県界尾根

2011-02-26

03_積雪期 i_八ヶ岳

Date : 2011/02/26-27
Member : すぐりん、ちえ蔵(記録)
Timeline :
Day1 清里スキー場登山口(11:00)~小天狗(12:55)~大天狗(14:55) 幕営
Day2 大天狗(06:10)~山頂(10:00くらい)~行者小屋(11:25)~美濃戸バス停(13:05)

八ヶ岳の東面、県界尾根に行ってきました。この日は尾根からの入山者は少なく、静かで、雪と格闘する雪山が楽しめました。

【Day1】
 歩き始めの林道はしっかりトレースがあり、歩きやすいスタートです。初日は天気も快晴で、目指す赤岳がとてもカッコイイ。
 登山道に入ると、赤テープがしっかりと付けられていました。トレースもありますが、場所によってはかなり潜るので、ワカンを装着。
 尾根に出ると視界が開け、お隣の真教寺尾根や富士山が良く見えます。目指す方向には権現、赤岳、横岳。

 雪は硬くなっているところを歩けばそれほども潜りませんが、コースを外すと腰まで軽く入ります。尾根上の木々は、積雪の影響でちょうど目の高さにあり、木々をかき分けながら進みます。相変わらずザックは重いし、雪には足をとられ、木々には進路を遮られ・・・と、私は雪や木々と格闘しているうちに、枝が跳ね返り左目付近をちょこっと受傷。やんちゃな小学生のようで、帰宅途中は恥ずかしいかぎりでした。
 一方すぐりんは、テントもロープも持ってくれているのに、スタスタ進んでいきます。さすがです。
 大天狗につき、プローブで積雪を確認すると、約150cm。私は雪洞を掘ったことがなかったので、掘ってみたかったのですが、積雪量がやや少ないとのことで、斜面を少し削りテントをたてました。

 温度計がないので気温はわかりませんが、この夜はそれほど寒くなく、すんなり寝付くことができました。


【Day2】
 明け方、あまりの風の音に、どこかで雪崩でも起きたのかと思うほどでした。雲の流れは速く、風はゴウゴウと唸っています。

 この日は上部の急斜面も通過するため、大天狗からアイゼンを装着して出発しました。大きな岩場の辺りにくると、岩を左から巻くようにトレースが付いています。様子を見に行きますが、これは厳しいという感じでした。すぐ後ろにいた4人組みのパーティーさんが、右側から巻けることを教えて下さり、その後はこのパーティーさんが先行して進みました。

 この後、傾斜が急になり積雪も多く、腰まで潜ってばかりです。夏道だと鎖や梯子がある斜面のようですが、それらはすっかり雪の下。ピッケルを使いトラバースを始めますが、足場の雪は柔らかく、手ごたえが有りません。


 どうにか木の枝を支えに体を持ち上げますが、腰近くまで埋まってしまうとなかなか抜け出せず、加えて強風によるアイスシャワーが落ちてくるので、このまま雪に埋まっちゃうのかしらと思う時もありました。
 そんな急斜面をどうにか登り、赤岳頂上小屋の裏手に出ると、山頂は凄い風です。写真をとる余裕もなく、稜線上ではしばしば耐風姿勢で耐え忍び、地蔵尾根を下りました。
 行者小屋からは、バスの時間に間に合わせるため、かなりダッシュで下山しました。ここでも相変わらず、すぐりんはスタスタ足が速いのです。


 八ヶ岳東面は、静かで雪が深く、味わいのある山行となりました。自分のラッセル技術が未熟で、雪にもがいてばかりでしたが、また他の尾根にもチャレンジしたいと思いました。

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