Date : 2025/07/26_27
Member : みやび、とね、くま、みずき、せり、イチタ、りょう、yujin、まっちゃん、ë、つーく、のん、よしゆき、ヤマ
Author : ヤマ

実践から学ぶ「山なめんなよ」の真髄
毎年恒例の会山行レスキュー講習。
なかなか現場で使わないので、忘れてしまいがちな知識と技術ですが、いざという時知っておかないといけないこと。私も暫くぶりなので知識のアップデートと復習の場も兼ねて、受講させて頂きました。現場で使う機会が少ないがゆえに忘れがちな技術も、いざという時には命綱となるもの。
ちなみに、皆さんの総意??により、2日間の講習のうち、私が参加した2日目の内容を中心に、紹介します。

9:00 平戸の岩場 集合
今日は快晴。日蔭になっていて良かった。虫除けのため蚊取り線香を焚きながら用意をする。ロープが溶けてしまうので干渉しないところに置いてました。

講師は、まっちゃん
都岳連で色々とやっている山のエキスパート。
私は初対面でしたがその気さくな人柄と、丁寧で分かりやすい指導は、講習内容をより深く理解する上で勉強になりました。
基本的に2日目は、1日目の基礎知識を実践で応用する内容が中心でした。

①支点構築:安全を支える基礎の徹底理解
アンカーボルトやリングボルトの特性。流動分散、固定分散のメリット・デメリットなどを理解し、安全な支点構築の要点を再確認しました。
クアッドアンカーシステムの説明

②引き上げ:プーリーを活用した効率的な救助
これまではマッシャーを使った引き上げ方法しか知りませんでしたが、今回はプーリー(滑車)を用いた3分の1システムを習得。限られた人数と労力で効果的に要救助者を引き上げる技術は、非常に有効的だと実感しました。
マイクロトラクションを使ったシステム構築


タイブロックとプーリーを使ったシステム作り

重みを活かした滑車でのテンションの作り方。
原始的だが理にかなっている。

プーリーを備えたカラビナ。7000円くらいするらしい。

③登り返し:ビレイデバイスを応用した確実な自己脱出
ビレイデバイス、特にATCを使った登り返しの技術を学びました。
こちらもマッシャーを使ったやり方しか知らなかったので新たな選択肢が増えたことは大きな収穫です。
分かりずらいがビレイディバイスを使ったシステム

皆が一斉に懸垂下降する姿は不思議な光景だ


④ロープワーク:ムンターヒッチやクローブヒッチの作り方
基本的なロープワークの理解と習得。
ムンターヒッチ


⑤介助懸垂下降:要救助者を安全に下ろす技術
PASなどを応用して使用し、救護者を上から降ろす訓練をしました。
あえてビレイディバイスを使わずムンターヒッチにさらに摩擦を加えたスーパームンター(シープシャント)で救護者を含めた2名を降ろすシュミレーションを行いました。
スーパームンターヒッチ(シープシャント)

PASを使った、下降時のシステム。
短い方が救護される人で、長い方が救護する人。

こんな感じで降ろしていく


ムンターヒッチで降ろす


1日目の講習風景








宿の写真
謎のクマ



猛暑の中、まるでサウナのような状況で行われたセルフレスキュー講習。しかし、そこで得た知識と技術は、日々の山行において必要不可欠なものです。いつ、どこで、何が起こるか予測不能な環境において、適切な判断と行動ができるようになることの重要性を改めて感じました。今回の講習を通して、定期的にこのような機会に参加する意義と意味を深く再認識しました。
まさに「山なめんなよ」という言葉の真意を、身をもって体験した講習でした!

まっちゃん 2日間のご指導ありがとうございました。


<概要>
岩場でのレスキュー
ロープを使った場面で事故が起こった場合への対処法を学びました。
講師 まっちゃん
日時 7月26日(土)基礎
   7月27日(日)実践
場所 平戸の岩場(この時期はかなり暑かったです)使用料:1日100円/人
内容 ①ロープワーク基礎
    ・自己脱出    
    ・懸垂下降(ラペリング)
    ・引き上げ(レイジング)
    ・ロワリング
   ②シミュレーション実践
    ・登り返し
    ・シミュレーション:落石により、リードもしくはフォローが怪我をした、
     意識を失ったと想定したシミュレーション
参加資格 ①ロープを使った山行に行く人。懸垂下降のできる人。
     ②①に参加した人、または①の内容は身についている人
※宿泊はゲストハウス吾野宿(吾野駅より徒歩10分程度)

このブログを検索

人気の投稿

最近の投稿

Archive

QooQ