Day:2010/10/2.3
Member:まみ
Timeline:
Day1 越後湯沢~平標登山口~松手山~平標山~平標山乃家
Dat2 平標山乃家~平標山~仙の倉山~万太郎山~(吾策新道)~土樽駅
静かな稜線歩きを楽しみたく、平標~万太郎山まで行ってきました。
10:00新幹線で越後湯沢着(ちょっと贅沢)。初めて降りる駅は妙にテンションが上がります。苗場プリンスホテル行きのバスから見える、豪雪地帯ならではの建物(とがった屋根の家々や丸い倉庫)に興奮しました。乗客は私だけだったので、登山口前の駐車場で降ろしてくれました。登山口駐車場で会ったお兄さんの話によると熊鈴は必須とのことですが、ない場合は歌を歌うよう言われました。熊に遭遇するのは夕方らしいです。
松手山コースは木の階段から始まります。こんな時に限って思い出した歌が「ゴットファーザー」のテーマソングだったので、いまいち雰囲気に合ってないのは承知で鼻歌で歌いながら登ると、暑さもあってか結構疲れました。
鉄塔を越えて松手山に着く頃には稜線が見え、紅葉しているのがわかりました。樹林帯の途中一カ所、非常に獣臭い場所があり、ゴッドファーザー鼻歌にも力が入ります。登山口~平標山乃家までの道は、ほとんどが木の階段もしくは平らなトラバースの道でした。ここまで階段が多いと、山登りというより階段登りのような気もします。平標山頂~小屋までは紅葉と笹原のなだらか稜線、沢筋を埋め尽くす笹の絨毯がとっても美しかったです。
平標山乃家は立て替えたばかりでとてもきれいでした。テン場はあまり広くなく、この日は計5張。これ以上はボコボコ岩の上に張ることになります。水は豊富でおいしく、トイレもきれいです。小屋内のいろりを囲んで、小屋の方や他のお客さんとおしゃべりしたり、のどかな夜でした。夜は夏用シュラフとカバーで十分でした。
Day 2
夜中から降り始めた雨は、テント撤収と同時に止みました。5:15出発。平標山頂に着くとやや風強し。ガスが流れる合間に青空が見えたので大丈夫だろうと、予定通り仙の倉に向かいました。
ところが平標山頂を出た後、むしろ風は強まる一方です。仙の倉山頂は360度の展望らしいですが、この日は視界ゼロです。仙の倉山頂までは木道があり、その後も踏み跡がしっかりした平な道が多いので特に危険な箇所はありませんでしたが、雨で濡れた笹に何度か足を滑らせました。地図に書いてある「岩場」は最大でも1,2mくらいの小さい岩で、「やせた尾根」も木々が生えているので大変な箇所はありませんでした。(私の地図は2008年版のため、現行とは違いがあるかもしれません。)
最大の敵は沢から吹き上げて来る強い風でした。久々に雨具の袖がバタバタとなびきました。小屋を出てからずっと休憩もままならなかったので、越路避難小屋でようやく大休止。地図には「谷川~平標間・幕営禁止」とありますが、たしかにテントを張れる状況ではありませんでした。平らな場所がほとんどないこともありますが、張ったところで飛ばされてしまいそうです。冬はかなりの暴風なのでしょう。
万太郎山頂手前でようやくガスが去り始め、日がさしてきました。吾策新道に入り左右の谷に目をやると、稜線からのガスがいっせいに、谷に吸い込まれるように駆け降りて行くのが見えました。新道も休憩に適した場所が少なかったので、ほとんど休まず降りて来ました。13:40土樽駅着。今回は予想だにしなかった強風で、静かな稜線歩きどころではなく、また、少ない休憩にも疲れ果ててしまいましたが、一足早い冬山のいい訓練になりました。