番外編
ROOF ROCKの色違いのTシャツ。店員ではございません。
1日目 D班
徒歩15分以内で近くて、簡単なところ(全てのルートが5.10b以下)、空いているところ(安心してトップロープを張れる)の観点から、「リングサイドエリア」という静かなスラブエリアに行きました。終始貸し切り状態で思う存分スラブとたわむれました。 「学んだこと」と「感想」を共有します。
学んだこと
●スラブでの足の使い方(踵を下げる)、岩の状態(表面の岩質や割れ方、日当たり)によって手がかり足がかりの感触や対処が変わってくること、外岩でしかできない学びや発見をたくさん経験させていただきました。
●スラブの登り方。足の使い方向き(極力足の裏全体で接地する)、登る時の心構え(足の摩擦力を信じる)、登攀後の下降時の姿勢(腰に荷重を掛ける)、ビレイの仕方(登攀前安全確認の徹底とクライマーとの密なコミュニケーション)
●スラブでは前かがみになり過ぎず、足全体で体を持ち上げるようにするのがコツかなと思いました。一方、ガバ多めでも腕に頼るとすぐパンプしてしまうので、足を推進力にするという基本を徹底したいと思いました。また、クライマーが一気に登った時のロープの巻取りが苦手なので、ジムに通って克服したいと思います。
●1日目のスラブオンリー特訓のお陰で足の置き方、バランスの取り方、重心移動の仕方が自然と身に付いたのか、他のルートの登り方が確実にレベルアップした気がします。
●苦手なハイステップのコツ。下の足はちょっとずつ壁を蹴ってあげる。踏み込んだ上の足の踵を上げると重心を移せる。
●いつの間にか岩トレで懸垂を教える側に。頻繁に行っていることでも、いざ説明してみると、説明漏れがあったり、ここが大事なんだよなと思い返したり。教える側という体でしたが、自分にとっても良い復習になりました。クライミングについては、トポを盲信しすぎずにルートを見る目を養わないとな、と思いました!(最初に登ったスラブは絶対5.9じゃない!!笑)
感想
■丁寧にご指導いただき自身の課題もみつかりましたので、岩の上からの絶景を励みにジムに通いたいと思います。
■登り方だけでなく会の皆さんとお話する良いきっかけになった。今回のトレーニングで不安定な足場でもきちんと重心移動が出来るように練習する必要を感じた。
■自分でホールドを探して試行錯誤しながら登るのが面白く、課題をクリアした時の達成感は最高でした。外岩ならではの魅力を知れて良かったです。また宴会では同期を始めとした色々な方とお話ができ、楽しい時間を過ごさせていただきました。
■会に入って初岩トレの頃は諦めが早く、すぐ降りていた記憶があります。ところが今回の皆さんは気持ちの入った登りで、諦めずに果敢に挑戦されていて、その姿を観ていてとても感化されました。
■2日目にチームシャッフル、という新しい試みは、話せる人が増えて良かったと思います。ボルダー組、という新しい試みも盛り上がっていたようで素晴らしいと思う一方で。新人さんのロープ操作を補助できるメンバーが手薄になってないかな?とは思いました。秋岩トレの定番メニュー化、とかが良いのかも。
■宴会では普段あまりご一緒できてない皆さんや新人さんたちとたくさん山談義できて楽しかったです。酔っ払いテンションにお付き合いいただきありがとうございました!
〇ゆーせー
1日目Aチーム(弟岩)
新人さんも含めてフェイスルートを経験したことのあるメンバーのみだったため、簡単なクラックを登りに弟岩へエリアを変更した。
初めてのクラックに悪戦苦闘しながらジャミングを学ぶことが出来た。
その後5.9,5.10aのフェイスをみんなでセッションした。
疲れてタイミングで懸垂下降の確認を実施した。
2日目ボルダーチーム
花崗岩でのフリクションを理解するためにスラブ課題の多いスパイヤー岩へ。
5級のスラブをみんなでセッション。乗れているか不安になりながら靴を信じて立ち込む練習が出来た。
スパイヤー岩の横のクジラ岩でバードが穴社員(3級)をRP!
これぞボルダリングという登攀をみれて、さらに登攀意欲が湧いたメンバーたちは次なる岩場のファンタジー岩へ向かう。ここでも非常に花崗岩スラブらしいフリクション勝負の課題に立ち向かうメンバーたち。スパイヤー岩での練習が活き、みんなでファンタジア(6級)のRPに成功!
さらなる課題を求めて扇岩、汚い大岩とツアーをし、初めての外ボルダーのメンバーもお腹いっぱい楽しむことが出来た。
このボルダリングで得た足裏感覚をリードや沢で活かせてもらえたらと思う。
〇バード
1日目
フェニックスの大岩
6人での班構成だったのですが、既存会員も含めて、初めての外岩、小川山ということだったので、当初は母岩を予定していたのですが、「もっと岩登りとして見栄えの良いエリアがよいのでは?」とフェニックスの大岩に変更。
ほどよい高度感と5.8以下のグレード感で、よいエリア選定になったのではと思います。
内容としては、まずはトップロープでのクライミングを楽しんだのちに、懸垂下降のシステム講習でした。
支点の構築、リードアンドフォローについてなど、いろいろと質問もあがり、沢はじめや、沢リーダー講習に向けての、よいステップになったのではないでしょうか。
2日目
岩トレでボルダリング班をつくったのは初めて?だと思いますが、ほとんどの皆さんが、外岩でのボルダリングが初めてでした。
せっかくなので、いろいろなエリアを回れたらと思い
クジラ岩周辺→ファンタジー岩→扇岩→きたない大岩と、いろいろと回ってみました。
5級以下のグレードで、楽しい課題があるエリア選定をしたつもりですが、スラブからジムっぽい課題まで、いろいろな課題に触ってもらえたのではないでしょうか。
フジの息子さん、5歳も参戦し、ガッツあるクライミングを見せつけられて、大人たちも奮闘しておりました笑
帰りの車で感想を聞いてみても「いろいろなエリアを回れたことが良かった」とのことでした。
反省としては、そこそこの所帯で移動するので、扇岩では既存のペアが登っていたのですが、少し居心地が悪そうな感じで、その後、移動してしまい、なんだかちょっと申し訳なかったです。なので、既存のクライマーにも迷惑のならないように気をつけられればと思います。
〇よっしー
2日目 ストリームサイド
5.7〜5.9の比較的やさしいルートにトップロープを張り、新人さんたちに登ってもらった。中には既存会員も含め、ほぼ初見となるルートもあり、どのラインを登るか皆で話し合いながら、賑やかにセッションが進んだ。
途中、新人さんから質問があり、回収時に行う「結び替え」の手順について簡単なレクチャーも実施。実際に必要となる場面はもう少し先かもしれないが、その場で疑問を解消してもらえたのは良かったと思う。
終盤には疲労が色濃くなってきたが、雄叫びを上げながら力を振り絞って登る新人さんの姿が印象的だった。「達成感があって、岩登りにハマる人の気持ちが少しわかった気がする」との声もあり、会として岩トレを行う意義を実感する一日となった。
〇うの
新人さんのコメントです。
1日目
基礎的な技術や注意点を学べて大変勉強になった(かず)
ジムにあまりないスラブで最初は難儀しましたが先輩方の指導を受けながら徐々に慣れてきてきました。(よっちゃん)
2日目
前日の登りを踏まえて登りましたが、後半はスタミナ切れで踏ん張りきれない所もありました(よっちゃん)
初日は怖くて踏み込めなかったホールドに、信じて乗ったら登ることができて嬉しかった(イチタ)
全体を通して
夜の宴会含めて会の方々と親睦を深められたと思います。同期とも山行の話しをする良いきっかけとなりました。(よっちゃん)
話したことのない先輩方とお話が出来、また、同期同士の顔合わせの場(同期山行の計画も進みました。色々な意味で次の活動につながる岩トレでした!(かず)