堂倉谷奥の右俣(ミネコシ谷下降)

2021-07-23

01_無雪期 06_沢登り m_西日本

Date : 2021/7/23
Member :U-16、わた、まり(CL)
Timeline :大台ケ原ビジターセンター6:30~7:00日出ヶ岳7:30~8:00ミネコシ谷入渓点~堂倉谷~12:00堂倉谷奥ノ右俣出合12:20~奥ノ右俣遡行終了点~17:15日出ヶ岳17:50~18:20大台ケ原ビジターセンター
Author :まり

初めて関西の沢に行ってきました
奥深く味わい深い沢で、私達はその森の深い緑と水の蒼さに魅了されました


4連休、沢でしょ、ということで当初は東北を考えるも、天気不安定ということで、急遽関西に変更。
しかし、関西の沢を全く知らない。
ウェブやガイドブック見ながら試行錯誤して、台高地区の極上と思われる”堂倉谷奥の右股”と”シオカラ沢”の日帰り沢2本を計画する

初日は堂倉谷奥の右俣
堂倉谷本谷に憧れがあるものの、ちょいと自信がなく日帰りで行けるルートにした

この台高地域は大台ケ原のほぼピークから入契するので、沢下降から始まる
大台ケ原の駐車場は朝の7時には満車になる、と地元の人に脅されたこともあり、6時過ぎには到着した。実際、そんな早朝でも結構駐車場は結構うまっている。車中泊をしている人も多そうだ


トイレなども済ませて、いざ初関西の沢へ
まずは日出ヶ岳(大台ケ原のピーク)を目指す。一般の人も多く訪れるのか、登山道というよりは遊歩道並みに整備されていて歩きやすい。実際家族づれも見かけた。
ピーク直前では我々が数時間後にあがってくるのだろう場所と良さそうな展望台も確認。ふむふむ、笹の藪漕ぎになることを確認。
日出ヶ山は生憎それほど展望は良くなかったが、立派な展望台からは吉野地方の山の奥深さがよくわかった。
この綺麗な展望台でそそくさと沢装備を準備し、いざ!

はじめは登山道を下山し、鞍部から沢に向かって道を外れる。
ちょっといくと沢の音が聞こえ、そして、すぐに沢が現れた。
綺麗だ。
さすが降雨量日本一。青々と苔むしている。そしてその中を清流が流れている
なんとなくジブリの森の言霊が出てきそうな雰囲気である
テンションあがる


が、そこからしばらくすると懸垂下降&巻の連続
上からのぞいて、なんじゃこの垂壁は、、というところは躊躇なくロープだす。
ただ、しばらくすると、”ん?どうやって降りる?”というところには巻道の跡があることに気づく。懸垂下降は時間がかかるため、巻道があれば巻き、そうでないと懸垂下降。それをを繰り返すが、一向に堂倉沢との出合いにつかない。
記録では下降に3時間、時間がかかっても3時間半とあったが、3時間半たっても合流点につかないのだ。

沢下降は、下れても同じルートが登れるとは限らず、下降してしまったら、想定した沢を登るしかないのだ。

焦る。。


丸太を伝って降りる人



とりあえず必死にくだると、ようやく堂倉谷本流と出会う!いえーい!!
そして、そこにはきれいな蒼をたたえた大きな釜がある。
素敵じゃー。

ここぞとばかりに泳ぐU-16。
続こうかと思ったが、泳ぎ終えたU-16が寒がっていたので、わたと私はおとなしくへつったw

テンション上がりつつ、堂倉谷奥ノ右俣出合にあっという間に到着

さて、ようやくここから「沢登り」開始!
沢山滝が出てくる。が、残念ながら登れる滝はあまりなく、巻く。巻く。巻く。

しかも、巻きすぎてなぜかワープ(いくつかの滝をスキップ)して、いつの間にかメインの50M 滝に着いてしまった。
あれ、、と思いつつ、急いでいたのでまあ良し、とする。
そして沢登りは巻が命、と言っていた組長の言葉を思い出す



本日のメインの滝をしっかりと目に焼き付け、再び巻く。
ここはロープを出す。いやらしい草付きだ。すべる+植物がとげとげで痛いのである。
2ピッチ切って、その後は大丈夫だろうと判断し、フリーでいく。ちゃんと道らしくなっている。
そして滑床に出合う。そんなウキウキも瞬く間で、また巻く。。

そんなことを繰り返していると次第に水線も細くなり伏流地帯に。
水がないととたんに暑くなる!!
巨岩と倒木を乗り越えながらひたすら上る。
ここから尾根まで標高差350m!結構あるではないか。
無言になりながら皆必死。水は再び戻ってきたが、やはり最後はなくなる
ガレ場を登り、そして笹地帯に。
GPSみながら方角を定めて踏み跡らしきものをなぞりながら高みをめざす。
この笹がまた滑る。しかし、日も傾いてくる。
必死にあがると、早朝にここでガチャ外そうと言っていた展望台に出る
出るや否や、私は大の字に寝そべった。疲れたーーー。
U-16,わたも続く。皆ヘロヘロである

いや、久々にやられた。
皆頭の中にあったはずの言葉を恐る恐る口にする
「明日、どうする?簡単な沢にしない?」と

全員から賛同を得られた
わたに至っては「棄権しようと思っていました」と。。棄権ってなんだ!と爆笑
とりあえず無事に安全地帯についたところで、ガチャを外し、駐車場まで遊歩道的な道を歩く。
いやーいい沢だったが、疲れた。

ただ、ここからも核心なのである
このあたり、コンビニはない。温泉も締まる時間が早い
今6時半すぎ。
やばい
今日の夕飯に加えて明日の朝ごはん、行動食をどこかで入手せねばならぬ。

一目散で下界に降りる
唯一あるコンビニ(といっても20時まで)はデイリーヤマザキ。
なぜか同じ名字の山仲間に悪態付きながら(とんだとばっちりですが、愛されてるってことで♥)、ヤマザキに駆け込む。
が、おにぎりもサンドイッチもない。でもカップラーメンが輝いていた。
カップラーメンを握りしめて、レジに向かった。
そして、21時まで入れる温泉にゆっくりつかった

2日目はシオカラ谷を降りて登るという当初の計画ではなく、シオカラ谷の吊り橋から駐車場に登るというゆるゆるコース。人の記録では6時間とあったが、2時間もかからず終わってしまった。。。
まあ、これも旅だ。


というわけで私たちの関西初沢の旅は終わった。
森も深く、水も美しい。そして、ヒルもアブもいない。
この地域の沢に来訪することを誓った

ちなみに、この沢旅の前後で古民家カフェに2件立ち寄って、デザートを食べまくったら、見事に太ってた。そうですよね・・・・
でも素敵な雰囲気&美味しかったのです!!
 















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