西上州 鍬柄岳 南陵 | バリエーションはじめ、ヒルまず進め

2023-10-03

00_会山行 07_クライミング(ボルダリング含む)

Date : 2023/09/24
Member : バード、ゼロ、よしたか、J、こま、さや、あやの、もちもち、いちこ、ユージン
Timeline : 8:30 駐車場〜8:50取付点 〜(説明)〜10:10登攀開始(B班)〜12:40鍬柄岳ピーク〜13:30取付点〜16:30駐車場
Author : ユージン


今年初の試みとなるバリエーションはじめ(講習)に参加してきました。

向かう山は、奇峰連なる西上州の一角にある鍬柄岳(石尊山)  589m。
高尾山とほぼ同じ標高ながら、遠くからでもそれとわかるキリッと屹立した峻険な山容です。

今回は2パーティ(A班6名 / B班4名)に別れて、この南陵を登ります。


関東ふれあいの道沿いにある駐車場から登山道を登り、約20分で取付点に到着。


A班はマルチピッチの基本的な知識や経験もあるため、到着後すぐに登攀開始。


フレークルートをリーダーに続きます。


B班は知識や経験の浅いメンバー(私含む)を2名でサポートする構成。
そのため、登攀前にリーダーのバードさんから基本的なマルチピッチのシステムについての説明がありました。


立ち木や岩でのナチュラルプロテクションでの支点構築やリムーバルプロテクションでの分散支点の話、事故になりやすいケースの説明、今日の注意事項なども。

簡潔でまとまっていて非常にわかりやすい説明だったため、無理なく頭に入ってきました。
バードさん、ありがとうございました!


説明の途中で「うぉーい」とバードさんが叫んだので足元を見てみると、
流血が、、

A班の方からも「うぉーい、おれもだよ」と聞こえてくる。

この時期は心配していたが、、早くも。。

ヒルんじまうぜ、ジョニー。。


気を取り直し、B班もA班とは別ルートで1ピッチ目の登攀開始。
こちらもリーダーに続きます。


次は私の番。気合を入れるためにいっちょ上半身裸になるかとふと脳裏をよぎったものの、アッセンダー(マイクロトラクション)付けての上裸もイマイチカッコつかない上に、日陰でちょっと肌寒かったので、その熱い気持ちだけを胸にそっと壁に取り付きました。

壁がボロボロと崩れてくる。。モロい岩質ですね。。


1ピッチ目の終了点である松の木の根元でA班に合流。
みんな笑顔で登ってきます。


立ち木を利用したビレイステーションの構築やロープ捌きが勉強になります。


2ピッチ目は岩稜帯からクライムダウンして小ギャップを超え、その後のフェース途中まで一気に登ります。


B班の2ピッチ目はJがリード。
2ピッチ目からだいぶ視界が開けてきました。
ルート途中に屈曲があるのでピッチを手前で切るべきか悩ましい。


3ピッチ目は、残りのフェース40m。
開放感があり眼下に町並みを見渡せます。
天気も良く、最高に気持ちいい。

A班、B班ともにそれぞれトップアウトして無事に山頂へ。



石祠が2つある山頂。

360度見渡すことができ、荒船山も遠くに見えます。

下山は鎖場のある一般道から。
トレラン主軸のもちもちはアドベンチャーレースみたいでかっこいい。


下山後は、A班はチーム内編成を変えて2周目に挑戦し、
B班はトップロープで名もなきボロボロの岩と戯れタイムアップ。


駐車場までの下山ルートで、ヒルのお土産のおまけ付き。。



今回のルートです。



参考リンク :
鍬柄山 南稜 (2022年のバードさんの記録)

地図:
『西上州 妙義山・荒船山』(山と高原地図)
『下仁田』(2万5千分1地形図 / 国土地理院地図)



以下、今回参加したメンバーからのコメント(一部)です。

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もちもちの感想
今日一日本当にありがとうございました!
初外岩だったんですけど、一手一手リスクを考えて登る事や以下に綺麗に正確にシステムを作るという技術の面白さに加えて一般登山道では絶対見れない景色。色々な方が登る事に夢中になる理由が少し分かった気がします。
参加表明してええんか…と負い目を感じていましたがとても良い機会になりました。
また機会がありましたらどうぞよろしくお願いしますー!

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いちこの感想
外岩初心者は中間支点もピッチの終了支点構築もどこでどうとるか判断がつかない(少なくとも自信がない)ので、
短めのルートで、一連の流れ、支点の場所・取り方を実物で確認したあと、サポートを受けながら2周目を自分で挑戦できるのが、すごく有難かったです。

A班の指導役2名、生徒役4名の構成は、1周目に多少時間はかかるものの、2周目に半分にチームを割れる点で良かったと思います。





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