Member :じょーじ、春立に集まるスキーヤーたち
Timeline :
4月26日扇沢→獅子岳(撤退)
4月27日獅子岳→雷鳥沢キャンプ場⇔劒御前
4月28日雷鳥沢キャンプ場⇔大汝山
4月29日レスト(⇔雷鳥荘)
4月30日雷鳥沢キャンプ場⇔大走り⇔雄山
5月1日雷鳥沢キャンプ場→真砂岳→真砂沢→劒沢→劒御前→雷鳥沢キャンプ場→室堂
Author :じょーじ
Author :じょーじ
今年も2026年のFall Lineが届いた。
”今年も”といってもこの雑誌を知ったのが数年前とまだまだ山スキーキャリアが浅い私ですが、この雑誌を読むとこれからやってくる白銀のシーズンに胸を躍らせてしまうし、息をのむような写真と文面から伝わる熱に当てられて、たまっていたブログを書き始めてしまう。
去年もそうだった。そして今年は書こう、書こうと思ってかけていなかった25年の春立から書こうと思う。
25シーズンも終わりに差し掛かった2025年3月末頃。このシーズンもよく一緒に滑っていたK君とGWの話になり同じく長期連休が取りやすい二人でどこか長期縦走・遠征でもするかとなっていた。お互い山に籠ることが好きなタイプなので行先は日本オートルートに即決。
天気も途中1日崩れる気配はあるものの大方良好。雪付も悪くなく、スキー担ぎ山行にはならなそうだった。となると休みをフルに使って、停滞を見越しつつ、黒部カール満喫やら高天原温泉満喫やら樅沢やら滑りたい…つまり飯たくさん持って行くしか!となる我々。
気づけばノーマルオートルート縦走なのに6日分以上の食料を準備していた。
最近は撮らなくなった装備を並べる写真
25日夜に当時は松本にあった私宅でK君と合流し、夜ご飯は富山を感じるためなぜか松本にあるきときと寿司ですませた。翌26日早朝の扇沢まで向かう北アルプスパノラマロードにはまだ車も少ない。大町のファミリーマートを過ぎたあたりで朝日に照らされる爺ガ岳が我々をお出迎えしてくれる。雲一つない蒼。あの山頂から滑ったんだぜと何回だって言える爺ガ岳
扇沢からのアルペンルートは一足早くGWに突入したスキーヤー・スノーボーダーであふれかえっていた。軽装なパーティーが多い中、ひときわ目立つ80Lを担ぐ二人組。いつもの景色
TM(トテモオモイ)ザックの2人
8時過ぎには室堂のターミナルに着いて山岳警備隊へ入山届を出し一の越へ向かう。外は春の日差しと照り返しで日焼け止めを塗っていても肌が焼けるのがわかる。そして熱い。
一の越までトレースは高速道路になっているもののトテモオモイ装備なので老若男女様々な方に抜かれた。一の越では黒部の最深部を抜けるオートルートコースを取ると話すアルハー装備のお二人を羨望のまなざしで見送り、とりあえず春立を滑り始めた。
最高のシャウダー
後立山にドロップ。雪は最高のシャウダー。ただザックが重くターンのたびに下半身がみしみし軋む。でも気にしない。御山谷を300mくらい滑ったところからトラバースをかけて2275の標高点あたりからカールを獅子岳目指して本格的なハイクアップスタート。昼も近づき雪が緩み始め、汗だくハイクアップになる。体の軽いK君が先行してトレースを刻み後から私がひたすら追いかける。獅子岳手前の雪壁
獅子岳ピークにつくと本日のゴール五色が原が見え、その奥には薬師岳が鎮座している。いつ来てもどこから見ても薬師岳は遠くに見える。
遠くに見える薬師
あとは五色が原まで、予報だと夕方からガスかかりそうだから、うまく滑ってもう今日はハイクアップなしでサクッと終わらせたい!なんて愚痴りながら山頂から滑り始めるとK君にメカトラ発生。踵のビンディングがすぐ開放して滑れない。見てみるとヒールピースが崩壊していて滑れそうにない状況。そんなことある~?と笑うしかない。G3がびよ~ん
手元にある工具だけではどうしようもなさそうなのでここでテン泊して明日室堂に引き返すことに。むしろ黒部五郎手前とか奥まったところでの故障じゃなくてよかったと思う。
予報通りテント設営完了するころにはガス
幸いにも時間はたくさんあったのでしっかりと整地し、快適な一晩を過ごした。学生ワンゲルでは一人150gのアルファ米食べてた!との記憶に従って2人で300g前後に小分けしてもってきたものの30代のお腹に150gのアルファ米はつらかった。
ご褒美ビールで爆睡をキめるK君と夜ご飯回鍋肉丼
荷物を調整して重めのものを肩代わりした私は慎重かつ大胆にと普通に滑走。やはり下半身が軋むけど気にしない。結局、K君のうまい荷重捌きで何とかビンディングももってくれて、一の越までたどり着け一安心。山スキーの怖いところはメカトラが即遭難につながることだなと身をもって感じる。一の越でこの後どうするか相談した結果、私は一緒に下山するのももったいないので立山居残りさせてもらうことに(山降りても特にやることないし)。まだ昼前で時間もあるので、とりあえず二人で雷鳥沢キャンプ場でお家づくりしてから有り余る食料で作ったK君特製のグリーンカレーを食べていると、聞いたことのある声が…?とその方を向くとなんと頂のゆーせーくんが数人パーティで登場。今日午後は劒御前の往復とのことでご一緒させていいただくことに。K君を見送ったあと、ゆーせーくんパーティに入れてもらい雷鳥沢をひとっ滑り。もろもろの装備一式をテントにデポった軽い荷物で滑るのがなんと楽なことか。滑走時だけはULは正義だなと毎回思う。
テントに戻ると別の知り合いOさんが春立に来ているらしいとの情報をK君から貰い、連絡を取ってみたところ雷鳥荘にいるとのことだったので翌日一緒に行動することに。GWはみんな立山に集まるから楽しい。3日目Oさんと狙うのは大汝山からのドロップ。この日も申し分のない晴れ。
ガシガシのぼる。
ガシガシのぼったもんだから8時前登り始めで到着は10時過ぎ。まだまだ雪が固く滑っても面白くなさそうなので雪が緩むのをただただ待つ。その間歩きの人が何人か通り過ぎたけど、この人たちは何をしているんだろうか。。。と訝しげな視線を感じつつその辺で寝そべっていた。幸いにも同じドロップポイントを選ぶ後続のスキーヤーが現れなかったため2時間くらい緩むのを待ってドロップ。雷鳥沢キャンプ場に向かって一気に駆け抜けるのがたまらない。
ドロップポイントからの景色夜ご飯-マーボー丼
4日目は予報通り大荒れ。ただうれしいのは雨ではなく春の吹雪。翌日が楽しみになる。
特にやることもないので惰眠をむさぼりながらInsta360の動画を編集したりSNSして時間をつぶす。この時間も好きな山Time。午後になると吹雪は少しマシになり。一日中テントにいるとカラダばきばきになるので温泉へ。I Love 温泉。Do You Love 温泉?
(ダクテは昔バーナーで開けた大穴)
誘惑に勝てず。この後、飲酒滑走を楽しんだ、 気を付けて帰った。
5日目は降雪の後の快晴で朝からキャンプ場はそわそわしていた。私が狙ったのは大走り。先行に何人かいたがそこまで多くない。雪も程よくたまっている程度で雪崩れるほどではなさそうで、テンション爆上げハイクアップ。今日はソロ。新雪に刻む足跡の平行線
右側の尾根を登りその左側の谷を落とす
GWとは思えない軽いパウダーにトラックを刻む1本目。まだまだ滑れると2本目登り返しは別山方向に1本ずれた小さい尾根筋をハイクアップして落とした。滑りたいところを狙って落とす。BCの醍醐味だ。2本滑ってテントで昼飯を食べてもまだまだ元気だったので、少し休憩してから雄山ピークからのサンセットスキー狙って一の越へ。雄山の夏道は日差しのせいなのか大量のハイカーが歩ているせいなのか岩が出ていたので、南西側から回り込んだ。斜度はきつめなもののキックターンでスイッチバックを切りながらであれば苦も無く登れた。
わざわざ滑ることもないだろうけど、楽しそうな斜面だった
山頂直下はさすがにスキーでは登れなかったのでアイゼンに履き替えて登る。山頂につくとさすがに閑散としていたが、日の入りを取りに来ていた歩きのお兄さんがいた。お兄さんと夕焼け最高っすね~とか、山スキーならテン場まで10分もかからないっすよ~とか冗談交えてるとあっという間にマジックアワー。神社の裏に回り込み滑走準備。
夜ご飯‐ナスカレー
夜のテン場 星の瞬き
食料も燃料も尽きる気配はないものの、GW後半の田中彰さんキャニオニングツアーに向けて下山しないといけなくなってきたので立山に滞在できるのも残すところあと1~2日。6日目は今までと少し趣向を変えて、足を延ばし真砂沢からの劒沢登り返しルートへ。立山カール内のパウダーはもう食い荒らされて残りがないので、体力勝負で人を選ぶだろう裏側に回り込めばまだパウダーが残ってるんじゃないかとの算段。
尾根は岩が出ていたものの、谷側にはすぐ雪がついていてシートラせずに済んだ。目の前に見えるのが目的の真砂沢。ノンストップでだいたい3kmも落とせる。数本昨日か当日の先行者のラインがあったものの、雪はたっぷり。ほぼ面ツル。狙い通りだ。
吹きあがるパウダー!上がるボルテージ!
ただここからは快適クルージングで止まりたくない気持ちと悲鳴を上げる太ももとのうれしい闘い。結局斜度が緩んだところで休憩をはさみながら真砂沢ロッジの分岐へ。さすがに下部はデブリと黄砂のストップ雪のMixで快適な滑走とはならなかった。
ただ、標高落としたくなくて見に行かなかった。
滑走記録がちらほらあるのがなんとなくわかる斜面。グラインドクラックがだいぶ気になるもののデブリは少ないようだった。
やっと劒沢上部で遊ぶパーティが見え始めた。
劒沢の登り返しはひたすら単調で長い。だらだらしたいところだったけれども、この辺で急げば室堂の最終バスに間に合うことに気づいて、休みたい気持ちを抑えて必死にのぼる。4日間同じ場所にテント張ってたせいで、マットの部分だけひどく沈降して寝づらくなってきていたせいもある。あと単純に同じところで飽きた。
雷鳥沢はテン場に突っ込む感じが何回滑ってもよい。
前々日の降雪でさらに輝いて見えた。
その後地味にある雷鳥沢からの室堂への登りをこなし、何とか終バスで扇沢へ降りて今回の山行は終了。終わってみれば2025年GWの春立は当初予想もしていなかった6日間になっていた。ただ、6日間みっちり立山周辺で遊ぶこともなかなかないはずで、これはこれで充実した時間で満足。大脱走や長次郎谷、別山沢の滑走もしてみたいし、まだいけていない雷殿のスティープも滑りたい。まだまだ滑りたいところがたくさんある幸せなのだと思う。そしてなんといっても日本オートルートはしっかりと滑り通したい。
また立山で遊んでくれたゆーせーさんをはじめ友人の皆さんに感謝もしっかりここに書いておきたい。同じルートでも誰かと行くと何回でも楽しい。
26の秋立までもう1か月を切ってわくわくが止まらない。今シーズンもいろんな人と安全によい山スキーができればと思う。
おわり
















































