子持山獅子岩南壁

2018-06-03

08_アルパインクライミング d_上信越

Date : 2018/6/3
Member : 組長、あーさ
Timeline :林道駐車スペース~子持山登山口~獅子岩南壁基部1045~1310獅子岩頂上~子持山登山口~駐車スペース
Author :組長


そろそろ夏。


関越からも良く見える人気のマルチフリー獅子岩南壁へ。
アプローチの屏風岩もなかなか立派でトポには三ツ星の11cが載っているが、手前の看板に「岩に”くさび”を打ってはいけません。傷をつけてはいけません」的な注意書きが書いてあり、なんかそんな騒動あったなぁと思い出す。屏風岩は天然記念物だそうです。小さな鳥居の上には、リングボルトのラダーがいくつも続いていた。
まあ頂上にあった岩に自分の名前彫っているヤツなんかに比べれば、ボルトラダーがいいかどうかはともかく、人間の行為としては前者のほうがよっぽど美しい。

少々シーズンを過ぎた南壁には、誰もおらず、広大な壁を独り占めできた。
岩は硬く、どのピッチも5.9アンダーであり、その上、振り返れば赤城山と坂東太郎の雄大な景色。素晴らしいルートだ。
他の人の記録なんかを見ていると、5.7とか5.8にしては辛い、とかなんとか書かれていたが、5.7とか8とか9の区別なんてよくわからん。10a以下はみんな5.9的なヨセミテ的なアバウトな感じでいいと思う。

ルートの左側にある積み木のような岩が積み重なった脆い岩塔にもボルトとスリングが下がっていた。
こんなとこ良く登ったなぁ。競い合うベクトルがちょっと違うんじゃないかと個人的に思う時代の産物のように感じたが、ルートとしての価値はともかく、ボロボロの岩を息を止めて押さえ込むように這い上がる昔のクライマーの息遣いというか、熱い想いというか、バイタリティーというか、なんかそういうものは強く感じられた。

最後は、登山道と合流する獅子岩頂上。ちょうどハイカーのおじさんとばったり出会うと、「こんなとこ命懸けで登ってよくやるねぇ」と呆れられた。おじさんの解釈だと僕は毎週末、命を賭けて遊んでいることになる。素晴らしい。生きてるなぁ。

1P目

2P目もつなげて

3P目


大フレークがポイント

4P目。トポでは核心らしい。まあどのピッチも大体同じくらいに感じた。

傾斜は概ねこんくらい。摂理に乏しくリムーバブルプロテクションのみだと結構厳しい

木々からは夏の匂いを感じた

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