阿武隈川白水沢左俣左沢

2015-06-06

06_沢登り b_東北

Date : 2015/06/06
Member : ちえ蔵、みもん、かとー、組長
Timeline :甲子山登山口0923~1016衣紋滝~1500登山道


かとー君、沢デビュー。


今週は、頂待望の若手男子、かとー君の沢デビューを飾りに、福島県は阿武隈川白水沢に入渓。

朝発でかとー君の車に乗り込む。長い道中、旅の風情に誘われて、まだ顔見知り程度の笑、かとー君と人生を語る・・・笑。さっそく、僕の人間性というか、そういうものを言い当てるかとー君。なかなかするどいヤツだ。当たってるよ、君の言うことは。

朝方降っていた雨も、福島県に入る頃にはすっかり上がり、青空も見えるようになってきた。いい感じでテンションが上がる。

昨年も来たが、趣のある甲子温泉大黒屋に到着。早速沢支度をする。しかし、なぜかまた天気が悪くなり始め、雨もぱらついてきた。峠道の道路の温度計は14度だった。なるほど確かに寒い。

昨夜購入という新品の渓流シューズを履き込むかとー君。沢スパッツも買おうとしたが、「渓流」とかかれたスパッツがダサすぎて、結局買えなかったらしい。

「かっこよさ」。大事だその視点。沢ヤは「野生」とかなんとか抜かして、安くてダサくて野暮ったい格好をする人が多い笑。それが正統派だと言わんばかりの人もいる。
やっぱ、かっこよくなくっちゃね。アルパインクライマーみたいにかっこいいウェアでスルスルっと滝を突破したいね。
僕もかっこいい服が着たい・・・金があればね。・・・って、詰まるところこれが結論な気がしないでもない・・・。
白水滝
登山口の橋を渡り、早速垣間見える白水滝向かって登山道を外れて行く。
温泉成分が混じっているのか、岩肌はやけに白い。
水はやけに青く、そのコントラストがよい。日が出ていればさらに美しいことだろう。
白水滝は、一見、水流付近は難しそうに思えたので、左の方から大きく高巻こうと取り付いてみたが、超ボロボロ壁で、ホールドスタンス全てが動き出す始末。支点も全く取れないのでこのままだと進退窮まると感じたところでクライムダウンすることに。落ちたらただでは済まない高さから、全神経を集中させ、頭が少し白髪になってしまうんじゃないかと心配するほどのボロ壁をクライムダウン。ここから見る限り、実は滝の左側が登れそうに見えたので、ちえ蔵さんをトップにそこから登ってもらうことにし、僕の方はなんとか安全地帯に帰還。
いけると思ったが、行けなかった。まあよくあることだ。落ないこと、進退窮まる前に降りること、その判断ができればいい・・・のだよ、かとー君。。。
初っ端から、わけのわからないことをしだすリーダーに、その大したことない実力を感じてもらえればいい笑。

水流左のルートも、出だしが崩れやすく、緊張する。
白水滝を越えると、青い釜と白い岩肌の小滝が続く、残念ながらの曇天で美しさ半減だが、雰囲気はよい。
水温はやけに冷たく、普通のソックスにユニクロヒートテックのかとー君は、ヒーヒー言ってる。
 そして観光名所の二つ目。衣紋滝?
25mほどあってなかなかの迫力だ。直登は悪そう。右岸から比較的小さく巻けそうだ。ここはロープを出してフィックスを張り、アッセンダーまたはフリクションノットで登る。簡単だが、高さがある。
衣紋滝
何やらけったいな装備をぶら下げ、ガチャガチャと金具とヒモを弄る僕の動きに、かとー君は興味津々なようだ。大したことはやってないよ笑。
フィックスを張り、、

初アッセンダー
 この沢は、ところにより滑りがひどく、ラバーソールだとツルッと行く時がある。
岩は脆い部分が多く、よく確かめてから使う必要がある。また、岩に濡れた土や落ち葉が堆積しており、非常に滑りやすい。登攀には十分に注意が必要だ。
盛夏ならスライダーを決めるけど・・・。
 その後、15m程の登れない滝を右岸から巻き、しばし平和な流れを行く。天気は一向に良くなる気配がなく、むしろ上空の風は強まり、雨が少し強くなってきた。気温も低く、止まると寒い。右俣を分け、奥の二俣も左の進む。どちらの二俣も水量の少ない方を進むので、気分的にどうもしっくりと来ない。

奥の二俣は両門の滝となっている。右沢の滝は一見かなり手ごわそうだが、あとで調べたら、そうでもないらしい。
左沢の滝は左側から登る。やはり岩の上に土が乗っており、よく掃除してから慎重に登る。ここもロープを出し一人ずつビレイして登る。
このあと沢は急激に水量が減るが、絶え間なく滝場が続き、なかなか歯ごたえのあるものをあって、慎重にロープを出していると少々時間がかかる。
このあたりから、雪渓がちらほら現れ始め、水の冷たさの原因を知る。
モロにシャワークライムになりそうな滝が出てきたので、右から巻く。小尾根に乗り上げ、5mの懸垂下降で沢床復帰。先週の岩トレの成果を発揮するかとー君。沢にはハンガーのついた立派なボルトなんかないぞ笑。

そして出てきた雪渓。
嫌な感じに見えたが、それほど大きくもなくホッとする。
僕は右側の草付き沿いに上から通り過ぎ、ちえ蔵さんとみもんさんは、雪渓をくぐって下から通過。小さくても雪渓くぐりは緊張するね。
真ん中に乗ると多分崩れる

東北はまだ寒い
水流は細いがまだまだ滝場が続く、15m台の比較的大きなⅢ程度の滝もあり、気が抜けない。ロープも頻繁に出す。
水もほとんどなくなり、ホールドに乏しいスラブ状の窪を上がっていくとヤブに突入する。ヤブ自体濃くはなく、3、4分で登山道に出る。
結構細かい

登山道へ
登山道についたら急に晴れてきやがった。
まあいい、どんな時も晴れているほうがいい。あとは歩きやすい登山道を大黒屋まで下るだけ。
下山後は、15時までの大黒屋の日帰り温泉は諦め、ちゃぽランド西郷で入浴。地元の人たちが何やら賑やかに宴会していて、元気な福島弁が飛び交う。いいなぁ、いい感じだ。
東北道のICまではあまり大した飯屋がないが、せっかくここまで来たんだからと、評判の良い食事処「あずまや」さんで人気の白味噌タンメンともちもちのギョーザをいただく。地元で大人気の店らしく、週末の家族揃っての外食を楽しむ人たちで溢れていた。県外は僕らだけのようだ。
タンメンは、手打ちでボリュームもあって美味、ギョーザは丹念に手作りされたモチモチ感たっぷりの絶品だった。地元の湯に浸かり、地元の食堂で胃袋を満たす。コレだから山はやめられない。

ふとみた店の壁に白河のゆるキャラ祭りのポスターが。。日付を見ると・・・、今日じゃないか!!
ポスターにはそうそうたる顔ぶれと、ワケのわからんヤツがたくさん写っておる。
ミスった。沢なんか行ってる場合じゃなかった・・・。


まあ、そんな後悔もありつつの白水沢。
トポや記録なんかほとんど見ていなかったものの清涼感溢れる爽快な沢だと思っていたが、意外と(いい意味で)沢臭さ満載で、高巻き、滝登攀、雪渓、ヤブ、と、状況も多彩で盛り沢山だった。残置支点等は一切見当たらず、ロープワークも面白い。
ただ、少々倒木が多く荒れた印象もある。総じて、岩はもろく、土や落ち葉が積もっていて、高巻きにも注意が必要だ。絶え間なく続く滝場は、ロープを出したほうがいいものが多く、人数が多いと思いのほか時間がかかる。今回はほぼ全ての滝でロープを出した。
沢のグレーディングにはそもそも懐疑的ではあるが、自分がいった他のところと比べれば、2級の沢、といった印象である。反対側の南沢と困難さは大して変わらない印象だ。

沢初のかとー君には、初っ端から少しディープめな山行だったかもしれない。少し寒かったかもしれないし、少し怖かったかもしれない。爽快な稜線歩きもない。
でも、登山道に出たとき、平和な登山道で遡行の思い出を語るとき、温泉に入って次の沢への思いを語るとき、充実感を感じてもらえていたならば、それは沢が好きな者としてはとても嬉しいことであります。

偉そうにロープワークや読図やらを語りますが、所詮、僕がやっていることなんか大したことありません。誰でも出来ることです。すぐに覚えられると思います。是非是非、いい沢に一緒に来ましょう。
最悪、君は来なくても車だけ貸してくれたらいーよ。笑

お疲れ様でした。

(組長)

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