利根川水系楢俣川 ヘイズル沢左俣右沢

2020-08-09

01_無雪期 06_沢登り c_日光・尾瀬

Date : 2020/08/09-10
Member : まり(SL)、ワタ、バード、ヤマ(CL)
Timeline : 1日目 出発6:30 奈良俣ダム楢俣キャンプ場付近林道ゲート⇒8:30入渓点8:50⇒到着12:20 1200m右沢付近幕営

2日目 出発5:50 1200m右沢付近幕営⇒小至仏山12:00 ⇒鳩町峠13:45 ⇒奈良俣ダム楢俣キャンプ場付近林道ゲート15:00(タクシー13,000円)

Author : ヤマ
おつかれさん!

与えられた2日間の自由、大人の夏休み、久々のお泊まり沢!

このメンバーでの山行も5ヶ月ぶり、泊まりに至っては1年ぶりである。選んだ場所は奥利根楢俣川ヘイズル沢。

諸先輩方の情報を踏まえつつ、へつる→ヘイズルが語源とのことで、どんだけへつるのか期待しながら行ってきました。


朝というより深夜、まりにピックアップしてもらい(ありがとね!)、そこから3時間。意外と遠い。

眠れてないせいか、夜だというのに車の中では、ナチュラルハイで歌やらダジャレやらで無駄にテンションが上がる。

奈良俣ダムの奥にある楢俣キャンプ場付近林道ゲート所にあるスペースに車を置き、そそくさと準備。


ナチュラルハイのまま一言、、、

「ヘイズルナッツ!!」

なんの脈絡もない発音だけの駄洒落をかまし、1日目の山行スタート!なんだかんだで、6:30出発となった。


早速朝一に、ワタ様からお酒の情報をご教授いただく
虎毛沢のお土産のにごり酒 もしかしてだけど〜♪ どぶろっく!
今日はこちらで1日目の祝杯だ!
いつもの出発前の意味のないポーズ
奥のゲートから林道に入る


入渓点までの2時間くらいは、ダム沿いの林道をひたすら歩く。皆思いのままに話し、歌い、歩き続ける。すでに夜の宴会が楽しみだ!皆そう思ってたはずだ。

ダムの奥の方まで行くと、道も狭くなり、水位観測小屋が見えてきたら入渓点の近く。

踏み跡を見つけ、沢に降り入渓。やはりこの辺りの沢は広くて綺麗だ。

多少小雨が降っていたが、気温も含めちょうど良い。


ダム沿いの林道をひたすら歩く
怪しい入り口を発見!
まりが無理やりこじ開けようとする
慣れているのか!?
釣り師はこのようなミニモトクロスで来ているようです
道は細くなる
水位観測小屋が見えて来たら入渓点はすぐそこだ
いつもの入渓前の意味のないポーズ
いざ入渓!


しばらく遡行すると、小さなゴルジュが現れる、特に問題なく通過。

途中10m滝や12m、15mの大ナメ滝、8m滝もあるが、それほど難しくもない。

それより、歩いていると感じる、所々にワナのようにあるヌメリ、、、、、

ラバーシューズを履いていた我々は一歩一歩フリクションを確かめながら歩かないと、いつ不意にスッテンコロリンいくか分からない状態だったので、神経を使った。


途中ミニゴルジュに入るが、突破の仕方が分からなかったので左岸から巻く。

倒木を使って登るらしいが、イマイチわからなかった。


途中天候も好転し、景色もより綺麗になっていく。順調だ!!


沢が綺麗だ!テンションも上がる
ミニゴルジュ 早速へつる
ナメもいい感じ!
広い
浸かるところも多い
1日目はわりと平坦で高度は上がらない
奥深さも感じる
クライミングも楽しめる!
ナメ滝の前で!
いつものシュールな一枚
8m滝 左壁の水流あたりが階段状になっていて登れる
曇っていてもキレイ
ミニゴルジュの左の倒木を使って登るみたいなのだが
よくわからないので巻いた

本日の一番の難所は、6m滝。高さはないが、下部がツルツル、ヌメヌメ。

岩をタワシでこすり、それなりにフリックションを確かめながら登らないと難しい。

リードはそのまま登るが、念のためフォローはロープを出した。


6m滝を通過し、次に待っていたのは長い恐怖のナメ状のヌメツルスラブ。一度滑ったら下まで止まらないであろう。

ナメ、なめんなよ。とはこのことだ!!

そして、この沢はヘイズル沢というよりヌメツル沢だ!


しばらく歩くと、広いゴルジュの先に15m滝が現れる。バードがリードで行けそうな気もしたが、ヌメリとプロテクションが取れなそうにないため、安全を優先し、ちょっと手前の左岸から巻く。


この沢にはヌメヌメオバケが通った跡が!!
足元に注意しながら遡行する
写真だとはっきりしているが、
実際は意外とヌメヌメゾーンが分かりづらい
本日の核心  簡単そうに見えるが
初めのスラブ状のところがヌメっていて怖い
とりあえずタワシでヌメをとる
恐怖のヌメツルスラブ
15m滝 もっと手前の左岸から巻く
ふ〜ん

幅広のナメ滝を通過し二俣を左方向へ、少し歩くとまた二股が出てきたので、ちょっと早いが、釣りをする場所や時間も考え本日の遡行はここで終了。

避難場所を確認し、タープを貼り、焚火の準備。奥には大きな滝の見える素敵な幕営地となった。

本日の幕営地!奥に滝が見える

まりとワタはしばしの休憩。大事な宴会に備える。

バードとヤマは、そのまま竿を持って本日の肴のイワナを釣りに行く。

結果は、ヤマはゼロ。バードは4匹の収穫。彼はドヤ顔で現れた。

バード曰く「ガッキー先生のいう通りに釣ったら釣れますよ!」私もそうしたつもりだった、、、、、(涙)

やはりビギナーズラックは続かない。


というわけで、まだ明るいが宴会の始まり!

冷えたビールで乾杯!!やはり沢泊まりは楽しい。日帰りも楽でいいが、泊まりはこの一連の行動が楽しい。夏休み、大人のアウトドアを満喫だー。ワタ、バードは明るいうちから大はしゃぎ。野に放たれた酔っ払いは止めようが無い。ここはヨイドレ沢。

虎毛沢のお土産のにごり酒、イワナ、まりに用意してもらったチーズダッカルビ、どれも最高にうまい!そして締めは、まりが気を利かせて持ってきた線香花火。まさかこんな山奥で花火ができるとは思わなかった。イカしてる!


周りも暗くなり、確か20時ごろ寝床につく。明日は長い、そして約900m登らなくてはならない。


イワナを釣り、上機嫌のバード
本日の肴
お酒に合う!
お茶にも合う
ヤマップビールとイワナの組み合わせもいい感じ
酔ってきた!!
ウインナーとイワンナー
明るいうちからはしゃぐ酔いどれ二人
「ヘラクレスオオカブトの舞」とのこと!?
自由にくつろぐ
本日のメインでっしゅ!
うまいーーー!!!
夜も更けてきた
夏の風物詩 ビーハナの開始!
見入ってしまう 素敵だな〜!

2日目。朝4時起床。おでこが蚊らしきものにいっぱい刺されている。ワタは防虫ネットをかぶって眠ったらしいがそれでも顔を刺されたらしい。バードは通年仕様の#2の寝袋で暑すぎて足を出して寝たせいか、足首を集中的にやられた。酒好きが幸いした。正気だったら痒みで眠れなかったと思われる。この沢は蚊取り線香や虫除けなどの防虫対策は必須だ。ちなみに下戸のまりは全面に布をかぶせて朝ミイラ状態で発見された。

焚き火をつけ直し、朝食をとる。今回は初めてバードが朝食を用意した渾身の美味しい比内鶏の出汁がきいたラーメンであった。


家に帰って気づいたが、めちゃくちゃ刺されてた
バード渾身の比内鶏ラーメン!


朝はやはり若干冷え込む、体は冷えていたが、そそくさと準備をして出発。

ここからは沢自体が狭くなっていく。

まず初めに現れたのが、いきなり本日の核心となる2段12m滝。左の水流脇から登れるがヌメも多少ありプロテクションも取れないため緊張した。念のためロープを出す。


続いて2段20m滝、ここは少しヌメっているが階段状になっており左壁から登れる。

ここを通過すればあとは稜線までひたすら登るのみ!

お天道様も出てきて暑くなる、シャワークライムングだ!あえて小滝に入り体を冷やしながら登る。気持ちいい!!


いつもの出発の儀式
いきなりゴルージュ
左右が壁のゴルジュで必要あるのかこのカット?
という話も
2日目の核心 2段12m滝が見えてきた
水流の中のホールドを探すのが難しい
念のためビレイする
明るくなってきた!
眩しい!
負けじとこのカット
神々しい
いい感じだ!!

テンションも上がってくる
20m滝 左壁から登る
ヌメっているが登れる
上から見ると高度感がある
一休み 晴れていて気持ちいいが暑くなってきた
あえて濡れながら登る
あえて浸かる
浸かる
手もヌメる、ヌメツル沢!
ヌメに気をつけながら、水流をひたすら登る
三箇所にこのような砂防ダムがある
全て右側から巻いた
砂防ダムを巻く
このような小滝がつづく
だいぶ登ってきた


しばらく歩くと沢も枯れきた。ここからは詰めだ。

本来、頂上付近までガレ場が続き、藪こぎなく行けるはずなのだが、途中からハエマツの藪に入ってしまった。GPSで確認するとちょっと左に行きすぎてしまったらしく、藪を脱出するために若干時間がかかってしまった。

もっと、詰めを慎重に確認しながら進まないと。反省。

最後はガレ場に戻り、小至仏山の稜線に到着!

他の登山者もいるので、下山の準備は速やかに!

小至仏山の頂を見届け、鳩町峠に向かって下山するのだあった。


水が枯てきた

高くなってきた 後ろの景色もキレイだ
そろそろツメだ
なんか怪しい
こんなヤブになるのかー!?
ひとまずトラバースしてルート探し
本来のコースのガレ場に戻れた! そして反省
もうすぐ稜線
本日の頂、小至仏山に到着!!
至仏山もよく見える
綺麗な木道で下山
鳩町峠に到着


鳩町峠からはタクシー。楢俣キャンプ場までは13,000円。お金で買える価値がある!

1時間くらいで出発点に到着。移動中は、ほぼ爆睡。


久しぶりの沢泊まり。仲間あり、クライミングあり、ヌメリあり、笑いあり、酒あり。アリアリありがとうな沢登りでした。

それと、慣れてきたからといって調子に乗らないように注意しないと、と心に思った山行でもあった。


帰ってからも飲んでしまいましたとさ!

追伸:いろいろな意味でもっと自由に山へ行けるようになりたいですね。

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