谷川主脈縦走

2025-03-20

02_残雪期 05_縦走 d_上信越

Date : 2025/3/20-21
Member : イチコ、ゆーせー、会外1名
Timeline
Day1: 平標山登山口6:50 ヤカイ沢下降点11:15 平標山11:35 仙ノ倉山12:50 エビス大黒ノ頭避難小屋前13:45(幕営)
Day2: 5:40 万太郎山9:00 大障子ノ頭10:10 オジカ沢ノ頭12:40トマの耳14:10 天神平15:10
Author : イチコ



飛び石で予定合わせた四連休、
涸沢岳西尾根、赤岳天狗尾根いずれも強風予報。
そんな中、谷川連峰は連日の晴れ予報、ということで転進を決めた。


数年前の秋はじめて谷川を訪れた時、仙ノ倉山から眺めた稜線に惹かれ、
翌夏、土樽駅起点で茂倉新道から平標新道をつなげた。

東西どちらからでも連々と続く山並みは、歩いてみたいと思わせる魅力がある。


積雪期の谷川主脈縦走はネット上に記録が少ない。
雪が多く、距離が長い、そして、その縦走にかかる期間中好天が続くことが少ない山域だからだと思う。

2泊3日+予備日も含めて時間はたっぷり、
あの稜線はどんなになっているか、期待を胸に松手山ルート入口に向かった。

Day1


そして、この壁である。

速やかにBC勢のトレースが期待できるヤカイ沢ルートに方向転換。


2月の会山行ではヤカイ沢左尾根にほぼ末端から取り付いたが、今回はCo.1350程度まで傾斜の緩い沢沿いを進んでから右向きに尾根に上がった。

尾根に上がると、この日も八ケ岳方面がよく見えた。



平標山ピークを踏んで、いよいよ稜線に入る。
この時が一番ワクワクしていた。


進んでいくと、夏の木道階段が見えているではないか。
降雪が少ないということはなさそうだから、越後側からの強風がコル上の雪をほとんど飛ばしてしまうらしい。


仙ノ倉山から先はノートレース。
ただ、むやみに時間を取られることもなく予定通り、エビス大黒ノ頭避難小屋まで辿り着いた。

掘れば意外とすぐに扉の下端に達した。
ところが、取手側が僅かに動くだけで一向に開かない。蝶番周辺の凍結を疑ってアレコレ試すが、あまり効果はなく、結局テントを張ることに。

Before

After


平標山からここまでコル登り下りを歩いて、だいたい稜線の雰囲気がわかったので、明日抜ける計算を立てる。
未知に対するワクワク感はもうなく、翌日の好天・絶景が楽しみだった。

Day2

夜明けとともに出発。
前日までのストック・わかんは、ピッケル・アイゼンにした。

ゆーせーのルーファイで、越後側をトラバースして進んでゆく。
アイゼンがよく効いて安心だが、ずっとトラバースで足が歪みそうだった。



越路避難小屋のあたりだったか、足元で
バスッ
という明確に雪面が避ける音がして、
おお、と思った。
前後に2,3m亀裂ができている。でも、深くはないようだった。

反対からのソロ縦走者とすれ違った。



太陽とともに気温が上がるなか、順調に万太郎山へ。

吾策新道からの万太郎山はラッセル敗退になりがちなので、なにげにピークを踏むのが難しい山な気がする。



大障子ノ頭を越える。ここの登りが一番立っていた。



避難小屋は扉が開いていて中まで雪に埋まっていた。

風がなく暑いと思えばいきなり強風が吹いたりして忙しい。

n回連続?敗退中の俎嵓の稜線も今日はこの様子


中ゴー尾根分岐を越えたところからは、いよいよもう踏抜きが酷い。

時間を食いつつなんやかんやでトマの耳。
そして振り返ると、

ひとまず完歩。


トレースもロープウェイも使って1泊2日、
旨味をお手軽に味わう"おいしい"山行になった。


以上


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