甲斐駒ケ岳・黒戸尾根

2014-03-25

03_積雪期 j_南アルプス

Date : 2014/3/22-23
Member : ちえ蔵、まり、すぐりん、組長
Timeline :22日 市営駐車場0623~1040刃渡り~1341七丈小屋(幕営)
23日 七丈小屋0604~0759甲斐駒頂上0832~0913七丈小屋~1430市営駐車場


春です。
久しぶりにお山に登ってきました。
個人的に、山に登るのは1カ月半ぶり。最近で、こんなにブランクがあったことはない。一般的に久しぶり、のレベルはどんくらい空けた時なのかはよく分からないが、自分にとって1ヶ月半ぶりというのは、もうとんでもなく長ーいブランク。まあその間いろいろあったんだけど、ようやく山に戻れて本当に幸せだ。僕にとって、山はとっても大事なものだ。山仲間もね。


まあとにかく、久しぶりの山でテンション高めで尾白川渓谷へ前夜入り。市営駐車場にはすでに7,8台。皆さん、明日に向けて仮眠中のご様子。我々もとっとと寝る。寒くて、車から出るのが億劫になる感じ・・・久しぶりだー。




翌朝。
良く晴れている。皆さん、続々出発。我々も出発。竹宇神社まではあまり雪がない。吊橋を渡って、尾根に取り付く。しばらく雪はあまり多くない。うねうねと単調な登山道をちえ蔵さんとしゃべりっぱなしで歩む。いつもより口数が多い。なぜか、頂最強と名高いまり姉さんがバテ始める。すぐりんは相変わらず涼しい顔して登ってる。


程なくして、横手・白須分岐。某有名登山ルート集では、横手の方からのルートが紹介されているが、トレースはなかった。


そして、刃渡り。
切れ味いまいちの刃の上を、ノコノコ歩いてく。がっちがちの鎖が気分を損ねる。山と高原地図では「両側が谷底まで削ぎ落ちている」らしい。ずいぶん刃こぼれしてしまったのか、もとからこんなもんなのか・・・。皆さん、口笛吹きながら通過。景色はいいよ。
刃渡り


刃渡りからの八ヶ岳さん


 五合目付近で、前後して登っていたパーティーとしばしご歓談。カトリーヌさんっちゅーかなりの猛者クライマーに出会う。女子です。でも行ってるトコ、やってることがスゴイ。ローラばりのしゃべり方で、この人間違ってきたんじゃないかって最初は思ったんだけど、人は見かけで判断しちゃだめだね・・・。世の中いろんな人がいるもんだ。


五合目のコルからの登りのルンゼは少しいやらしい。アイゼン装着。すぐりん、雪山に必須ののアレを忘れる。アレがないと、なかなか厳しい登り。ロープなかったらやめました、、、って、すぐりん。


その先にも落ちたらヤバいハシゴがいくつか。でも、頑丈なハシゴなので、問題なし。ちょっと急なところはぶっとい鎖のオンパレードだ。鎖なかったら、もう少し楽しめるのにはな・・・。
ハシゴー

クサリー




そして、七丈小屋へ。
第一小屋の前にテントを張る。カトリーヌさんたちは、小屋素泊まり3500円らしいが、雪に埋もれた入口掘りのアルバイト代込みだ、笑。
陽光の当たるテント内はとってもあったかい。春ですね。山は。僕にはいつ春が来るんだろう。。
ビール飲んで、まり姉さんのうまいメシ食って、よくしゃべった。しゃべんなくていいこともしゃべった。内緒ですよ~。すぐりんに軽くあしらわれる。なめられる。どうやら自分の扱いに慣れてきたらしい笑。こんなアラサーになんなよ!!・・・って気づけばすぐりんもアラサーか・・・。時は無情だ。
七丈小屋

泊るには・・・

掘らなきゃいかん

小春日和




翌朝。
小屋内でコケてじん帯痛めたっていう女性をヘリ搬送するため、朝から小屋周辺は慌ただしい。ヘリが来る前にテントをたためって。小屋でコケるなんて・・・。まあしょうがないけど、彼女はしばらくそのことを言われ続けるんだろな・・・笑。同情。
今日もいい日


気を取り直して、レッツ甲斐駒。
すぐりんは、アレがないからお留守番。
天気は快晴。ほんと雲ひとつない晴天。いつでも山の神様は優しく迎えてくれる。まり姉さんとはお違いだ。
おはようございます

八ヶ岳さんも今日もゴキゲン


しばらく広い尾根を登ると、次第に尾根は急峻に。岩の上にこんもりとのっかった雪がなんとも美味そうだ。思う存分味わう。あとに残る一筋のトレース。まさに雪山の醍醐味だ。
ところどころ傾斜のある部分もあるが、さして問題はない。ロープも出さない。まり姉さんもちえ蔵さんも余裕の登高。
ランドネっぽいなー

黒戸~


頂上に近づくと多少風が出てきたが、風速10m弱で問題なし。


そして、甲斐駒頂上へ。360度の大パノラマ。ぐるっと、富士山・鳳凰三山・北岳・間ノ岳・農鳥、塩見、荒川三山・聖・仙丈・恵那山・中央ア・北ア・八ヶ岳・奥秩父。久しぶりだね、こんにちは。
甲斐駒頂上で以前ナンパをした話をしようと思ったら、「その話、3回目」とまり姉さんにつっ込まれる。お爺ちゃんは、何度も同じ話をするのです。時には優しく聞いてやってください。

早川尾根からの北岳さん


鳳凰三山と富士山

仙丈さん

中央アルプスの皆さん

ぼくら


すっかり甲斐駒からのプレゼントを堪能してからすぐりんの待つ七丈小屋へ下山。


七丈小屋からは、一応、ハーネスつけて、下山開始。


五合目コル手前の急なルンゼでロープを出す。アイゼン・ピッケルで慎重にクライムダウンすれば、ロープは必要ないけど、アレがないすぐりんのため、またまた皆さんの練習のため、ロープを出す。ただ、いずれにしても初心者がいる場合は要ロープ。
5合目のコルからの最初の急なルンゼ

五合目のコルでガチャ解除。


あとは好きな時に休憩して、歩きやすいしまった雪の上を好きなところ選んで下ってく。暑い。春だ。僕の春はいつ来るんだろ(2回目)。。春よ来い。




無事、下山。
尾白の湯へ。700円。
露天風呂。目の前には八ヶ岳の雄大な景色が広がる。湯加減もちょうど良い。綺麗で広くていい温泉だった。


飯は、韮崎の「アルプス食堂」。狙っていたお店が準備中で急遽入ったお店。一見、キタナシュランな感じだが、地元ナンバーがたくさん駐車。くたびれた店内に東スポを広げるハゲオヤジ。嫌いじゃない笑。実はこの店、食べログで評価高し。ラーメン+半肉丼+餃子。ラーメンは素朴なしょうゆ味で何度食べても飽きない感じ。餃子は具材たっぷりで美味。とにかく、山帰りのニーズを満たすラインナップだった。




まり姉さん、ちえ蔵さん、ご飯ありがとうございました。すぐりん、車運転ありがとう。今度はアレ忘れないでね。


久しぶりの山は本当に楽しかった。僕にとって、山は大事なものだ。山仲間は大事なものだ。
これからも山に行く。そこに美しい山があって、楽しい仲間がいるんだから。


(組長)

このブログを検索

人気の投稿

最近の投稿

Archive

QooQ