飯豊 七滝沢

2019-07-07

06_沢登り b_東北

Date : 2019/07/06-07
Member :組長、ガッキー、まり、ユウ、バード
Timeline :
07/06(一日目):
0708駐車場→0758七滝沢出会い→1055七滝下部→1459第二連滝帯下部→1757大滝(20m)→1920テン場
07/07(二日目):
0630テン場発→1002大滝(18m)→1040三ツ釜→1421登山道→1646二王子神社
Author :バード

WE ARE 外道クライマー!!
はじめての飯豊の沢旅は、沢登りの複雑さ、難しさと、大自然と対峙する素晴らしさを感じる冒険の対象だった。

どうやら僕は影響を受けやすいらしい。セクシー登山部に感化され、すっかり心は沢ヤ気分だ。会社の飲み会を懸垂下降でエスケープ。深夜の調布にBダッシュで向かう。

関東平野から日本海への大トラバース。こたびのハルクも凄かった。メタル談義に花を咲かせ、ノンストップでハイウェイスターをぶっ飛ばす。

新発田を"シバタ"と読めない新米山岳会員の僕でも知っている。飯豊という土地の畏れ多さを。飲み会の軽いノリで決めた、飯豊の沢旅だが心は既にAddicted To That Rushだ。

内之倉ダムは、杉滝岩前の駐車場に到着。組長とガッキーさんは、女性陣の意見には耳も傾けず、気持ち早めに目覚ましをセットしようとしている、そう彼らの頭には魚しかない。

3時間の仮眠の末にアプローチ開始。ガッキーさんにイワナとヤマメの違いなど、釣り師の講釈を受ける。なんと、イワナは歩くのだと。脳内に直立歩行する、気色悪い魚のイメージを膨らませながら、泥だらけの道を前進する。夜は短し、歩けよイワナ。

これはこれで面白そう

1時間ほど歩くと入渓点に。いきなりのスクラム、さながらのクレイジージャーニー。
ゴーロ状をハイステップしたり、マントル返したり、無駄なボルダームーブを駆使しながら、乗り越えていく。なんだか山も川もデカい。水も多い。山深いという言葉が似合うのだろうか。

そして、いざあらわれたゴルジュ帯。アントニオ猪木ばりのストロングスタイルと言いたいところだが、しかしなんだこの水量は。胸まで浸かって突破していく。

いきなり現れた

いきなり胸まで浸かる

続々と現れる

へつる人々

道中にボルダー課題に興じる。スラブ6級。

かつて組長がどこかの風呂場で言っていた「高巻きは鼻でするもんだ」と。巻きを嗅ぎ分け、スイスイと高巻いていく。どうにも人間離れした動きが何かを思い出させる。これを書いている途中に思い出した、そうだ旭山動物園のオラウータンだ。

飯豊の高巻きは、高さがある。潅木を確保できるルートを見極めながら、うまく落ち口に着地できるよう、沢筋の気配を感じながら、高巻いていく。それにしても、こんなダイナミックな高巻きは初めてだ。徐々に破けていく僕のインナー。沢ヤらしい、姿になっていた。

なんだこの水量、これは登れない

降りるとそこには、あの景色が待っていた。先に到着した組長が、ワイノ・タワーに登り上げたトニー・コールドウェルのように叫んでいる。アオァァーー!!ようこそ、七滝沢。Welcome to the飯豊!!

憧れの七滝と釣り師ふたり

ついに目の前に・・・景勝七滝

左岸をロープを結んでモンキークライムしながら、尾根にとりつく。そして現れるのが、第二連滝帯だ。登りたい、せめて1段目だけでも。いや、せめて3手くらいでも。だがここは巻きの判断。右岸を巻いていく。

はいチーズ!!

途中、蜂の巣があるが、順調にナベ氏が刺される。ついでにナメスラブで前歯まで持ってかれる。踏んだり蹴ったり、まさに泣きっ面に蜂である。

沢ヤらしい一枚

どうやら、巻きで時間をくったのか、予定のテン場まで間に合いそうにない。道を急ぐが、目の前には20メートル滝が行く手を阻んでいる。組長は直前の巻き道で体感値5.10cほどのハードムーブで消耗したとのことで、リードの大役を拝命する。左のガリー、取り付くが、見た目より悪い。チョックストーンにホールドを探るが、なんとも信用ならない。さわぐつの指先に力が入る、慎重にムーブを組み立てて、息を吐きながら、足を上げていく。1p目を途中の灌木でとる。そこから沢の右岸側に出て行く。決まってんだか、決まってないんだかのカムとナッツで気を紛らわせて。無事に登攀終了。

本日のメインイベント(イントロ)

2ピッチ目、難しくはないがいやらしい。。

沢には沢のプロテクション術がある。藪にスリングを巻きつけたり、脆く、不確実な条件を前提としたクライミングが求められる。フリー慣れしてしまっていた自分には、安全バッファーのチューニングが求められる学び多いクライミングだった。

そこから少しいった先で、快適そうなテン場を見つけ、そこで着地。あたりは既に暗くなり始めている。沢はいい、とくに泊まり沢は格別だ。焚火に酒に、夜がふけていく。思いの外、時間がかかってしまった。目的地のテン場にも到着できなかった。そして、ガッキーさんには、竿を振る時間を用意できなかった。申し訳ない。そんななか組長が心無い一言を言い放つ「動物性タンパク質が欲しかったな」。仕方なくユウが明日の朝食用の鶏肉を鍋に放り込む。ごちそうさまです。命の前借り。明日も頑張ろう。

最高だ、焚き火は

さて、4時30分に起床の予定だが。私の五感が正しければ今は5時10分だ。両隣の釣り師は寝ている様子。テントを出るとそこには朝食が用意されていた。なんて怠惰なオスたちだ。レイジージャーニーな二日目のはじまり。

朝イチ遡上していると、前にチラチラと魚影が見え隠れする。ここでガッキーさんの釣り師としての欲望が爆発。この魚影を前に竿を出さなきゃ男じゃない。一投入魂で、竿を出す。

竿を振る男、飯を食らう女

しかし、どうにも時間が限られてしまっていたらしい。申し訳ない、ガッキーさん。そうこうしているうちに目の前には水量あふれるゴルジュが出現。組長が泳ぎで取り付いていく。ここは水量も多くロープを出す。組長、どうやら無難にゴルジュを処理する僕に沢ヤとして怒りを感じたらしい。「オイ落ちろ」と言われたが、これが限界。こんな水流に巻き込まれたくない。

いくぜ、東北!

必死に登る

必死にボケる

先に進むと、現れるは大雪渓。なんだこれは、沢靴で雪渓は超えられるのか。組長の顔も真剣になる。雪渓はリスクを抱えている。もちろん、先には渓が続いている。だが、下をくぐったり、上を歩いたりというのはリスクを孕んでいる。今回は大きく巻きを選択。だが最後は、雪渓下をくぐるしかない。急ぎ足で、雪渓をパスする。

突如あらわれる雪渓

話題に事欠かない七滝沢。小滝といえど、侮ることなかれ。次に現れた少滝の突破。水流の中にホールドを探せど何もない。たまらず、マリさんがハルクを召喚する。イワナは釣れなかったが、ユウは釣れた。
登攀欲をそそる滝がいくつも現れるが、もうすでに時刻は昼を回っている。明日は仕事だ、先を急げ。

これは左岸を快適に登る

18m滝はロープを出す

まだまだ出てくる雪渓

三ツ釜でござい

本日の一匹目

あれほど豊富な水量を誇っていた水の流れもだいぶ細ってきた。チョロチョロとした水のながれに旅の終わりを感じ始める。少しのヤブを漕ぐと、そこには青々とした草原が広がっていた。なんて日曜日だ。思わず、皆が草原に身を投げ出す。

草原に大の大人が大の字に。

雪原のツメ

最高の日曜日だ

凍てつく詰めをクリアしてピークに辿り着く。タクシーを呼んで駆け足に降りていく。帰り道に、白いカモシカに出会う。真っ直ぐにこちらを向く姿は、さながらこの土地の主のようだった。

神あらわる

七滝沢の終わりには、二王子神社が鎮座する。ここは日本を代表する修験道の霊山だ。
どうか、素敵な授かりものに巡り会えますように。七夕の七滝沢に願いを込めて帰路についた。

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