Member : A子、とも、組長
Timeline :27日南沢 28日ジョウゴ沢
Author :組長
アイスピクニック!!!
先週の失敗から少し学び、各自軽アイゼンと10本爪アイゼンを用意しての安心のアプローチ。
久しぶりに初めて雪山で使った昔の10本爪をつけてみた。前コバからちょろっと飛び出た前ツメは磨り減りつくして今や琴バウアーを決める琴奨菊のチクビ並にチビているが、そのチクビに刻まれた数々の思い出が今や走馬灯のように・・・。
まあそんなこんなで南沢小滝へ。
今回は世田谷山友会のaoさんとfullさんと一緒。
さすがのaoさんいきなりリードで中央突破。余命僅かだから畳の上で死にたいというaoさんだが、いつまでもタフだ。こりゃ当分死なないだろう。
こちとら今季初のアイスリード。満を持して臨むも、まあ簡単だった。そりゃそうか。南沢小滝だし。
そのあとは、右の美しいシャンデリアで全く無意味なフィギュア4を試みて足が短すぎてできなかったり、アンダークリングをとにかくやってみたり・・・。
意味なんてない。そんなこと言ったらクライミングなんて何の意味がある??笑僕のしみったれた人生なんてなんの意味がある??笑
今度は、フィギュア4からのアンダークリングを決めてみよう。だって楽しいじゃないか。
翌日はジョウゴ沢。
F2をみんなでフリーソロ。圧倒的な絶景の中、ゴルジュを辿り、乙女の滝に魅せられて、沢をつめる。
目指すナイアガラにはすでに先行Pがいたが、開放感あふれる暖かで居心地のいい場所で僕の中で南八ヶ岳でもっとも好きな場所のひとつとなった。
ここも慎重にリードしたが、まあ難しくはない。登っていて楽しかった。となりのパーティーは、リードを始めた人が2mも登らないうちにあたふたし出して、ビナは落っことすはやばそうなアックステンションしてるはで、こっちも見ていてハラハラした。にしても、初心者が多い。僕も初心者だが、少なくとも彼らよりは様になっているはずだ。氷登りのリードって、とてもリスクの高い難しいことなんじゃなかったっけかな。。。この小さな滝でムーブをイメージしスクリューを決める位置を吟味し、ラインを見定めてから満を持して取り付く僕がチャレンジマインドゼロのクライマーの風上にもおけぬ臆病者にさえ思えてくる。
彼らはそのあと落氷事故パーティーとなった。顔面骨折の重傷だった。落氷は他パーティの起こしたもので、別に彼らのせいではない。でもどこかに・・・。
山は一歩一歩の積み重ね。謙虚に行こう。そしてときどき無意味な笑、遊び心を持とう。。。