Date : 2017/2/26
Member : 組長、あーさ
Timeline :赤い橋の手前駐車スペース0925~0945一の滝~1020醤油樽の滝~一の滝~駐車スペース
Author :組長


そろそろアイスのシーズンも終わりかなぁ


 
ボクはクライミングのムーブそのものより、対象の美しさの方に重きを置く方かも知れない。
 
・・・という、ヘタクソの言い訳。
 
「醤油樽」
そのネーミングといい、その特異な地形といい、その難易度といい 、ボクのクライミングにとって外せない
 
アプロローチは、唐沢鉱泉と夏沢鉱泉の分岐を夏沢鉱泉方向に進み、氷結した悪路の林道を醤油樽の滝入口手前の河木場沢を渡る赤い橋手前の駐車スペースまで車で入る。ようやく愛車のグリップコントロール機能をフルに発揮し、二本足では滑って転ぶ林道をなんの不安もなく進む。難易度高め状態の赤岳山荘までの道くらいの感じなので、2駆で車高低いと止めたほうがいいかもしれない。
 
醤油樽入口の看板からは八ヶ岳のメイントレール並みの明瞭すぎるトレースが伸びており、多くのクライマーを迎えていることが伺える。
 
少し遡行したところで早速F1。
左に遊歩道のハシゴがかかっているが、せっかくなので登る。
 
F1。住宅街の公園にある滑り台くらい。

河木場沢はクラゲがいっぱいいる
F1の先の左岸に手頃な氷瀑があるので、これは帰りに遊ぶことにして先に進むとF2。といっても雪で埋もれていて、一応バーチカル部分もあるがまあ登る程でもないので歩いて越える。
次第にゴルジュ地形となり、登山道が左手に続いていることは知りつつ誘われるように吸い込まれたが、ドボンしそうな感じがあったのでここは断腸の思いで登山道を巻く。
少し行った先のはしごで下降出来るところから、ついに醤油樽が姿を現した。
プレッシャーは小さいが滝はデカイ。
樽の底から見上げる景色はまさに唯一無二の異空間
早速準備して取り付くが、下部は少し傾斜があり、その上、刺さりはいいものの少しシャーベット状の部分や電話帳大が剥がれるような部分もあり、スクリューの効きの脆弱さも相まって、慎重に登る。暖かい陽光に照らされだした右岸の岩壁に下がったつららが、次から次へと落下し始め、ガツガツとヘルメットに当たった。落とした落氷があーさにクリーンヒットしたが、大丈夫だったようだ。
35mあるのでさすがに上部に来ると結構な高度感があり昂ぶった。

落ち口は一部岩が露出し水流が見えていた。
滝上のアンカーは残置のビナとスリングがかかっていた。
沢なのでそれっぽく8環でセカンドビレー(あーさがルベルソ忘れただけ・・・)。
ザクザク、ザッザッと一定のリズムであーさが徐々に上がってきた。
アンカーは比較的マシ


樽の底から這い上がる
そのままラッペルしてトップロープを張るが、やはり落氷が半端なく危ないので、1回登って終了とした。

樽の底に帰る

V字スレッド作るの図。氷がピュアでスクリューの動きがわかりやすい。

そして思う。この滝は夏、登れんのか?ってこと。
残念ながら笑、大抵沢ヤの考えることは一緒で、記録を探したら、同じように考えて夏の写真を載せているものがあったが、弱点の乏しいヌメってそうなスラブ滝でフリーでは到底登れそうもなかった。冬だけ人間はその醤油樽から這い上がれることができるようだ。

落氷祭り
来た道をもどる。
F1の上の手頃な氷瀑で遊ぶことにした。こちらは高さはないが、バーチカル。こちらも非常に割れやすく、アックスを叩き込むと周囲30cmが白くなるのでビビったが、何本も繰り返しリードの練習をした。
自然の造形は時に想像を超える



しかしクライマー(ボク)のすることは想像の範囲内・・・ジャミングしてみる

F1上の氷瀑

あーさもそれなりに掴んできたらしい。少なくともそう思って自信をつけて来ること、楽しくなってくることが大事だ
河木場沢の右岸にはまだ初心者でも楽しめそうなナメ系の氷瀑がかかっていたし、赤岳鉱泉のような人だかりを避け、のんびりみんなで雪訓なんかしながら1泊してみるのもいいんじゃないかと思うた。

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