お試し山行 〜読図@扇山〜

2024-03-09

00_会山行 04_ハイキング

Date : 2024/3/3
Member : お試しさん、くま、パイセン、J、さだ、うの、りょう、木村、もちもち
Author :もちもち


お試し山行@扇山。


普段は運転していてよそ見できないし、電車の時は完全に意識失っている地域。しかしながら鳥沢駅を降りたホームから見るとなかなかに立派な山である。なお、下の写真は下山後Jが撮影したものである(撮り忘れた)。




テーマは読図。


地図上の登山道と実際の登山道の整合は皆すでにできる事はなんとなく想像できたので、全ての登山道を消した地図を用意した。


3チーム各5名に分かれて地形的特徴を確認しながらチェックポイントを同定し巡ってもらった(電波は入る地域ではあるもののキャリア・通信規格による差がある為、ロストした時のために既存会員には念の為GPXファイルでルートを事前共有した)。



扇山山頂で昼食。





餃子焼く人おるとは想定外やった。美味かった。ご馳走様でした。




その後百蔵山山頂で再集合、そして、ゴールへ。





山行がすすむうちにメンバー内でも明るい声が増えたように感じた。


短い時間ではあるが、地形の特徴確認を通して質疑応答だけでは把握できない、言語化されにくい会員や会の雰囲気が伝わっていれば良いなと思う。




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あとがき


1人が大好き、超好き。しかしながら、登山において複雑な事をやりたいとなると原則として「人」という拡張が必要になってくる事実。

そんなジレンマを感じつつも「アルパインはやりたいし、今後のリスクを考えると人という情報源は持っておきたいな」なんて感じで入会して一年が経過したものの一年、縦に移動する事より横に移動する事ばかり考えていた俺はこの会のメインストリームからは確実にズレている。そんな後ろめたさを感じつつも引率してきた。


OMMのトレーニングのため個人的な付き合いの中で読図山行を昨年末頃から定期的に主催しているのだが、読図山行は計画がめちゃくちゃめんどくさいと感じている。


用意する地図、25,000分の1を持っていけば絶対1人は「俺、老眼始まっちゃってさぁ…見えないんだよねぇ…」なんていう。かといって気を遣って12,500分の1で用意すると「え、やばい感覚狂う」みたいな話にもなったりすることも。


チェックポイントも多すぎず少なすぎず、集中力を切らさない、飽きない用意が必要だし、フィジカル的な意味で楽すぎてもつまらないし、逆にキツすぎるのは論外。


参加者の限られた情報から発生し得る状況を想定して計画に落とし込み、人によってはチェックポイント2個くらいはテキトーにすましちゃう、そんなお腹いっぱいから腹八分目くらいの匙加減で作らないとおそらく1人くらいから山行内容についての文句が出る。


兎にも角にも、本来ロストを防ぐスキルを身に付けるための山行であるものの、検討要素が多く計画そのもの方向をロストがちになるのが読図山行なのである。


今回の山行においては扇山または百蔵山のピストンとするか縦走するか、藪漕ぎ入れちゃうかとかといった点から始まり、キム兄による下見や経験談、本からの情報を元に、タイムスケジュール、コース設定についてはかなり吟味した。


人によっては少し長いな。。と心配になる設計だったかもしれない。しかし、結果として天候にも恵まれ、保守的に見積った事、各班がテキパキ動いてくれた事も功を奏し、時間的余裕をもって皆怪我なく無事に下山できた事は本当に良かったと思う。


計画段階で相談にのってくれたお試し山行準備の仲間、当日各チームを盛り上げてくれたであろう参加者の皆にはこの場を借りて感謝感謝の限りである。


昨今、GPSとして利用できる機数も増えたし、LPWAであれば奥まった沢であっても正確に座標拾える実績が出ている。もはや地図や地形図なんてものは過去のもののようにも思えて当然だし、ぶっちゃけそれでいいと思う。機械が正確に教えてくれてる分、自分の考えるリソースは他の事に使えるわけだし。


しかしながら、こうやって尾根谷一つずつときちんと向きあってみると改めて学ぶものも多く、ただ眺めているだけで『ここ行けるな。。。』とか無限の想像の旅をさせてくれるあたり、地形図というのもはやはり偉大である。




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