Member : 組長 あーさ ちえ蔵
Timeline :ゲート7:10~入渓7:56~1830m付近の大岩13:25~笠ヶ岳山頂14:28~ゲート18:20
Author :ちえ蔵
透き通る淡いグリーンの水面、岩に砕けた飛沫は日の光の中で輝く。ツメあげた稜線からは山また山。人生は恐れを知らぬ冒険か無か。ささやかな冒険を求め、本日も山へ。
アプローチの長い楢俣川水系にあって、洗ノ沢はゲートから約40分で入渓点に至る。
2年前、楢俣川前深沢に来たときは、完全に崩壊していた林道も、今ではすっかり修復されている。
ヘアピンカーブを過ぎたあたりから入渓。降りた沢は河原状であったが、しばらく行くと淡いグリーンの釜に水を落とすナメや小滝が現れる。
沢は左に折れ、その先にあったのは、2段8mの滝。陽光が差し込み神々しい。
階段状の滝を快適に登る |
沢の主もお出迎え |
明るく日が差し込む沢には、素晴らしいナメが所々に現れる。
1285mの二俣を過ぎ、8mの滝が現れる。岩に砕ける飛沫が日の光を拡散させ、眩しい。リードで登って良いよと促され、ラインを探す。リーダーからポイントを教えてもらう。水流右側は傾斜はやや緩やかだが、ホールドはスローパー状で登りにくそう、水流左の凹角は、階段状でこちらが弱点だねと。
8m滝 |
その後現れる小滝をシャワーを浴びながら越えたりしているうちに、沢はこじんまりとしてきた。
1830m付近、沢の記録で色々お世話になっている「ひろたさん」のいう大岩を発見。すでにヤブが待ち受けており、記録の通り右岸に伸びる細い沢型に進む。20分くらいヤブと格闘し、目の前に岩稜帯が現れる。あとは稜線目指して、ただひたすら歩みを進める。
ヤブ混じりの岩稜をいく |
稜線に乗り、振り向けば楢俣湖が豊かに水を湛えていた。
ツメの苦労を一瞬で忘れさせる |
楢俣川水系洗ノ沢、良い沢でした。まだまだ素晴らしい沢をもつこの山域の、次なる沢に憧れながら、帰路についた。