一ノ倉沢南稜~国境稜線(一ノ倉岳、谷川岳)~西黒尾根

2021-10-05

01_無雪期 08_アルパインクライミング d_上信越

Date : 2021/10/5
Member :ひがし、マッキー(L)
Timeline :4:10谷川岳BP~5:15一ノ倉沢出合~6:45南稜テラス~9:15南稜終了点~10:30 5ルンゼの頭~11:50一ノ倉岳~13:28トマノ耳~15:50谷川岳登山指導センター
Author :マッキー

ついに来てしまった、
一ノ倉沢。

アルパインクライミングをやってる人ならいつかは行きたいと思う一ノ倉沢
数年前は下から眺めているだけで、ここに来れるとは思ってもいなかった。


土合駅で眠り、届を出し、ヘッテン出発
出発早々に正体のわからない獣がけたたましく鳴いていて不気味だった。
そこから先では生暖かい風と冷たい風が交互に吹いてくる。こっちはもっと不気味だった。
獣除けと気を紛らわせる為に時々大声を出しながら歩いた。


一ノ倉沢出合につくとうっすらと稜線が見えた。見上げた時の首の角度が他の山とは全く違う。
iPhoneナイトモードおそるべし、肉眼より良く見える


そして岩壁をよく見ると衝立岩にヘッテンで取付いている人がいた。
世の中には上には上がいて、怪物なんだか変態なんだかわからない人がいるものだ。
こんな話を山をやらない人にしたら、「こんなところを登る人は傍から見たら明るくても、暗くても同じ穴の狢だ」と一蹴された。


一ノ倉沢に入ってからは少し河原歩きをすると一つ目の巻ポイント。ここを過ぎると河原にすぐ戻る。明るくなって周りの様子がわかると改めて一ノ倉沢に来たんだと実感する。
一ノ倉沢は特別な場所かもしれないが、やることはいつもと変わらないから気楽に行こう

ヒョングリの滝はヒョングらないほど渇水だった。

ヒョングリの滝は渇水だと普通にのぼれそうだが、登った先はゴルジュになっているので、登ると泳ぐことになるので、定石どおり巻いた方がいい。
ゴルジュストロングスタイルで行くのもまた一興かもしれないが。

巻の踏み跡をたどると懸垂支点につく。
ここを降りるとテールリッジの取付。

テールリッジは滑ると聞いていたが7年ものの熟成されたビブラムソールの登山靴でも十分登れた。
テールリッジは急だが岩を掴みながら登れるので楽しい。

中央稜の取付きから南稜テラスまでのトラバースは岩が良く乾いていたので簡単に通過できたが、濡れていたらなかなか怖そう。

南稜テラスに到着後しばし休憩。
先行パーティがいなかったので、渋滞なし。後続は来ていたが1パーティーだけ。
奇数ピッチをマッキー、偶数をひがしが登った。
気合いの入ったひがし

7:15登攀開始

1P 前半のチムニーに行くまでのロープの流れを気にした方がいい。自分はロープが屈曲して引くのが大変だった。

2P 気持ちの良いフェース。下から撮っても、上から撮っても絵になるピッチ

3P 笹藪歩き。ここは時短の為にコンテのような感じで登った。リードが終了点を作った後、フォローはリードがロープを引き上げると同時に登りだす感じ。

4P 短いフェース。逆くの字めがけて登る感じ。行けばわかる。


5P(通常の5.6P) ここで少し間違えた(登り終えて気づいた)。6ルンゼ側にある腐ったトラロープ沿いに登りすぎてしまった。実際はトラロープの手前ぐらいで馬の背リッジに乗るらしい。自分は6ルンゼからリッジに無理やり登ったが浮石だらけだった。気づけば5.6Pをつなげて登っていた。

6P(通常の最終7P) トポにはA0しないと難しいとあるが、2人の総意としてはA0しなくても普通に登れるレベルに感じた。

9:15南稜テラスから約2時間で終了点に着いた。
ひとまず、お疲れ様でした。
改めて風景を見ると、一ノ倉沢に来た実感、今いる場所の異常さ、爽快感色々なものを感じる。



たっぷり休んでから再出発
烏帽子岩まではテールリッジの取付のような岩場を登る。
烏帽子岩

烏帽子岩を過ぎると5ルンゼの頭まで木と藪
5ルンゼの頭直下でロープを出した。ここの岩は脆かった。
この辺りは特に紅葉がキレイだった。
5ルンゼの頭

5ルンゼの頭を過ぎると一ノ倉岳まで笹薮をガシガシ掴みながら登った。
そしていきなり登山道に出る。ここから15m位歩くと一ノ倉岳についた。

11:50一ノ倉岳山頂
とりあえず、お疲れ様でした
アプローチ、岩登り、藪漕ぎ、そしてズドンと山頂にでるいかにもアルパインらしく、とても楽しいルートだった。

そして、まさかの12時前に到着した。西黒尾根を下山する計画だったが、2人とも何かしら言い訳をしてロープウェイで下山する事を企んでいたが、時間があり、怪我をしている訳でもないので、言い訳のしようがない。ロープウェイで楽ができなくて残念なのは本心だが、「言い訳ができない」と言っているひがしもひがしのサングラスに映った自分の口角も明らかに上がっていた。

言い訳ができないのでおとなしく西黒尾根を下山。

登ってきた南稜、烏帽子岩、一ノ倉岳への稜線が見える。

西黒尾根の下山は終盤でひがしが奇声をあげ、マッキーが鉄塔の幻覚を見たことぐらいで特に何もなく下山した。

15:50登山指導センターに到着。
朝出発してから12時間かからず下山出来た。14時間はかかると思っていたのでこれには驚いて二人とも自画自賛。


アプローチ、岩登り、藪漕ぎ、そしてズドンと山頂にでるいかにもアルパインらしく、とても楽しいルートだった。さっきも同じことを書いた気がするが、とにかくいいルートだった。
同じ一ノ倉沢南稜でも終了点から懸垂下降での下山と国境稜線まで抜けるのでは全く印象が違う。
もし、これから南稜に行く人特に初めての人がいたら国境稜線まで抜ける方をおすすめしたい。

今回2人とも初一ノ倉沢だったこともあり、
このルートは2021俺の、俺たち?のピオレドールと言ってもいいぐらい面白く印象に残る良い登山だった。

本当にお疲れ様でした。
またどこか行きましょう。




装備について
今回プロテクションは
C4 0.2~3×1
ナッツ 一式
トライカム 一式

実際につかったのはカムを数回使っただけだが、使わなかったが一応はナッツは持った方がいいように感じた。トライカムは不要

靴はひがしがアプローチシューズ、マッキーが登山靴だった。
南稜の終了点から懸垂で下りるのであれば、アプローチシューズが有利そうにみえた。
国境稜線まで行き西黒尾根から下山するのであれば登山靴が有利だった。

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