阿弥陀中央稜-赤岳

2010-12-11

03_積雪期 i_八ヶ岳

Date : 2010/12/11-12
Member : すぐりん、のり(記録)
Timeline :
1日目 舟山十字路 - 阿弥陀中央稜2400m付近
2日目 摩利支天 - 阿弥陀岳 - 赤岳 - 行者小屋 - 美濃戸山荘

阿弥陀中央稜から赤岳への縦走をしてきました。


1日目
茅野駅から舟山十字路までタクシーで移動し、駐車場に到着して10台ほどすでに駐車してある車を見てびっくり。すでに先陣達は出発済みで恐らく南稜なのだと思いますが、どちらに。

広河原沢右俣を過ぎ、すぐりんがどこかの記録で見つけた中央稜へのシルバーのテープを探しながら順調に進んでいたがどうやら見過ごしてしまったよう。右俣が2回カーブした先から尾根に出る。

私が想定してたビバーク予定地には12:00過ぎに到着してしまったので、さすがに時間があるからと先に進むことにしたのだが、岩を巻いていたら思いのほか修正に時間を使ってしまう。この時点で14:00を過ぎガスが降りてきて先が段々見えにくくなる。

登れるところまで行こうと登り続けるが、トレースは稜線に上がる前からなくラッセルにも時間を使い、樹林帯を抜けてからは風の強さも結構なもので、気がつけば15:50になっていた。そろそろビバーク地を決めなくてはと相談。選択肢は3つ。

1, 樹林帯まで引き返して適所に幕営
2, このまま登りながら適所を探す
3, 登山道まで登り、摩利支天の周辺

1は大分引き返さねばならないし、3は殆ど先が見えない現状では危険。2も見つかる保証はないのだが、何とか平らなところを見つけて風よけに15cmぐらいの壁(?)を確保して幕営し、暗くなる前にテントに潜り込めた。ほっと一息つけたときは17:00ちょっと前。

翌朝撮影の幕営地

風は強いが気温はマイナス4℃で思ったより高い。でもストーブを消すと一気に寒くなったのでテントシューズを履いてても足をザックの中に入れて寝たら、とっても暖かかった。
ただ、風は強弱をつけて吹き続けるし、見つけた足跡は何かの動物のだけ。寝ている最中に寄ってこられたらどうしようかと心配だった。

2日目
寝ている間に天気は回復、風も穏やかになっていてテントから出ると、ぐるっと辺りを見渡せる。南稜の青ナギはぽっかり浮かんでいるように見えた。

阿弥陀岳山頂まで時間にして1時間のラッセルだったが、深いと私の場合は腿まで埋まるし、しばらく歩いていなかったので数歩歩くだけで息が上がって苦しくて仕方がない。足元しか見ていなかったがいつの間にかに登山道に合流し、摩利支天に到着(したらしい)。途中、阿弥陀南稜を登るパーティもよく見えた。あとは阿弥陀岳山頂に向かって残りを登り、誰もいない360°のパノラマを満喫。



中岳コルへの道は下りなこともあるが踏み後もしっかりしていてとても歩きやすい。南峰リッジと主稜を登るパーティ各一組がいた。文三郎尾根は列をなしているほど大人気。よって赤岳山頂もにぎわっていた。

大同心と小同心(中央が小同心クラック)


地蔵尾根、行者小屋を経て美濃戸口へ下山。途中、すぐりん南沢大滝の偵察へ。頂メンバー八ヶ岳にそれぞれ入山していて、翌週の視察に上がってきた一平くん、雪訓帰りのカナちゃんに出会う。会えなかったけどまみさんはアイスクライミング。懐深い八ヶ岳である。

阿弥陀中央稜は尾根に出てしまえばルート上、難しいところはなく初級者でも十分楽しめると思う。が、尾根に出るまではルートファインディングは欠かせないし、何より今回はビバーク地をどこでいつにするかの判断が、自分の中では一番難しかった。

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