ケーキ作りに長衛小屋まで(戸台川から小仙丈ヶ岳)

2026-01-25

03_積雪期 j_南アルプス

Date : 2025/12/27~28

Member :がみ、Hu-ma、いちた、みき、みずき (25年オンリー)

Timeline :12/26 夜発 

12/27戸台⇨戸台川の河原歩き⇨長衛小屋 

12/28小屋⇦⇨小仙丈、下山は南アルプススーパー林道

Author :みずき





出発前日


燕山荘でゆるふわ宴会雪山しよ〜♪
がみちゃんの素敵な提案にワクワクしながら出発当日を迎え、お昼に何となしにLINEを確認するとアイコンに60超の数字。
すわ、何事かっ!と中身を追うと中房温泉への林道で土砂崩れが発生し通行止めになったとのこと。
昨日まで「小屋でケーキ作っちゃおう!」なんてほのぼのしていたライングループは緊急転身会議にチェンジ。
てんやわんやで集合4時間前に行き先が仙丈ヶ岳に決まった。
お気楽小屋泊から雪山テント泊に急にグレードアップしたおかげで慌ただしい出発になった。
後に聞いた話だと、林道は金曜日中に復旧されたとさ。燕山荘グループすげぇ。


いざ出発

初日は戸台川をてれてれと遡り北沢峠を踏み越えて、長衛小屋を目指す。





たぶんザックのパンパン具合をアピールしたいポーズ.
この旅で一番寒かったのはこの駐車場。




長い長い林道歩き


歩き始めてしばらくしたら長衛小屋から折り返しのコールがあり、無事に全員分の小屋が取れた。

不幸中の幸い。




長い長い河原歩き


本当に長い。



渡渉は3回だったか4回だったか?

良さげなステップはだいたい氷でコーティングされている……


ジャンピング渡渉点(写真だと狭く見える)

3シーズンシュラフ×2でパンッパンのみきザックをがみブリッジで受け、

いちたが引き上げるという連携プレーで無事通過。

長い河原で疲れた体に追い込みを仕掛けてくる八丁峠。
久々の長丁場の山でバテバテのみきの顔が忘れられない。よくがんばりました🌸

雪中のオアシス。長衛小屋


入ってすぐの所でストーブをガンガンに焚いてくれていて暖かいのが嬉しいポイント。

宿泊者には常にアチアチのお湯も供給される。

のぉんびりした雰囲気がよろし。

個人的に小屋番の髭面兄さんが風貌・雰囲気ともに小屋とマッチしてて尚よし。

がみちゃんイチオシの小屋。


とにかく全員お腹がぺっこぺこだったので即食事の支度。

カット野菜、煮卵、しらたき、つみれ、鶏肉の何でも鍋。締めにうどん。


そして今回のメイン・シュークリームタワーケーキを建立。

燕山荘ではクリスマスにケーキが出ると聞いたのでつい対抗心を燃やしてしまった。

みんな作業に夢中で全然写真撮ってない。

みんなのクリエイティブ魂が垣間見えた。


命名:頂 特徴:軽くて高カロリー



翌朝


日が昇る前に出発。この日このルートでは一番槍の模様。

樹林帯の中でもそこそこに風が吹いていて寒い。上部はもっと強いだろうね、とがみちゃんが言う。



黙々と登り続けて日の出を迎える。

期待していたトレースはあるにはあるが薄い。

樹林帯を抜けると吹きっさらし。

立ち止まると寒いので謎ダンスを披露し合う。



カラーリングがそっくりの上にアタックザックがお揃いのみきとみずき

しばらくすると風が弱まってきて、景色を楽しむ余裕が出てきた。

ぴょっと突き出たオベリスク、お向かいの甲斐駒、えらい遠くに見える仙丈ヶ岳のピーク。





風が無ければ座ってても寒くない!

小仙丈から先はトレースが無く、タイムアウトのため今回の我々のピークは小仙丈まで。

後に小屋の方に聞くと、前日は暴風で誰も仙丈まで行けなかったらしい。




お家に着くまでが登山です

小屋に戻って小一時間ほど休む。

休んでいても気になるのは帰りの長丁場。

わかっちゃいたけど、またあの渡渉をするのか……と気が滅入る。

林道が通れたら楽だけど積もり具合によってはラッセル祭りでむしろ地獄となる……。

小屋周辺にいた他のパーティや小屋の方を捕まえて情報収集をするも林道の状態は分からず。

ここは一度通って状況を把握している戸台川を大人しく戻ろう。

そう腹を決めて北沢峠へ降っていると、ソロの男性とすれ違った。

がみちゃんが話かけると、林道を上がってきたが全く積もっていないので問題ないとのこと。

俄然色めき立つ我ら。迷わず林道へ。

ソロ男性と森の仲間たちのトレースを辿る。

シカ、カモシカ、ウサギ、ライチョウ、ヤマドリ、サル、テン、キツネかタヌキ。

そして、クマさん………。進行方向が一緒。


今春に出た「クマージェンシー」に載ってた写真が脳裏にちらつく。

先ほどの男性は「景色がいいよ」以外は何も言わなかった。

果たして、このクマさんの足跡は新鮮なやつなのか。

それとも、男性がクマさんの足跡など日常茶飯事な強者だったのか。

みんなで無駄にでかい声で推理や談笑をしながら、とにかく前に進む。


他にも、色んな生き物に頂かれた後のイノシシ、まだフレッシュなシカの転落死体。(写真自粛)

クマさんの足跡を見た後だとちょっと嫌。





Hu-ma:登ったら楽しそう!

Hu-ma:つっついたら楽しそう!
氷を見るとやたらテンションの上がるHu-ma
来年はアイスクライマーですかね


がみちゃん:雪崩にあったのあそこらへん!


棒切れを振り回したくなるのは男の子だけではないのだ


無事、熊さんに出会うこともなく長い長い林道を帰ってこれた。


燕山荘はまた来年リベンジ!



みんなの感想



Hu-ma

初めての3000m級雪山登山!

頂上こそ行けなかったものの、同期の皆んなで渡渉したり、長者小屋に泊まったり、

シュークリームタワーを作ったり、兎に角楽しい山行でした!

帰りの林道は、おじさん(道中林道を行けることを教えてくれた)や野生の動物たちの足跡が沢山あり、

山の営みの豊かさを感じる路でした。

そして今回行けなかった燕、リベンジしようね!



いちた

 一般的には2泊3日で歩く行程を1泊2日で進めたので、

燕岳からの転進先としてはやや難易度の高い山行となった。

 そうしたなかで長衛小屋に泊まれたのは幸運だった。

ちょうど年末に余っていた幸運を滑り込みで使い切ったという感じがした。

もしテント泊になっていたら、みんな疲れてしまって、森林限界へ上がる気力をなくしていたかもしれない。

 反省点としては、戸台でテント泊から小屋泊へ切り替えた際、何を置いていくかを丁寧に決めなかった点が挙げられる。

私個人としても、恥ずかしながら他のメンバーの持ち物の軽量化を少しも考えていなかった。

長距離を歩くので、シュラフやマットのような邪魔なものを置いていき、

他の人の共同食料を分担するなどの工夫が必要だった。

 一方で今回の山行で優れていた点として、次のようなものがあった。

まずは、全員が体調や懸念点について率直に共有していたことだ。

リーダーの配慮により共有しやすい雰囲気が作られていたおかげだと思う。

 それから、転進の段階から総じて臨機応変な対応をとれたことも良かった。

特に現地で情報を集め、下山ルートを河原から林道に変えたのは正解だった。

これによってヘッデンでの河原歩きを避けられて、安全性が高まった。

 最も素晴らしかったのは、長衛小屋で組み立てたケーキの完成度が高かったことだ。

これは「2025年の山の締めくくりをケーキによって祝いたい!」「祝うべきだ!」「祝わなければならない!」

というひとりひとりの切迫した情熱によって成し遂げられた成果だった。

私は今回の体験から二つの学びを得たような気がする。

一つは、山で食べるケーキは甘くて美味しいということであり、

もう一つは、ふわふわの3000mの雪稜は、ホイップクリームのように甘くはないということだった。




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