Date : 2025/06/07-08

●Member
既  存 :J、まるひ、たか、ハート様、バード(SL)、yujin、よっしー(SL)、えりな、じょーじ、silver、Tom(SL)、りょう、ゆうへい、くま、けいた、masashi、みやび、フジ、ヤマ
岩トレ担当:ゆーせー(SL)、うの(SL)、こう(L) /  22人 
特別参加:フジ息子
新  人:かみ、まさ、みっつ、オクノ、Hu-ma、みずき、せり、しのはら、よっちゃん、ë、イチタ、かず(12人)
合計35人

●Author :こう

毎年恒例の岩トレ(会山行)を6月7日(土)~8日(日)の2日間にわたって、廻り目平(通称、小川山)にて実施しました。頂山の会では、新人の募集を2-3月で行いますが、今年は15人の新人さんが入会し、そのうち12人の方に参加いただきました。

※会山行:頂山の会では、技術や経験に関係なく、だれでも参加出来る山行を会山行としています。

既存会員は、新人さんに楽しんでいただき、仲良くなって、一緒に山に行くきっかけになれば、そんな熱い想いも有り、22人の方が参加し、新人さんの対応を行った。
まあ、夜の宴会が楽しみで来ている人もいなくもない。
※会員の殆どは都内在住、今回、埼玉、神奈川、長野?から参加なので、事前に車毎に班分け、使用する岩場を決めて、到着後、全体での集合はせず、直接岩場に向かうようにしました。
〇6月7日(土)
A班:弟岩
B班:母岩
C班:ガマスラブ1階
D班:リングサイドエリア
E班:ストリームサイド

〇6月8日(日)
・ボルター(スパイヤー岩、クジラ岩、ファンタジー岩、汚い岩等)
・ストリームサイド
・ソラマメスラブ→ガマスラブ
・弟岩
・フェニックスの大岩
※1日目終了後、新人さんの希望を聞いて、登りたい岩の形状などの希望をきいて、班分けを実施し、初日と異なるエリアに行っていただいた。
※今年より、ボルター班を新設。


















新人さんは、クライミング未経験者も多く、事前にジムでロープワーク等を実施済でしたが、再度、習得状況の確認と懸垂下降を必須項目として実施しました。
・ハーネスの装着方法
・8の字結び
・トップロープのクライミング、ビレイ
・懸垂下降(必須)













番外編
初日の夕食は、多人数の為、自炊の準備が大変な為、17時に川上村役場横のレストラン樹木里(森林組合経営)にて食事を予約。
16時50分に樹木里に集合としていいましたが、クライミングに夢中になって、遅れる班が続出。

山屋たるもの、時間管理がしっかりできないと。(社会人だと当たり前ですね)
基本です。基本。
ということで、頂恒例の、遅刻者には腕立て伏せの罰則。





食後は、近くのスーパー(ナナーズ川上店)にて買物後、宿泊場所である武蔵野市自然の村に入り、焚火を囲んでの懇親会。
新人、既存会員入り混じって、これからやりたい山の活動など、深夜まで続きました。


瑞牆のマルチのルートと同じ名前?



ROOF ROCKの色違いのTシャツ。店員ではございません。

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以下、今回、SLをつとめていただいた方、および新人さんのコメントになります。
TOM

1日目 D

 徒歩15分以内で近くて、簡単なところ(全てのルートが5.10b以下)、空いているところ(安心してトップロープを張れる)の観点から、「リングサイドエリア」という静かなスラブエリアに行きました。終始貸し切り状態で思う存分スラブとたわむれました。 「学んだこと」と「感想」を共有します。

 

学んだこと

スラブでの足の使い方(踵を下げる)、岩の状態(表面の岩質や割れ方、日当たり)によって手がかり足がかりの感触や対処が変わってくること、外岩でしかできない学びや発見をたくさん経験させていただきました。

スラブの登り方。足の使い方向き(極力足の裏全体で接地する)、登る時の心構え(足の摩擦力を信じる)、登攀後の下降時の姿勢(腰に荷重を掛ける)、ビレイの仕方(登攀前安全確認の徹底とクライマーとの密なコミュニケーション)

スラブでは前かがみになり過ぎず、足全体で体を持ち上げるようにするのがコツかなと思いました。一方、ガバ多めでも腕に頼るとすぐパンプしてしまうので、足を推進力にするという基本を徹底したいと思いました。また、クライマーが一気に登った時のロープの巻取りが苦手なので、ジムに通って克服したいと思います。

●1日目のスラブオンリー特訓のお陰で足の置き方、バランスの取り方、重心移動の仕方が自然と身に付いたのか、他のルートの登り方が確実にレベルアップした気がします。

苦手なハイステップのコツ。下の足はちょっとずつ壁を蹴ってあげる。踏み込んだ上の足の踵を上げると重心を移せる。

いつの間にか岩トレで懸垂を教える側に。頻繁に行っていることでも、いざ説明してみると、説明漏れがあったり、ここが大事なんだよなと思い返したり。教える側という体でしたが、自分にとっても良い復習になりました。クライミングについては、トポを盲信しすぎずにルートを見る目を養わないとな、と思いました!(最初に登ったスラブは絶対5.9じゃない!!笑)

 

感想

丁寧にご指導いただき自身の課題もみつかりましたので、岩の上からの絶景を励みにジムに通いたいと思います。

登り方だけでなく会の皆さんとお話する良いきっかけになった。今回のトレーニングで不安定な足場でもきちんと重心移動が出来るように練習する必要を感じた。

自分でホールドを探して試行錯誤しながら登るのが面白く、課題をクリアした時の達成感は最高でした。外岩ならではの魅力を知れて良かったです。また宴会では同期を始めとした色々な方とお話ができ、楽しい時間を過ごさせていただきました。

会に入って初岩トレの頃は諦めが早く、すぐ降りていた記憶があります。ところが今回の皆さんは気持ちの入った登りで、諦めずに果敢に挑戦されていて、その姿を観ていてとても感化されました。

■2日目にチームシャッフル、という新しい試みは、話せる人が増えて良かったと思います。ボルダー組、という新しい試みも盛り上がっていたようで素晴らしいと思う一方で。新人さんのロープ操作を補助できるメンバーが手薄になってないかな?とは思いました。秋岩トレの定番メニュー化、とかが良いのかも。

宴会では普段あまりご一緒できてない皆さんや新人さんたちとたくさん山談義できて楽しかったです。酔っ払いテンションにお付き合いいただきありがとうございました!

 

〇ゆーせー

1日目Aチーム(弟岩)

新人さんも含めてフェイスルートを経験したことのあるメンバーのみだったため、簡単なクラックを登りに弟岩へエリアを変更した。

初めてのクラックに悪戦苦闘しながらジャミングを学ぶことが出来た。

その後5.9,5.10aのフェイスをみんなでセッションした。

疲れてタイミングで懸垂下降の確認を実施した。

 

2日目ボルダーチーム

花崗岩でのフリクションを理解するためにスラブ課題の多いスパイヤー岩へ。

5級のスラブをみんなでセッション。乗れているか不安になりながら靴を信じて立ち込む練習が出来た。

スパイヤー岩の横のクジラ岩でバードが穴社員(3級)をRP

これぞボルダリングという登攀をみれて、さらに登攀意欲が湧いたメンバーたちは次なる岩場のファンタジー岩へ向かう。ここでも非常に花崗岩スラブらしいフリクション勝負の課題に立ち向かうメンバーたち。スパイヤー岩での練習が活き、みんなでファンタジア(6級)のRPに成功!

さらなる課題を求めて扇岩、汚い大岩とツアーをし、初めての外ボルダーのメンバーもお腹いっぱい楽しむことが出来た。

このボルダリングで得た足裏感覚をリードや沢で活かせてもらえたらと思う。

 

〇バード

1日目

フェニックスの大岩

6人での班構成だったのですが、既存会員も含めて、初めての外岩、小川山ということだったので、当初は母岩を予定していたのですが、「もっと岩登りとして見栄えの良いエリアがよいのでは?」とフェニックスの大岩に変更。

ほどよい高度感と5.8以下のグレード感で、よいエリア選定になったのではと思います。

内容としては、まずはトップロープでのクライミングを楽しんだのちに、懸垂下降のシステム講習でした。

支点の構築、リードアンドフォローについてなど、いろいろと質問もあがり、沢はじめや、沢リーダー講習に向けての、よいステップになったのではないでしょうか。

 2日目

岩トレでボルダリング班をつくったのは初めて?だと思いますが、ほとんどの皆さんが、外岩でのボルダリングが初めてでした。

せっかくなので、いろいろなエリアを回れたらと思い

クジラ岩周辺→ファンタジー岩→扇岩→きたない大岩と、いろいろと回ってみました。

5級以下のグレードで、楽しい課題があるエリア選定をしたつもりですが、スラブからジムっぽい課題まで、いろいろな課題に触ってもらえたのではないでしょうか。

フジの息子さん、5歳も参戦し、ガッツあるクライミングを見せつけられて、大人たちも奮闘しておりました笑

帰りの車で感想を聞いてみても「いろいろなエリアを回れたことが良かった」とのことでした。

反省としては、そこそこの所帯で移動するので、扇岩では既存のペアが登っていたのですが、少し居心地が悪そうな感じで、その後、移動してしまい、なんだかちょっと申し訳なかったです。なので、既存のクライマーにも迷惑のならないように気をつけられればと思います。

 〇よっしー

2日目 ストリームサイド

 5.75.9の比較的やさしいルートにトップロープを張り、新人さんたちに登ってもらった。中には既存会員も含め、ほぼ初見となるルートもあり、どのラインを登るか皆で話し合いながら、賑やかにセッションが進んだ。

 途中、新人さんから質問があり、回収時に行う「結び替え」の手順について簡単なレクチャーも実施。実際に必要となる場面はもう少し先かもしれないが、その場で疑問を解消してもらえたのは良かったと思う。

 終盤には疲労が色濃くなってきたが、雄叫びを上げながら力を振り絞って登る新人さんの姿が印象的だった。「達成感があって、岩登りにハマる人の気持ちが少しわかった気がする」との声もあり、会として岩トレを行う意義を実感する一日となった。

 

〇うの

新人さんのコメントです。

1日目

基礎的な技術や注意点を学べて大変勉強になった(かず)

ジムにあまりないスラブで最初は難儀しましたが先輩方の指導を受けながら徐々に慣れてきてきました。(よっちゃん)

 2日目

前日の登りを踏まえて登りましたが、後半はスタミナ切れで踏ん張りきれない所もありました(よっちゃん)

初日は怖くて踏み込めなかったホールドに、信じて乗ったら登ることができて嬉しかった(イチタ)

 全体を通して

夜の宴会含めて会の方々と親睦を深められたと思います。同期とも山行の話しをする良いきっかけとなりました。(よっちゃん)

話したことのない先輩方とお話が出来、また、同期同士の顔合わせの場(同期山行の計画も進みました。色々な意味で次の活動につながる岩トレでした!(かず)


〇こう
1日目
新人さんは、クライミングもほとんど経験がなく、外岩は初めてだったため、5.6-5.8の簡単なスラブのあるガマスラブ1階を選択。
午前中は、メインロープでの8の字結び、落とさない、ビレイ器の持ち方、ビレイ器へのロープのセットの仕方、外し方の説明を行い、反復練習。
その後、トップロープで、4ルートを登って、ロワーダウンを繰り返し行い、岩や高度感になれていただくようにした。
トップロープでクライマーが落ちた場合のビレイヤーへの衝撃について、実際に既存会員が落ちて、体験してもらった。
午後は、懸垂下降の流れを説明し、まず平地でその動作を繰り返し行ってもらう。
平地で確実に出来るようになって、斜面に移動して、複数回、行った。

2日目
フェニックスの大岩
5.7-5.8の簡単な登りを5本ずつのぼっていただいた。
振られ止めのヌンチャクをセットして、その意味の説明を行った。


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まとめ

新人さんが入会後、最初の会山行ということもあり、多くの方に参加いただき、既存会員と話しをされて、自分の登山の方向性が見えてきた方もいるかと思います。
既存会員にとっても、多くの新人会員と話しをして、刺激をもらえる良い機会であったと思いますし、大変、盛り上がった山行であったと思います。

クライミングは登山のどのジャンルにも通じる基礎の技術かと思います。今後もぜひ続けていただきたいと思います。また、今回の岩トレが、やりたいジャンルの登山に必要な技術、知識の習得に向けて、主体的に取り組むきっかけになればと思います。



こう






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