Member : ちえ蔵、まり、あーさ、組長
Timeline :男山登山口0920~男山ダイレクト取付1133~1428男山頂上~男山登山口
Author :組長
雪山バリエーションから里山バリエーションへ転進
天気の悪い後立山のバリエーションから川上村の里山へ。
アルプスのクラシックに負けず劣らずインパクトのあるネーミングの男山ダイレクト。
初っ端から超ド級のアクシデントが発生したが、そろそろ不惑のメンバーは動じない。
平均年収1500万のセレブ農村には珍しい??公営団地の脇の男山登山口へ続く林道に入る。
入口 |
林道をしばらく行ったところで、適当なところから左の踏み跡に入り、水流のある小沢をひとつ越え、次の尾根をぐんぐん登り、これまた適当なところからもう一つ先の尾根にある男山ダイレクトの取り付きを目指す。踏み跡はなんとなくあるっぽいが、落ち葉でよくわからない。まあ、ヤマ勘??があれば、なんとかなる。
春の暖かな日差し |
傾斜は寝ていて、易しそうだ。
ただ、後立山計画を中止にさせた超冬型の今日は、ここ川上村でも強い風が吹き荒れ、じっとしていると寒い。
さっそくアプローチシューズのまま、クライムオン。わけあって、自分がシングルロープ2本付けてオールリード・・・。重いぜ。
取り付き |
岩は予想通り簡単だが、他の記録にもあるように、確かに摂理に乏しく全体的に逆層気味でプロテクションは取りづらい。しかも脆い。ただ、そもそも簡単なので、ランナウトが気にならないのと、日本の沢とかバリってこれが普通じゃね?という感覚と、ちょっと取りたいなと思って本気で探せば、それなりにプロテクションを取る方法はある。
全く取れないと書く人は、たぶんそもそも経験が浅くて、プロテクション技術が浅いだけのように思う。
なんて偉そうなこというヘッポコクライマーの背後には、小さい人間だなと見下ろすように雄大な八ヶ岳、南アルプスが光っていた。
プロテクションを取れるところを見つけるのも実力 |
1p目は木のあるあたりまで40m |
1p目終了点からは広大な眺め |
ロープで落石して自爆しないように |
取り付きも平らで快適だ。もう少し、急峻な尾根でビレイ点も狭いのかと思っていたが、各ピッチはほぼ独立していて、よく言えば快適。悪く言えば緊張感に欠く構成となっている。
2P目も内容はあまり変わらず、適当なところからスラビーなフェイスを左上するように登って行き、ビレイ点と思しき小テラスへ。ここでピッチを切ってもいいいが、さらに先の木のあるところまでロープを伸ばす。要所要所でカムが決まる。
風は強いが、おかげさまで岩はパリパリで快適。少しルートが屈曲しており、シングル二本なので最後は綱引きになったが、問題なく2P目終了点へ。高度を上げたため、展望はさらに開け、気持ち良いが風が強えぇ。
風の影響か、八ヶ岳や南アルプスの高い山々は、雲がべっとりとつきだした。
2P目。ラインはお好みに合わせて |
悪い雲に覆われだした八ヶ岳 |
最近着々とアルパインクライマーへの道を歩み始めた始めたまり姉。 使わなくなった道具ください |
風強えぇー |
人生の向かい風に比べたら屁でもないと語るまり姉(うそ) |
2P目終了点から再び15mの歩きの後の小コルが3P目の取り付き。のんびりオニギリを食べる。
一応、ここが核心らしい。Ⅳ+とグレーディングされていたので、念のためクライミングシューズに履き替え、慎重にクライムオン。一応、慎重にカムをセットして、少し急なパートをクリアするが、あれ終わっちまったってな感じで、やはり易しい。グレードなんて無意味だが、一般的に考えてⅢ+~Ⅳ-程度かと思う。
3P目。傾斜はこれまでよりはある。 |
最後の落石予備軍だらけのリッジを上がり、開放感に溢れたリッジ上を終了点とした。
再びのんびり休憩しながら、ギアを片付けつつ、広大な景色を眺める。
山頂までは、ジャンダルム的な岩稜を辿り、本物のジャンダルムよりもインパクトのある男山頂上標にたどり着いた。
馬の背的なヤツ |
あそこが頂上 |
男山!! |
これは翌週のろし台エリア。クニマス11aはOSは逃すが、ホールドとムーブが分かったあとは難なくRP。 しかし、ライオン岩のタッチ11abはまったく解決せず。本当に11-か? |
ちえ蔵さんもトップアウト。次はRP狙いましょう |
のろし台の人気?っぽい10a |
プリムオブスカルはあーさもチビッコムーブで無事RP それにしても最近11-くらいのルートばかりやっているな。楽しく登れんのはいいけど、 限界プッシュ感が全然ない・・・。 もう少し上を目指してトライしないとなぁ 兜でも11c止まりだし なかなか初級者を抜け出せませぬ |