Date : 2020/08/22-23
Member : よっしー、バード、kuro、いぬあるき、マッキー、まゆ、まほ、もも、Tom、silver、パイセン、としゆき
Author : としゆき

 こんなに待ち望んだ山行があったでしょうか。やってきました、待ちに待った会山行、小川山岩トレの日です。この日を迎えるまで、何度も中止の危機に見舞われました。当初の開催予定は5月でしたが、皆様ご存知の歴史的緊急事態により延期。それから苦節3ヶ月、なんとか再設定した日の予報は↓

 
雨。。。(涙) 
 
 もうこうなったら、ジムトレ&BBQパーティーでもやむを得ないと覚悟の上、よっしーリーダーの迅速な舵取りのもと、開催することに。当日の天気予報を参加グループの皆でにらめっこする中、「岩場で雨振られからの転戦経験」豊富なマッキーのひと声により、初日は甲府幕岩での開催となりました。とはいえ、幕岩の天気も調子が良さそうなわけでもないので、雨の気配即撤退を念頭にいざ幕岩へ。
 
 こうしてついに迎えた岩トレ。外岩初参加のメンバーを迎えた栄えあるルートがこちら!
ペンタゴン(5.9)@森の散歩道です!! 
 
 
どーん!
 
初心者指導を担当してくれることになったバード氏。初心者にも登りやすいよう、やさしいルートを選んでくれました。まずは入念にストレッチし、八の字結び方からレクチャーした後、流石するすると登っていきます。ささっと支点構築し、降りてきてくれました。頼もしい先輩であります。
 
するすると登るバード氏 
 
「他にリードしたい人!」とバード氏さわやかな笑顔で振り向く中、まほさんが「はい!」とこれまたさわやかに返事。まほさんのリードを皆で見守ります。苦戦しながらも見事登りきりました。

見事完登まほさん

 そしていよいよ外岩デビューのメンバーも登り始めます。。。。。が、やはり先輩方のようにはいかず、(やっぱり外は5.9とはいえ難しいなぁ。)と皆の表情が曇り始めます。しかし、ここが登れないと他にやさしいところもないので後には引けません。皆必死に壁に張り付きます。

 初心者たちの登りを見守る中、ふと見ると、ペンタゴンの両サイドにもペツルが。
まゆさん「トポには載ってないルートだね。」
バード氏「グレードもつかないくらいの無名ルートじゃないかな。多分もっと簡単だよ。」
とのことでまゆさん挑戦。まゆさん「ああー。。外岩全然行ってなかったから5.9もないのにきついわーーー。」と激しくがんばっていると、

激しくがんばるまゆさん

隣の岩にロープを張ってくれていたマッキーとよっしー、ひと仕事終えて参上。
マッキー「何登ってるんですか?」←冷静
その場の人たち「え、、、ペンタゴン。。。。」
ざわ…ざわ…
マッキー「それペンタゴンじゃないですよ。」←きわめて冷静
ざわざわ…ざわ…

 再度、岩の形をトポと照合して確認すると、
「これ10cじゃない?」
「無名ルートって言ってたやつ、10b/cじゃね?」
バード氏「。。。。いやーーー。5.9と思って登れば5.9だよ?(ニコッ)」
バード氏、頼もしいさわやかな先輩から、初心者の外岩初トライに10cを差し向けるスパルタな先輩に、一気にジョブチェンジ。

 
「信じればそこは5.9」(バード氏)

 ということで改めまして、ペンタゴン(5.9)です!本物です。ちゃんと五角形ついてました!ルート名無視してごめんよ。

 
ちゃんとペンタゴン
 
今度は初心者の皆も無事完登しました。

 
めでたし

 その後しっかりトポ見ながら(重要)各々甲府幕岩を堪能しました。結局ゴロゴロと雷は鳴るものの、雨に振られることなく終日良い練習ができました。 


皆のために張りまくるリーダーよっしー

 そして、前日から小川山入りしていたメンバーと自然に合流。どうやらカラファテ付近にいれば会えるらしい。

 
みんな大好きカラファテ

 当初はテント泊予定でしたが、雨の可能性が高かったため、まるひ氏がおさえてくれたバンガロー泊に。

素敵やん☆

素敵なバンガローに、Tomシェフが腕を振るう素敵なBBQ。そこへ素敵なライダーパイセンも登場。雨が降りしきり、明日の小川山が絶望視されるも、皆、陽気に夏を満喫し、1日目は眠りについたのでした。

火の民

 
BBQというか、こりゃもうフレンチ

 
ばばーん!

 そして2日目。今日こそジムか、、、という大方の予想を覆す、本日は晴天なり!

 
盛りました。本当は雲り

その上、天候不良予想のため、週末なのに小川山空いているという好条件!!私、人生初の小川山で歓喜です。小川山の民、Tom氏が、大人数での雨上がりにぴったりの場所をチョイスしてくれました。ソラマメスラブです!

 
どどーーん!

 経験者たちは、ソラマメスラブ上部へ、初心者たちは、ソラマメスラブ下部へまずは分かれます。初心者のためにTom氏、簡単なルートを選んで、ロープを張ってくれます。マイルドタジヤン(5.8)です。

 
忍者のようなTom氏

マイルドとはいえ、出だしが雨で濡れていたため、少々大変でした。なんとも持ちやすそうな木があり、
「この木、もう岩ということに認定しちゃおうか?」
「いや、木なんてなくない?岩でしょ?」
という誘惑をなんとか断ち切り、がんばって登ります。

 
もう岩ということで

前日にもここを登っているももさんが優しくアドバイスをくれます。

 
やさしい笑顔のももさん

マイルドタジヤンの横には、少々おてんばな、ワイルドタジヤン(5.10c)が。
まゆさんは果敢に挑戦し、silverさんは華麗なる沢屋登りを披露しました。

 
真剣なまゆさんと見守るsilverさん
 
 そこへ、ソラマメスラブ上部から、
「うおーおぉお!」
という岩の民の絶叫がこだましてまいります。そしてひとときの静寂の後、
「スラブが分かった気がする。。。。」
という悟りを開かんとするマッキー菩薩の声が響き渡ります。深いぞ、小川山。

 その声に導かれるようにして、上へと歩を進めて行き、生木が倒れたよ(5.9)、三色すみれ(5.10a)等を登ります。ソラマメスラブ上部からおりてきて、甘食(5.10b)に登っているメンバーもいます。


kuroちゃんいい笑顔

 
 いぬも登れば超いい笑顔

 ソラマメスラブ上部は圧巻のスラブです。小川山と言えばクラックとスラブだと風の噂で聞いたことがあります。小川山のスラブに来られて感無量であります。


ごっついスラブ

やわらかソラマメ(5.8)、ソラマメ(5.9+)に登ります。ソラマメに至っては、私、完全にsilverさんによるビレイという名の荷上げで登らせてもらいました。スラブが分かった気がするなんて、言える日が来るのだろうか、いや来ないな。。。等と考えていると、
「うぉおおおううーーー!」
という岩の民の絶叫が再び。そして続けざまに、
「どこを持てというんだぁああ!」
というなんともドラマチックなお言葉が、その場にいる人々にもたらされます。ソラマメハング(5.10c)を嗜まれているようです。マッキー菩薩といえど、悟りへの道はまだまだ遠いようでした。

 
ハングと戯れるマッキー菩薩

 結局2日目の練習も、雨に降られることなく終日無事に終えることができました。振り返ってみると、甲府幕岩にも小川山にも登れ、転じて福となる恵まれた山行でした。参加された方はもちろん、関わってくださった皆様、お山様、ありがとうございます。またよろしくお願いします!


おしまい

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