小同心クラック&ジョウゴ沢

2022-12-31

03_積雪期 08_アルパインクライミング i_八ヶ岳

Date : 2022/12/30-31
Member :ヤマ(CL)、U-16(SL)、こう
Timeline :
〇12月30日
 赤岳山荘(4:00)~赤岳鉱泉(6:25)※テント設営
 赤岳鉱泉(7:55)~大同心基部(9:40)~大同心ルンぜ(9:50)~小同心クラック取りつき
 (10:10)
 登攀スタート(10:30)~横岳山頂/奥の院(16:00)~地蔵の頭(17:00)~行者小屋(18:00)~赤岳鉱泉(19:00)
〇12月31日
 赤岳鉱泉(10:30)~ジョウゴ沢F2(11:00) 
   ジョウゴ沢F2(13:00)~赤岳鉱泉(13:20) ※テント撤収
 赤岳鉱泉(14:00)~赤岳山荘(15:30)
Author :こう


ヤマ、U-16と八ヶ岳の小同心クラックへ初の厳冬期アルパインと、ジョウゴ沢へアイスクライミングに行ってきました。
※当初、まほも参加予定であったが、諸事情により来られなくなり、“オジ山行”となった。
 オヤジギャグ、ダジャレをいっても誰かが突っ込んだり、冷ややかな視線を感じる事はなく、これはこれで、悪くない。

12月30日(1日目)
仕事を終え、前夜24時に新宿駅に集合し、そのまま仮眠もせずに八ヶ岳山荘へ。タイヤチェーンを装着して赤岳山荘に3時半頃に到着。
装備を準備し、北沢経由で赤岳鉱泉へ。
テン泊装備、登攀装備に加え、アイスクライミングギアが重く、足取りが重い。
苔も凍り付く八ヶ岳。
薄っすらと明るくなってきた先に赤岳鉱泉の灯りと、大同心が見える。
やっと着いた。
アイスキャンディーの氷が、12/18に来た頃より成長している。
急いでテントを設営し、登攀準備を整え、大同心沢へ。
大同心稜に入ると容赦ない急登が続く。
どのくらい登っただろうか。ようやく木々の間に大同心が見えてきた。
樹林帯を抜けたところで、ヤマの大同心のポーズ !
木々の枝に付着した霧氷が、まるで花が咲いた様で綺麗だ。
右には白く雪化粧した小同心が見える。
大同心の基部に到着。
見上げると、夏に来たときは分からなかったが、雪の付着具合で登攀ルートと思えるルンゼ状のところやテラスが見える。
トレーニングを積んで、夏にはこの雲稜ルートを登りたい。
大同心の基部を大同心ルンゼへトラバース。
右側は切れ落ちている。
大同心ルンゼから小同心クラックの取りつきへトラバース。
踏み後はあるものの、この日の先行パーティはいない様だった。
大同心を振り返ると、大同心ルンぜに登攀中のパーティーが見える。
取りつきは日当たりが良く、風もなく暖かい。
正面の赤岳は西風が強そうだ。

小同心クラックは3ピッチ。
今回の装備は60mシングルロープなので、2番手はアッセンダー。
途中、結び替えを行い、それぞれリード。
登る順番はジャンケンで、下記に決定。
1ピッチ目 こう/リード・ヤマ/2番手・U-16/3番手
2ピッチ目 U-16/リード・こう/2番手・ヤマ/3番手
3ピッチ目 ヤマ/リード・U-16/2番手・こう/3番手
登攀開始。
下部は中間支点を取れる場所が少なく、ランナウト気味になる為、丁寧なムーブを心がける。
1ピッチ目終了点から取りつきを見下ろす。
ヤマとU-16が小さく見える。
なんともいえない爽快感と適度な緊張感。
この高度感が気持ちいい。
2ピッチ目、U-16リード。
風が強く、時折、上から雪が落ちてくるし、待っている間、とにかく寒く、ヤマと二人で、まだかまだかと震えていた。
約20m程登ったところで、狭いクラック沿いに直上するルートと右上するルートに分かれていて、どちらが正解か散々迷って、分岐にあったボルトでピッチを切ったとの事。

3ピッチ目、ヤマリード
どちらも行けるようだが、右はプロテクションが取りづらそうで、クラック沿いに直上。
ヤマ、ごめんなさい、寒くて写真撮る余裕なかった(;^ω^)
U-16、3ピッチ目の終了点に到着。
ヤマ、小同心の頭で、こうをビレイ中。
高度感がすごい。
小同心の頭から横岳山頂方面。
ロープを解いてピークに向かうが、途中からトレースが無く、山頂直下で難儀し、再びロープを出す。
手間取ったが、無事、登攀終了。
達成感も有ったが、予定より時間を要し、寒くて早く下山したかった。
計画では、硫黄岳経由だったが、距離的に近い地蔵尾根から下山する事に。
稜線沿いはまだ雪が少ない。
地蔵の頭から行者小屋まではヘッデン下山。
テントの灯りを見るとホッとする。
疲労感と脱力感から、のんびり中山峠を越え赤岳鉱泉には19時頃到着。
赤岳鉱泉は水作りの必要が無くて楽ちん。
食担U-16のポトフ。
出来上がるのを待っている間に、“あいたたぁ~”と3人とも次々と足がつる。
オヤジだなあ。
そういえば、寒くて水分補給や行動食の摂取が十分でなかった。
ポトフ、温まる~。

翌日のアイスクライミングは、テン泊装備を持って中山峠を超えて南沢大滝に行く気力は誰もなく、全員一致でアイスキャンディに決定。
赤岳鉱泉に確認したところ、8時半から受付、9時から登れるとの事。
前日から寝てないことも有り、コンビニで仕入れたビールと真澄のワンカップを飲んだらそのまま寝落ち。9時にはシュラフに潜り込んで就寝。

12月31日(2日目)
朝7時を過ぎても誰も起きようとしない。
シュラフから出ても寒いし、どうせだったら、アイスキャンディも無しにして、もう少しまったりして、そのまま下山しても良いかもと思い始めている自分が怖い。
なんとか全員シュラフからはい出し、朝食の準備。
食担ヤマが、オッサン三人の山行(オジ山行)なので、次郎系ラーメンでしょとの事で、日清“爆裂豚道”と、背油マシマシ用で平和食品工業“背油ニンニク醤油味”を取り出す。
なかなか美味しかったが、なんとも言えない香り?でテントの中が凄い事に。
朝食を終え、テントの中を片付けて、10時過ぎに受付に行くと、アイスキャンディの利用者がいっぱいで、受付を見合わせ中との事。
のんびりしすぎた~。
このまま下山するのももったいないので、ジョウゴ沢へ。
F2に誰もいない。



登る気満々のヤマ。
こう、ヤマは1本ずつリード。トップロープを含めて全員が3本ずつ登り、13時に終了。
日陰ではあるものの、風は無く、貸し切りで楽しめた。

赤岳鉱泉に戻り、背油マシマシの香りのするテントを撤収し、北沢から下山。
車を停めていた赤岳山荘に到着。

〇こうのコメント
今回、積雪期アルパインではあったが、夏に一度登ったルートということもあり、落ち着いて登れたと思う。ただ、登攀に時間を要した事、行動中の水分や行動食の補給が十分でなかった事、睡眠が十分でなかった事は改善すべき点であると思う。
また、アイスクライミングは今回2回目で、縦爪のアイゼンに替えた事により、安心してリードが出来たと思う。ヤマからの指摘もあったが、アイス特有のムーブを少し勉強して、次回に挑みたいと思う。





















































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