Date : 2021/09/18-20
Member : やましー(L)、やまひろ、こう(SL)
Timeline :
9/18 市営新穂高第三駐車場(1445)―新穂高登山指導センター(1500)-ワサビ平小屋(1600)
9/19 ワサビ平小屋(0630)-杓子平(1040)-抜戸岳(1220)-笠ヶ岳山荘(1400)-笠ヶ岳(1500)
9/20 笠ヶ岳山荘(0600)-抜戸岳(0710)-大ノマ岳-弓折岳(0950)-弓折岳分岐(1000)-鏡平小屋(1040)-ワサビ平小屋(1330)-新穂高登山指導センター(1430)-市営新穂高第三駐車場(1445)
Author : こう
やましー立案の北アルプスの笠ヶ岳に行ってきました。
台風14号の接近の為、当初予定していた、笠ヶ岳から西鎌尾根を経由して槍ヶ岳まで縦走の予定を、前日に双六岳から笠ヶ岳縦走に変更。(もし台風がきていなければ、殺生ヒュッテで地震に遭遇するところでした)
しかし、新穂高に向かう途中で、双六小屋のテン場が、この週末のみ予約制になっていることに気づき、予約をしようとしたが、既にいっぱいになっていた。やむを得ず、笠新道からの笠ヶ岳に上り、翌日、尾根沿いを弓折岳まで進み、鏡平経由で下山する短縮コースに再び計画を変更することに。
※トモキさん、山行開始後の変更対応に感謝。
計画はリーダー任せにするのではなく、各自が入念に確認することが必要であることを改めに認識し、反省。
1日目
東京駅に9時に集合し、事故渋滞も有ったが、途中、長野名物おやきを頬張りながら運転し、14時半に市営新穂高第三駐車場に到着。(やまひろは、おやきはお好みでなかったらしい)
この日はワサビ平小屋まで行けば良いので、時間的には問題なし。雨がぱらついてはいたものの、この後、天気は回復に向かう予報。
とりあえず、レインウエアを着て、新穂高登山者指導センターに登山届を提出し、左股林道を沢沿いに歩く事約1時間でワサビ平小屋に到着。早速テントを張り、軽く夕食を済ませ、早めに就寝。
夜中に起きた時はまだ雨がぱらついていて、天候が回復に向かっているのか半信半疑だったが、4時頃には雲がとれて、星空が見えていた。
2日目
ワサビ平小屋を後に、笠新道登山口へ。ここから抜戸岳の分岐まで、約1,400mの高低差を登り始める。この日の行動時間は、約7時間弱で、途中水場は無い為、それぞれ水2~2.5リットルを準備。
樹林帯の中を進み、1,700mを超えたあたりから、木々の切れ間から穂高連峰から槍ヶ岳までがくっきりと見えるようになった。
樹林帯から出ると、雲がなく、日差しがとにかく暑い。
ハイマツの間を登っていくと、先を歩いていった、やましーが手招きしている。やっと杓子平(2,450m)へ到着した。
雲一つない青空に、カール地形を挟んで反対側に笠ヶ岳が正面に見え、いい眺めだ。
本当に来てよかった。
カールの中をトラバースし、最後の急登へ。途中、ミヤマリンドウ、チングルマの綿毛等の高山植物が見られた。時期的にもう少し早く来れば天空のお花畑が見られたかも。
350m程の高低差を登ると抜戸岳。
その後は高低差もあまりなく、尾根道を1時間半ほど歩いて笠ヶ岳山荘のテン場へ。
比較的広いテン場ではあるものの、既に良い場所は空いてなく、なんとか寝れる場所にテントを張る。
笠ヶ岳山荘にて受付。それぞれ軽食(こう、やまひろは牛丼、やましーは親子丼)を食べ、山頂へ。
槍、穂高方面はガスに覆われ、かろうじて西穂が見えるくらい。
ガスの少なかった抜戸岳方面を背景に。
山頂でしばらく休憩し、テン場に戻ろうとした際、ブロッケン現象が…。初めての経験だったので、感動。
晩御飯を作るのが面倒になり、山荘でおでんを食べ、テント場へ。
テントの中でくつろいでいると、17時18分頃、大きな揺れを感じ、スマホで地震情報を確認すると、震度4で、ここがほぼ震源地。
穂高方面から、すさまじい崩落の音が。
やましーと相談し、全員無事である事と、翌日、予定通り下山する旨を会のメーリスにメールした。
前穂組大丈夫だろうかと思っていたら、無事である旨の連絡が会のLINEに入ってきた。本当に、みなさん無事で良かった。
その後も余震の度に崩落の音が山々に響き、少し寝不足気味で翌朝を迎える事となった。
3日目
会のLINEに行動開始する旨の連絡を入れ、尾根沿いに弓折岳分岐を目指す。(新穂高まで7時間弱)
夜明け当初は雲が山々にかかっていたが、徐々にとれ、黒部五郎岳を左に、正面に双六岳、右には槍ヶ岳、穂高。
鳥のさえずりと尾根道沿いに咲いているミヤマリンドウ、チングルマ(綿毛)、ヤマハハコ、ミヤマアキノキリンソウなどを見ながら、贅沢な尾根歩きだ。
コルに双六小屋が見えてきた。
弓折岳分岐で、現在地の報告を入れ、鏡平へ。
上から鏡平山荘を見下ろすと、天空のオアシスみたい。
鏡平山荘に到着し、再び現在地報告を入れ、各々軽食、行動食をとり、少し休憩。
定番のかき氷。練乳をトッピング。
やましーオススメのコーヒーフロート。次回、ためしてみたい。
槍、穂高連峰には雲がかかり、残念ながら鏡池に映った山々を見る事は出来ませんでした。
小池新道を左股林道に向けて下る。地震による登山道への影響はなく、順調にワサビ平小屋へ。現在地報告を入れようとしたところ、圏外な為、そのまま新穂高へ。
ワサビ平小屋と新穂高の間の崩落個所は自治体の迅速な対応の為、道をふさいでいた岩石は既に撤去され、通常通り通行できる状態となっていた。
新穂高登山指導センターに到着し、会へ下山報告と、センターへの下山報告書を提出し、無事下山を完了した。
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下山に際し、早朝から地震による登山道への影響等、たくさんの情報を収集発信いただいた“トモキ”さんをはじめ、会の皆様、本当に有り難うございました。
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