御在所岳前尾根

2018-05-20

08_アルパインクライミング m_西日本

Date : 2018/5/20
Member :ちえ蔵、あーさ、組長
Timeline :蒼滝駐車場~藤内小屋~前尾根~P2ヤグラ~前壁ルンゼ~裏道登山道
Author :組長


青い空と白い花崗岩、目の覚めるような新緑。全てが最高だった。人の多さを除いては・・・
 



素晴らしすぎる青空と岩

1P目。Ⅴとグレーディングされただぶるクラックから右のカンテを登る。
上部は正面のクラック直登が5.9になるが、クラッカーのちえ蔵さんは、もち割れ目に手を突っ込んでいた。
クラックの中も結構ガタガタしていて比較的登りやすいクラックみたいだ。

先行する山岳会パーティーの「コーチ」と「助手」みたいなおじさんとおばさんが新人らしいおばさんを厳しく指導していた。
「ロープ踏まない!」「声が小さい!」「その道具じゃダメだ」
その上、新人おばさんが頑張って登っていると、そこに右足!だの、そのクラックの中のホールド掴む!だの、
こんな素晴らしい景色と快適なクライミングが約束された硬い岩でフリークライミングできるというのに、
新人おばさんは、道具はおろか人からも全く「フリー」でなくがんじがらめだった。
 



2P目。Ⅴ。
出だしのはいステップが少々バランシーだが、それ以外は簡単。あんだけ新人おばさんを指導していた
コーチおばさんだったが、自分も全然登れないじゃん。まあ登れんのはいいが、「ヌメる」とか「体が重い」
とか何かと言い訳をするのがみっともない。
 

3P目。
正面には正規ルート?のリッジが続くが、いや普通ここ登るでしょ!?と言わんばかりの美しい
クラックが側壁に伸びている。この美味しいクラックのリードをジャンケンで勝ち取ったのはクラッカーの
ちえ蔵さん。
下部の綺麗なハンドは5.7くらいでのぼりやすいが、上部の少し広めでフレアしたクラックがとても登りにくい。
出だしはフットジャムも決めづらい。自分は、フィストのコンビネーションで体を上げていったが、
ザックがあるとなかなか苦しい。久しぶりのフィストもなんだかすっぽ抜けそうで怖かった。短いながらも消耗する5.9.

あーさは先に荷揚げしてから、半身を突っ込んで登る。レイバックでもいけるらしい。

3P目。
2P目からそのままチムニーをバックアンドフットでずり上がる人が多いみたいだが、右側のトンネルをくぐった後に現れるボルトの打ってある5.9のラインの左のクラックにラインを見出し、最後はチムニー的な登りのあとに、再び景色のいい稜上へ。

最後はプロテクションが取れない。というか目の前にリングボルトがあるが、もち使いません。

フェイスムーブでもオフィズスムーブでも。

相変わらず割れ目が好きなちえ蔵さんは、しっかり挟まる。

中尾根バットレス

クライマーいっぱいの一の壁



伊勢湾を臨む

素晴らしい割れ目の宝庫

5P目?
少しの歩きとⅢ程度のコンテで通過したルンゼのあとは、開放感の溢れた快適な凹角をぐんぐん上がる。簡単だが最高に気持ちがいいピッチだ。

45mほど伸ばす

もち残置無視


凹角ルートのてっぺんにいる後行P

6P目?
傾斜の緩いフェイス。

7P目?
簡単なリッジから少し傾斜のあるダブルクラックを登り、再び簡単なリッジ。

中間部のクラックが良いアクセントになる。5.7

前尾根を振り返る

で、コイツが有名なヤグラだが、混雑の待ちで時間がかかっていたのと、
帰りの時間の長さを考え、やむなくここから前壁ルンゼを下降する。
下山路の登山道には、ちびっこからお年寄り、そしてクライマーまで、実に様々な人たちが
それぞれの山を存分に満喫して、おウチに帰っていった。

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