(無雪期)小同心クラック

2026-06-13

01_無雪期 08_アルパインクライミング i_八ヶ岳

Date : 2026/06/13
Member :フジ、くま
Timeline :赤岳山荘0400-0530赤岳鉱泉0550-大同心基部0700-0730小同心クラック基部-0930横岳1010-1100硫黄岳-1200赤岳鉱泉1230-1400赤岳山荘
 Author :くま


八ヶ岳の初級バリエーションへ。

「冬にアイゼンで登ったが、夏にクライミングシューズで登っても絶対に楽しいはず!」
というフジ兄の誘いで、計画すること3年。やっと天気とタイミングに恵まれ、行ってきました小同心クラック。とっても爽快で快適な山の旅でした。


前夜に美濃戸入り。4時に出発。気温10度。想定以上に寒い。

なお、私ことくまはなんと人生初の美濃戸。10年近くも会に居て何をやっていたんだ、という経験の偏りに我ながらびっくりします。(そういえば、バードも北鎌尾根をやったときに初めての上高地だ、とはしゃいでたなぁ。まさか自分も似たような状況になるとは)

最近、すっかりスポーツルートのイメージが強くなったフジ兄ですが、やっぱり歩きも強い。グイグイペースをあげてさくっと赤岳鉱泉着。ここも初めてのくまは、お上りさん気分で「みんなが話してたのはこれかー!」って興味津々。

小休憩をいれて、大同心分岐から大同心陵の急登へ

何度も記録では見た大同心稜への分岐


1時間ほどで、大同心が見えてくる。
デカくてカッコいいぜ大同心。がぜん登攀感が出てくる


大同心基部から小同心へトラバース。
昨日降った雹がルート上に残っていて、ちょっと怖かった

ここまでバリエーションとはいえよく踏まれていて、道も明瞭で歩きやすいなあという印象。出発から3時間半が経過した7時半頃、小同心クラックの基部へ。広くて快適なスペースが広がっており、寒い寒いと文句を言いながら装備を整えて出発。

1ピッチ目はくまがリード。ちょっと緊張もありましたが、いざ取り付いてみるとフジ兄の言葉通りでとにかくホールド、スタンスが豊富。壁は立っているが、あまり躊躇せずにグイグイ登れて爽快。よく登られているせい&斜度のせいで、落石の心配などもあまりせずに済むのもありがたい。ピナクルや残置のハーケンでランナーをとりつつ、真新しいボルトが2本あったので、ピッチを切る。事前に読んだ記録では、1ピッチ目はもうちょっと長いことになっていたが、まあいいことにしようと判断。

1ピッチ目の終了点は、基部から見えていたボルトにて


2ピッチ目。フジ兄リード。楽しげな歓声が聞こえてくる。きっちりカムもキメる。ビレイは寒い。

3ピッチ目。くまリード。ちょっと支点探しも余裕がでてくる。
フォローのフジ兄が撮ってくれたこの写真。屈曲の少ない支点になってて嬉しかった

同ルートの記録では必ず出てくるアングルの1枚、チムニーを抜け出たところ。わかりにくいけど余裕の十字懸垂パフォーマンス


4ピッチ目、フジ兄リード。ルートが左右にとれるように見える。しばし迷った後、壁は立ち気味だが体勢が良さそうな左を選択。すぐに傾斜はゆるくなり、小同心のトップへ。

日の当たる小同心トップ

フォローの登攀開始時に、持参した無線の電波の入りが悪くなり、コミュニケーションに手間取り無駄な時間を使ってしまった。通信ができない状況での取り決めをもうちょっとしっかりしておくべきだったと反省。

登り切ると、やっと日が当たる場所に出る。ここまで凍えていたので、太陽の暖かさに感謝の気持ちが湧く。

※事前の調査では3ピッチのルート、となっていたが。真新しいボルトに従ってピッチを切っていた我々は4ピッチとなった。どれも自然で足場の良い所になっており、これで良かったのでは、と思う


小同心のトップからは、明瞭な踏み跡を辿ってちょっとの歩き。最後にまた壁が立ってくるので、頂上まで再度の短い登攀。一応ロープもだした。登攀で頂上に直接出るのがまた爽快!

小同心トップからみる横岳頂上


わざとらしくロープを担いで記念撮影


下山は、大同心を懸垂下降して、大同心稜をくだるルートもあるとのことでしたが、我々は硫黄岳側の一般ルートから下山。お天気もよく、南八ヶ岳の景色を楽しみました。


硫黄岳のあたりからは今回のルートが良く見えて、あーだこーだと話ができたのも楽しさに花を添えてくれました。基部からは見上げた際には大同心が大きく見えたが、こっちからみると横岳にダイレクトに突き上げる小同心が映える


高度感あるけど豊富なホールドで安心な登攀、明瞭な踏み跡、日帰り可能、山頂から見下ろす雄大な景観、と。いろんな要素が相俟って、大変素晴らしいルートだと思います。私のようなバリエーション初心者には挑戦してみる価値大いにありです。ぜひおすすめしたい。

もっとバリエーションやりたい!と思える素敵な山行でした。
フジ兄、また行きましょう!

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