジから見えるマチャプチャレ(6993m)

トレッキング3日目(アンナプルナBC)

翌朝テントの中で目覚め、日の出を見るためにABCへ向け出発。

ゆっくり歩いていき、人生初の標高4000mを超える。

ただ、これは単なる数字であって、そこまでの感慨はない。
見たいのは景色だ。

そして、、、ついに到着!!

アンナプルナ・ベースキャンプ(4130m)だ。
タルチョ(旗)がめいっぱい飾られている。


筆舌に尽くしがたい景色だ。

夜が明け、少し後から日本人ツアー客とも合流。写真を撮り合ったりした。




しばし景色を堪能したのち、名残惜しくも来た道を戻る。

ツアー帯同のポーターさんたち

とりあえず前夜泊まったマチャプチャレBCまで戻ると、日本人ツアー客のポーターさんたちが、後から出発する準備をしていた。
お世話になったお礼と別れの挨拶を交わし、BCを後にする。

帰りのフライトもあるので、この日は下れるところまで下り、標高2000m弱の場所にある、チョムロンのロッジで一泊した。

トレッキング4日目(チョムロン→サムロン)


翌朝出発し、バス&ジープスタンドのある場所まで下ってきた。

ふもとのポカラ行きバスが10:30発だというのに、時間になってもなかなか出発しない。
同じくバス待ちと思しきネパール人男性2人組に聞いてみた。

ここは乗合ジープもたくさん客待ちしており、その男性たちも同じ行き先らしい。
人を集めてジープで帰ろうという流れになった。
この人たちも、色々と親切にしてくださった。


最終的に客が7人集まり、車の上に荷物を積んでいく。
2時間半ほどジープに揺られ、無事ポカラへ到着した。

カトマンズ観光

翌日はカトマンズまで飛行機で戻り、寺など観光した。

スワヤンブナート(世界遺産)

ダルバール広場(世界遺産)


カトマンズにあるクライミングジムにも行ってみた(Kathmandu Sport Climbing Center)

リード壁もある立派なジムだった。
ただ、半分屋外のため、外履きからそのままクライミングシューズに履き替えねばならない。
日本のジムと違って貴重品BOXなどあるはずもなく、そのへんはネパールだなぁと感じた。

家族連れや友人グループなどたくさん来客があり、地域の憩いの場となっている様子だ。


この翌日、タイのバンコク経由で、無事日本に帰国した。

ネパールに行ってみて


一生に一度は行ってみたいと思っていたヒマラヤへ行くことができ、本当によかった。
ABCで見た景色は一生忘れられないと思う。

○ネパール人は親切でやさしい人が多い、という印象だった。
もちろん、街中では金をせびられたり、タクシー代をふっかけてくるような輩もいたけど。

旅先で親切にしてもらった方々には、お礼を言うことぐらいしかできなかったが、日本に帰ってから、困っている外国の方がいたりしたら、すすんで親切にしてあげたいと素直に思う。

○今回すべて個人手配だったので、行き当たりばったりの部分があった。特に宿問題。
ハイシーズンは、前日か前々日になれば電話で予約できるそうだ。

○トレッキング行程は3泊4日と、かなり速いペースだったと思う。
一般的には1週間ぐらいかけてゆっくり歩くそうだが、ふだん日本で山慣れしている人であれば、4~5日で往復できるコースだ。
登山道も、世界中から人が集まる場所というこもあり、きちんと整備されている。
自分はひとりで行ってしまったが、不安な人はガイドを付けた方が良いと思う。

みなさんも機会があれば、ぜひ行ってみてほしい。
一度行くと、ネパールは意外と近い存在だと感じるはず(?)

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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