Member :バード、くま
Timeline :
9/2 新穂高温泉0600-重太郎橋0845-穂高岳山荘13:00
9/3 穂高岳山荘0410-奥穂高岳0445-ジャンダルム0620-西穂高岳1020-西穂山荘1215-新穂高ロープウェイ1300
Author :くま
前々週に天気と個人的な事情で断念したジャンダルム。槍ヶ岳北鎌尾根に向けてのトレーニングとして外せない、との思いで天気を心配しつつ決行しました。
1泊2日でジャンダルムを目指せるルートとして、白出沢から。ゼロさんとガッキーさんのこちらの記録を大いに参考にさせてもらいました。
夜行バスを降りて2時間ほどで登山道に入り、そこから1時間弱で重太郎橋。
ここまで、視界もなく単調な登りだったので、テンションあがります。
程なくして荷継小屋あとを超えて、あとはこれ。
延々これ。序盤こそガレガレですが、途中からはきちんとルートがあって、足場のしっかりした道になります。が、ただただ続く単調な登りに、私くまはバテバテです。10歩進んで10回呼吸を整える、的な遅々とした歩みです。かなり早い段階から目指す穂高岳山荘の石垣は見えているもののなかなか近づかず。
とはいえ到着は13時前。テント場は問題なく確保し、ビールをあけつつうだうだ過ごします。ヤマテンの予報通り、中層は雲に覆われ涸沢付近はまったく見えませんでしたが、小屋付近は快晴。夕日を拝んだ後は、18時半頃にさっさと就寝です。
先日悪天で断念した前穂北尾根。 改めて残念な気持ちがこみ上げるものの、天気ばかりはしょうがない |
明けて3日、今日が本番のジャンダルム。交通手段がバスの我々は、1345までに新穂高ロープウェイに辿り着かなければならない、というデッドラインがありました。頼りの両兄貴の記録をみると…5時過ぎにスタートして、到着が14時…!同じペースで歩けたとしても全然間に合わん!ということで、夜明け前の4時から行動開始です。
奥穂山頂付近で、夜明けを迎えます。素晴らしい一時 |
槍まで、キレイに見えました。目指すはあそこ |
奥穂山頂はちょっと寒く、かつ、バスの時間が気になる私。もうちょっとゆっくりしたそうなバードを急かして早々に山頂を後にします。
アレかー!ってなる朝焼け |
ここから、一気にハードになり。写真ありません。二人共、緊張のあまりほぼ無言。ひたすら集中して登ったり降りたり。
もうずっとこんなです |
そしてやっと来ましたジャンの頂き。馬の背あたりに比べると、ジャンそのものはあまり恐怖感もなく登れました。道中、けっこう人に抜かれたこともあって、バスは無理かなーと諦めはじめてましたが、到着してみると予定通りの時間。イケるかも、と思い始めます。
これ登って降りるのかーってなる |
天狗のコルを経て、西穂まで。やっぱり厳しい道が続きます。よく登るしよく降る。
あー、ここ、両兄貴が天狗のコルと勘違いしたところって記録に書いてあったな、とかそんな些細なことで気を紛らわせます。
またこの間で2回、大きな落石を目の当たりにします。特に1回目は、下りで道を譲った二人組が、すぐ目の前で起こしたものでヒヤッとさせられます。油断できない。
そして、やはり疲れてくると集中力も落ち、途中、何度か微妙にルートを外して、あれ、なんかおかしいぞ?と後ろを振り向き、バードに道を探してもらいながら進みます。マークがあったからこそ、早めに戻れましたが、マークがない北鎌を考えると心配になります。ルーファイの重要性を痛感しつつ、西穂に至ります。
やっとついた! |
途中、歩きそのものはゆっくりながら、大休憩を挟まずに歩いた甲斐あって、予定より30分前のロープウェイに間に合い、バス乗車前に温泉で疲れを癒やして帰路につきました。
終わってみれば心配していた風もなく、時間も順調で。「良し、イケたぞ!」という少しの自信と。これで天気が悪かったら?とか。ルート外して復帰まで時間がかかっていたら?とか。余裕のなかった体力も相まって、北鎌に向けて大いに反省を残す山行となりました。
荷物を多めに背負い、一緒になってルートを探し。要所要所で声をかけてくれたバード、ありがとうございました。北鎌でも頑張りましょう。