Member :Silver、こう
Author :こう
Silverと今シーズン2回目のアイスクライミングに行ってきた。
〇2月8日(土)
芦安上荒井沢(トリコルネ、カモシカルンゼ)
桃の木温泉の方に了解をいただき、車をとめて、閉鎖されている林道を歩く。
途中からは、大雨による土砂崩れや増水により、橋、林道が流されていて、トポとは大きく地形が変わっていた。林道の痕跡と過去に来たことのあるSilverの記憶をもとに、渡渉を何度か繰り返しながら進むと、右手に、上から下まで氷でつながった氷瀑(トリコルネ)が見えた。
遠くからでもその高さは十分に分かる。
近付くと、思った以上にたっている。
マジか。
登攀の準備をして、アップなしでSilverがリードで登り始める。
アックス、アイゼンの刺さり具合で氷の状態を確認しながら、丁寧な登りだ。
下から見ると、アイゼンのモノポイントがしっかり根元まで氷に刺さっているのが見える。
傾斜がきつく、途中、何度かスクリューでレストを入れながらトップアウト。
ロープの長さから、滝の高さは30メートルくらい。
私は、Silverに滝の上の灌木で確保してもらい、登った。
下部と異なり、上部の角度は被り気味。加えて高度感からくる緊張感で、体が硬くなり、スナップをきかせたアックスの振り、思い通りのムーブを繰り出せない。
なんとかトップアウトしたが、上げっぱなしだった両手のかじかんだ指に血流がもどり、痛い。
懸垂で下降し、Silverは一度リードで登った滝はトップロープで登らないとのこだわり派なので、私だけトップロープで再登。
2本目は慣れもあり、スムーズにムーブが繰り出せたと思う。
途中までロワーダウンしたところで、後続パーティーが来たので、支点を回収して、カモシカルンゼへ。
車をとめさせていただいた桃の木温泉の若女将にお礼を伝えて、冷え切った体を温める為、芦安温泉 岩園館へ。食事は韮崎のファミレス。次の日に備えて、道の駅はくしゅうで車中泊。
〇2月9日(日)
尾白川下流水域(平田ルンゼ)
翌朝、目が覚めると、外気温は氷点下5℃まで下がり、車の窓の内側の結露が凍り付ついていた。
前日の疲れもあり、なかなかシュラフからはい出すことが出来ず、予定よりも30分遅れて出発。2人とも、ぐうたらオヤジなので、仕方ない。
矢立石駐車場は、冬季閉鎖されており、既に先行パーティーの車で、ゲート近くの路肩はいっぱい。少し離れた林道わきの空いたスペースに車を駐車。
雪に覆われた甲斐駒ヶ岳を見ながら林道を1時間弱歩き、錦滝へ。
滝の脇には、滝を見に来た人の休憩ポイントとして東屋が建てられている。
3パーティーが林道にテントを張り、アイスクライミングのビバークポイントとしていた。この周辺にはいくつかのアイスクライミングのルートがあるらしい。
錦滝から1~2分で平田ルンゼの取りつきに到着。
ルンゼを下から見ると、枯れ沢状態で、氷が全く見えない。この上にアイスクライミングのポイントがあるのか不安に感じた。準備を整えて登っていくと、徐々に染み出しの氷が大きくなっていく。氷が薄く、岩にアックスの先端を引っ掛けたりする箇所もあり、気が抜けない。
ここからはロープを出し、Silverがリード。傾斜がゆるいとはいえ、緊張する。
いくつかピッチを繰り返し、松竹梅の滝(50m)へ。
こんな大きな氷瀑があるなんて、取りつきでは想像できなかった。
幅が約30m、高さが50mくらい。
必要な装備以外は、滝の下部に残置し、再びSilverがリード。谷間なので、ビレイしている間、寒い。氷は固いようで、アックスやアイゼンを刺した際に割れた大きな氷の塊が、上から落ちてくる。
Silverに滝の上部の灌木から確保してもらい、登り始める。やはり氷が硬くて割れやすい。氷にひびが入って、加重すると氷が割れて足が外れる事数回。ちょっとドキッとした。また、滝の上部の傾斜がきつく、緊張した。今日はここまで。
18時近かったため、状況報告を緊急連絡先に入れて下山。
ふもとの尾白の湯に入って、体を温めて帰りました。
氷のコンディションが、滝の下と上、時間帯などによって変わり、加えて、アックスやアイゼンをどこにでも刺せるわけではない為、登りながら考える事がたくさんあるなと改めて感じました。
声かけをいただき、オール・リードしていただいたSilverに感謝です。
氷のコンディションは、ここ数年の中では非常に良く、シーズン終了まで、楽しみたい。