強風で有名な那須岳へ、いざ!
朝、新宿でレンタカーを借り、約2時間半で那須の大丸温泉へ。車を止め、大きな公営駐車場の前のトイレ脇から出発。しばらくは、蛇行するハイウェイをショートカットする歩道が続く。何度もハイウェイを横断するので、車にはねられたらどうしようとヒヤヒヤする。が、実は車はその先の峠の茶屋まで来られたらしい。がーん。悔しいので、茶屋に大きな駐車場があったのは、見なかったことにする。
茶屋跡でアイゼンを装着。アイゼンで岩稜を歩くのに慣れておらず、苦戦する。アイゼンの歯が岩にいちいち反応するため、足下をとられそうになり、ヒヤヒヤする。雪がついていない岩の塔の下の斜面は凍っていて、アイゼンをさしながら降りて行く。鎖がたくさん張られていた。危険な箇所はほとんどなく、強風で有名なこの地も、この日に限ってはまったくの無風だった。山頂に着いてのんびり休む。
茶屋跡に戻った後、常連さんに茶臼も往復するよう勧めら、茶臼まで足を伸ばした。山頂まではなだらかな斜面が続き、相変わらず風はほとんどなかった。すり鉢状の火口の周りをぐるりと一周し、祠に着くと、長いアンテナを立てた男性が無線をしていた。さとこさん曰く、山頂でいろんな人と無線で話すことを趣味とされている方らしい。
茶臼の山頂からまた茶屋跡に帰って来た。行きよりもガスが多くなっていたため、数日前に講習を受けた読図を復習がてら、地図とコンパスを片手に下山した。下山後「鹿の湯」という古い共同浴場に寄る。浴槽の周りが全部木の板で、かなり年月を経た、大変古くて趣のあるお風呂だった。でも、洗い場がとってもとっても寒くって、朝日岳よりも茶臼岳よりも、この洗い場がこの日一番寒い場所だった。