阿弥陀南稜

2010-03-14

03_積雪期 i_八ヶ岳

Date : 03/13-2010/03/14
Member : すぐりん(SL)、のりさん、たなか(CL、記録)
Timeline :
1日目 02/21 美濃戸口~赤岳鉱泉~ジョウゴ沢F1~赤岳鉱泉
2日目 02/22 赤岳鉱泉(5:50)~大同心基部(8:00頃)~小同心クラック(8:20頃)~横岳(13:10頃)~硫黄岳~赤岳鉱泉~美濃戸口(18:15)

昨年8月に下見を行った阿弥陀南稜に行ってきました。

1日目
茅野駅からタクシーで舟山十字路まで行き、歩き始めます。阿弥陀南稜は相変わらず人気が高く、この日も私達の他4パーティ-が入っていたようです。トレースもばっちりで、青ナギまで快適に進みます。青ナギ手前でテントを張っていると2人パーティーが下山してきました。そのパーティーは日帰りの予定で来ており、無名峰まで行ったものの時間切れで引き返してきたそうです。トレースがなくラッセルになったそうです。

2日目
4時起床、6時に出発しました。P1とP2の間のコルで準備をしていた4名パーティーを抜き、そこからは、誰の踏み跡もない雪の上を進みます。トレースのない所を歩けるとは期待していませんでした。本当についていました。

P3コル手前は、非常に風が強く吹いていました。この風の中、P3コルを登るのは危険と判断し、少し様子を見ることにしました。私達が様子を見ていると、先ほど追い抜いた4名パーティーが風をものともせず、先に進んでいきました。風が弱くなりそうもないため、私達もしばらくしてから、進むことに決めました。進んでみると、風が強いのは、トラバース手前のみで、P3コルはほぼ無風でした。

P3コルはロープを出しました。私がロープを2本を引きずって登り、すぎりん、のりさんをビレーする予定でしたが、前のパーティーの待ち時間が長く、また、次のパーティーも後ろに控えており、時間短縮を考慮して、1本のロープで登ることにしました。ロープの末端から5mの所にのりさんがつながり、すぐりんが末端に繋がるシステムを使いました。

1ピッチ目は4名パーティーのビレイポイントの少し下で、アックスで支点を作りピッチを切りました。2ピッチ目は4名パーティが右側に上っていたので、私は左側に登りました。途中でロープがいっぱいになってしまいましたが、木で中間支点を2箇所とっていたため、のりさん、すぐりんも同時に登ってきてくれました。足場の良いところまで登り、ビレイをしました。ビレイしている際にテンションがかかるなと不思議に思っていましたが、どうやら、のりさんの足にロープがかかり、大変なことになっていたそうです。のりさんの横を後続のパーティが抜かして行き、どうしたものか考えていた際に、ロープを足に引っ掛けてしまったそうです。

P3から先も、それなりに悪かったため、ロープは繋いだまま、ショートロープにして、コンテ、スタカットを混ぜながら進みました。
P4手前からは、再度、50mフルにロープを使いスタカットで登りました。P4コルまでの5mほどのトラバースが本山行では最も悪かったです。P3と同じ3人連結システムで登ると、フォローのどちらかがトラバースで落ちた場合、もう1人が振られ危険であるため、ロープをフィックスし、のりさんにはプルージックで登ってきてもらい、すぐりんは末端に繋がって、ビレイして登ってきてもらいました。後で考えると、最初のトラバースのみ1人づつ登り、そこから先は、P3と同じシステムを使用した方が早かったと気づきました。

阿弥陀山頂はバリュエーションを終えたグループが大勢いました。天気も良く最高に気持ちいいです。

阿弥陀南稜はアルパインルートですが、雪山の一般道よりもやや難しい程度の難易度で楽しいルートです。来シーズンは、他の人にもお薦めしたいです。

今回の山行で、ロープワークについて、少しずつ、上達していることを実感できました。全く声による合図は行わなくても、ロープワークをスムーズに行えました。また、ロープが足りなくなり、トップとフォロー同時に登るという、気転の利いた行動も自然に出来ました。

<青ナギから阿弥陀南稜>


<阿弥陀山頂>

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