釜ノ沢 西俣

2017-07-16





Date : 2017/7/16-17
Member :フジ、Akko、ガッキー、くま
Author :くま

例年、天気に恵まれない海の日3連休。
崩れそうな予報を警戒して直前に計画を変更、釜ノ沢の西俣にいってきました。
私くまにとっては、沢2シーズン目にして、初の泊まり沢&焚き火、となりました。




 元々の予定の入渓点より手前にあるホラの貝のゴルジュ。ここまでが暑かったこともあり、いきなり飛び込むフジ兄とAkkoさん。元気です。Akkoさん昨日まで海外に出張してたとは思えない勢いです。

ゴルジュの奥でドボーン

もひとつドボーン
ひと泳ぎした後は、もうとにかく水の色が美しくて待ちきれないということで、入渓点の山の神より手前から遡行を開始します。


なんでもない景色ひとつとっても美しい

ゆったりした流れの中で、へつりの練習。結局私は足をすべらせて落ちました…

美しいなめ

なめが長く続きます

この後私ひとり、ツルーっと滑ってポチャッと水没しました。

 まだまだ経験不足の私。これまでなめってただキレイだな、くらいに思ってましたが、傾斜がつくと滑りやすく歩き方が難しい、という当たり前の事実に気づきます。この後私ひとり、ツルーっと滑ってポチャッと水没しました。

ここも歩きにくかった
これまでは、滝の遡上や、高巻きの急傾斜ばかりの印象が強かった沢ですが、傾斜のついたナメにも対処できるようにならねば、と思わされました。

そしてもうひとつ反省点として残ったが、何でもない河原歩きでとにかく私の歩行のスピードが遅く、パーティからどんどん離されてしまうこと。あまりバランス感覚が良くない自覚はありましたが、泊まりの荷物を担ぐと一層ひどくなります。

しばらく歩いている中で「神経は足裏に、目線は1つ先の足を置く所」にすると調子が良い、ということに気づきましたが、疲れてくると集中も続かないし、周囲の地形にもあまり目が行かなくなってしまい。無意識に歩けるように、もっと歩き込まないとなぁ、と思わされた次第です。

他のパーティと抜きつ抜かれつしつつ、そうこうしている間に、いくつかの滝とナメを超えて。両門の滝に到着です。

両門の滝を前にしばし佇むフジ兄
 フジ兄、滝についてしばらく考え込んだ後は、西俣から入る滝向かって泳ぎ、滝の下部1/3くらいを攀じ登ってからのスライダー。休憩中だった他のパーティーからも拍手喝采をあびていました。

両門をイメージしたポーズで記念撮影
他のパーティーが次々と東俣に入っていくのを目の当たりにし。静かな沢歩きを求めて、我々は西俣を選択します。「どちらでもいけるように準備していた」というフジ兄さすが。結果的に、当会のこの記録と同じコースを選ぶことになりました。

西俣の右岸を巻いて、小規模なゴルジュに降り立った後ほどなくして幕営地へ。
ちょうどよく川床から高さがとれて、広々としたスペースがある場所がありました。
我々の他には、単独行の方がお一人で、目論見通り西俣は空いていました。(帰りがけに聞いた話では、東俣には6パーティも入っていたそうです)

ささっとテントを張って薪を集めた後は、釣り竿を手に繰り出します。私も今日のために、安物のセット竿を入手してきました。しかし、ここまでの遡行で一匹の魚影も見ず、ガッキーさんも「いろんな記録を探したけど、魚釣ったという話は一切見ない」ということで、戦意喪失気味。

結局、ほんのいくつかのポイントで釣り針を垂らした後は、早々に退散しました。(翌日、甲武信小屋で徳ちゃんから「あそこには魚はいないよ」と教えられることになります(苦笑))

男性陣が釣りをしてる間に、せっせと夜ご飯の支度をしてくれたAkkoさん。錦糸卵が見た目も豪華なちらし寿司で乾杯です。

マシュマロやらウィンナーやらを焼きつつ、お酒が進みます。
せっかくだからと、単独行の方もこちらにお招きして、沢の話に花が咲きます。(横浜のKさん、ありがとうございました)
焚き火、いいですよね。火を見ていると心がやすらぎます。話が盛り上がります。ここしばらく、慌ただしい生活が続いていたので、ゆったり楽しい時間を過ごせました。


翌日は、昨夜が遅かったためゆっくり目の始動。Akkoさんが出張先からもちかえってくれたインドネシアのインスタントラーメンを朝食にいただきました。
私は緩めの滝でリードに挑戦をさせてもらったりしながら、遡行を続けます。

最後の詰めは、遡行図にあったコースからは一本手前の支沢に入ってしまい、地図とにらめっこをしながら、ミズシの稜線まで。

甲武信の山頂を経て、徳ちゃん新道の長い道のりを下って帰り着きました。

心配していた雨にもほとんどふられることなく。
初の泊まり沢。渓谷美。楽しい焚き火。でも体力不足に歩き慣れ不足と。課題もたくさん見つかって、盛りだくさんの楽しい沢でした。

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