剣岳

2009-09-18

00_会山行 l_北アルプス

Date : 2009/9/18~9/22
Member : オビワンさん(CL)、ヒデぴょんさん(SL)、のりさん、ちえ蔵さん、まみさん、マツさん、うろたさん、すぐりんさん、Mさん、ナシ(記録)
Timeline :9/18 京王線明大前→立山駐車場
9/19 立山駐車場→ 美女平→室堂→雷鳥沢→別山乗越→剣沢→長次郎雪渓→熊ノ岩
9/20 熊ノ岩→八峰6峰~8峰縦走→池ノ谷乗越→三ノ窓
9/21 三ノ窓→小窓ノ王→小窓雪渓→池ノ平小屋→仙人峠→仙人池ヒュッテ→仙人温泉→阿曽原温泉小屋
9/22 阿曽原温泉小屋→水平歩道→欅平

ナシです。
9/18夜発で剣岳に会山行に行ってきました。

1日目

 京王線明大前駅北口20線号沿いに10時半集合。今回はオビさんの知り合いのMさんも一緒に行く。
オビワンさん、マツさん、ナシの車3台で出発。連休のため渋滞している。
目的地の立山駅駐車場に到着したのは9/19の5時頃となる。駐車場は早朝だが混雑している。

 立山駅からケーブルカーに乗り美女平へ、美女平からはバスで室堂へ行く。ケーブルカーの出発まで大分あり、寝不足のためみんな仮眠する。

 室堂に着くとやはり景色が美しい。他の会の方と来ていたカズさんとばったり会う。
近くに湧いているおいしい水を飲み出発する。

ミクリガ池、リンドウ池、雷鳥荘、雷鳥沢キャンプ場を通って行く。とても山小屋が多いが雰囲気は良く、紅葉も所々始まっていてとても美しい。

雷鳥坂に入ると長い登りとなる。2時間ほど登りが続いた。
剣沢キャンプ場で又、カズさん達と会い、しばらく進むと日本三大雪渓の剣沢雪渓を行く。


アイゼンは6本か重アイゼンを使い、すぐりんさん以外はストックも使った。しばらく進むと北西にのびる長次郎雪渓に入る。ここからは、地図に登山道が記載されていないルートである。

長次郎雪渓は傾斜があり、1日目終盤の体にはキツイ。
 途中からMさんが先頭を行っていたが、上から降りて来る。雪が解けてしまっていてこれ以上雪上を歩けないとの事だ。西側の岩を登り進む事になるが、雪から岩の間を見てマツさんがとても危ないと言っている。とても深いツェルンドがあり、落ちたら戻って来れなそうだ。



オビワンさんが先に渡りロープで確保してもらい渡る。熊ノ岩手前まで来ると雪渓を渡る。ここの雪渓は横切る形で通るのだが傾斜があり滑り落ちそうで怖い。
無事全員渡り、熊ノ岩のテン場に着くと18時頃で辺りは暗い。一般登山道ではないため、テントは数張りのみだ。雪渓から溶けた水を取る事も出来、いいテン場だった。

夕食は、食事係の、のりさん、まみさん、ちえ蔵さんによる、塩豚、タマネギとツナ豆のサラダ、スープ・豚肉の塩漬け、アルファ米に持ってきたビールにみんなのつまみ。
アルファ米は全てモトキさんとちえ蔵さんの寄付で有難く頂く。
みんな長い一日を終えスタードームに集まり話していると、声が大きかったようで隣のテントから注意されてしまう。

2日目

 この日は、八峰6~8峰縦走があり、今回の山行中最も難しい所だ。ロープを使ってのクライミングに懸垂下降を何度か行った。
幸運なことに雨は降らなかったが、八峰縦走時は風の通り道になるのだろうか風が強く寒かった。

 八峰をロープを使い難所を越えていくが、大きな岩場の前で一行の足が止まる。そこはどうしてもロープの確保をしてのクライミングが出来ない所であった。
まずオビワンさんがロープを付けて登り、後から登る人を確保してくれる事になる。岩場は自分たちがいる所から20,30メートルは高さがあるように見えた。途中ヌンチャク等も無いので、トップのクライマーは落ちたら下まで落ちてしまう。
オビワンさんが荷物を背負ったまま、登山靴で登る。オビワンさんが登り切った後、みんなが続く。
自分は今回のメンバーで一番のクライミング初心者で、クライミングに自信が無かったので持っていったクライミングシューズに履き替える。実際に登ってみると、特に最初に足の置き場が高く離れていて難しい。ヒデぴょんさんが手で足を支えてくれてとても助かった。
他のみんなは登山靴で登っていたが、結構大きな足場が無かった。
登り切るとオビワンさんと先に登ったメンバーがいた。ほっとしたと同時にトップで登ったオビワンさんの凄さを再認識した。
ほかのメンバーも同じ気持ちらしく、登り切ると皆「オビワンさん凄いです」と言っていた。
 
 その後も何度か懸垂下降をしながら進んで行く。

予定ではこの後、剣岳頂上を往復するのだが進むのに時間がかかり過ぎてしまったので今回は頂上は行かない事にする。
池ノ谷乗越を通り三ノ窓へ下って行く。ここからがとてもガレていて歩きづらかった。少し歩くと岩が動き急傾斜なので落石となってしまう、そんな道なので転びやすい。長い下りで2日目終盤の体にはこたえる。
2日目の予定では池ノ平小屋までだったが、17時位だったろうか時間も遅いので、三ノ窓でテントを張る事にする。
 テン場はあまり多くのテントを張れる所ではなく、上の方は埋まっていたので少し下に下った所にテントの大きさギリギリの所に張る。
スタードームテントは張り場より少し大きく地面から浮いてしまった。
今回のテン場はあまり近くに人もいず、テント内で盛り上がる。
 夕食は、鮭、ネギ、キノコ、高野豆腐の味噌漬け鍋にアルファ米、おつまみ、のりさんが持ってきたワイン。水は雪を溶かして作る。
 夕食後、外は星と富山の街の夜景が綺麗だ。ヒデぴょんさんは景色が綺麗なので外で寝る事にし、自分が持ってきた冬用のシュラフを貸し、外で寝た。

3日目

 4時起床だったと思う、5時頃テン場発。
3日目の難所はテン場右手に見える急な登り坂で、傾斜がきつく、ガレていて滑りそうだ。ロープを使うかもしれない所なのでハーネスをつけて向かう。


近くまで行くとロープは使わなくて大丈夫そうなので使用しないで登って行く。特に上部は足をかける岩も少なく、砂に足を取られ滑りやすかった。
 2日目の八峰と3日目の急登を終え、難所は終えた感があったがこの先も歩きにくい道が結構あった。小窓雪渓へ向かう道は滑りやすく、落石が何度もあった。
小窓雪渓はアイゼンをつけて進む。特に危ない所は無かった。右手に滝が見える所の手前に左側に池ノ平小屋への登山道があり、岩場を登って行く。登山道はとても狭く気を付けないと落ちそうだ。
 池ノ平小屋には9:30に着く。

人が少なく、紅葉が少し始まった周りの景色がとても綺麗だ。
池ノ平小屋からは仙人峠、仙人池ヒュッテへ向かう。登山道は木道でとても歩き易い。
仙人池ヒュッテには10:45に着く。この辺りから登山者が多くなる。仙人池から見る山々の景色はとても美しく、よくカレンダーに使われるそうだ。


仙人池温泉には、12:40着。登山道から男性の入浴者が丸見えだった。

雲切り新道を通り仙人ダム、高熱隧道、阿曽原温泉小屋へ向かう。仙人谷ダムまではロープ、はしごが多く道も狭かった。
仙人谷ダムは、水の放流が豪快だった。

関西電力の建物の中を通り、

高熱隧道を通り進む。
高熱隧道は大工事の末に作られた道で、とても熱い中の工事だったので作業員に水をかけて工事をしたらしくたくさんの人が亡くなったらしい。
 阿曽原温泉小屋のテン場はものすごい混雑で、すぐりんさんとMさんが先にテントを張る場所を取りに行ってくれて助かった。
ビールを買いに行くと自販機で売っていて驚く。テントに帰るところで後から到着したメンバーと会う。
オビワンさんとテン場を歩いていると、3組もオビワンさんの知り合いと会う。そのうち1組とは、夜の宴会を共に過ごす。

 夕食は、麻婆春雨にアルファ米、ビール、かなりデカイクリームチーズ、おつまみだった。途中から先程のオビワンさんの知り合いの夫妻も宴会に加わり、トレイルランニングの話を聞く。
 歩いて10分位の所に温泉があり、数人を除いて温泉に行く。
 
 翌日は、午後は電車の切符が取れないとの事なので、2グループに別れて行動する事になる。
翌朝4時発で車を立山まで取りに行き、滑川に向かうグループ(ヒデぴょんさん、マツさん、ナシ)
翌朝5時出発で電車で滑川に向かうグループ(上の3人以外)
この日のテントはグループで別れて寝た。


4日目

 先発組3時起床、さすがに外はまだ暗くヘッドライトをつけ4時出発。
道があまり見えず歩きづらい、マツさんのライトはLEDが10灯以上付いている物でとても明るく助かった。
暗い中登り下りを繰り返して進む。5:30頃には大分明るくなりライトもいらなくなった。
 水平歩道は山をトラバースする形で傾斜のあまり無い道が長く続く。

右側は崖で、場所によっては、道幅もかなり狭く気を付けないとかなりの高さ滑落してしまう。谷の先は山々がよく見え、先へ続く水平歩道も見え美しい。

真っ暗なトンネルをライトをつけて進んだり、大きな滝の脇を歩いたりし、9時に欅平駅到着する。電車で宇奈月温泉に行き、乗り換えで立山行く。
後発組は宇奈月で電車の待ち時間が長いので、宇奈月で温泉と昼食を済ます。先発組みは、車で滑川に行き温泉に入り、食事を買い、滑川でみんなと合流した。
 ここで3台の車に分かれ解散となる。関越道を通り東京へ向かうが、ひどい渋滞で東京に着いたのは24時頃だった。

感想
 
 今回山行は天気に恵まれとてもついていた。
 剣岳の頂上には行けなかったが、大きなツェルンドの通過、地図に道の記載の無いルートの通過、ロープを使ったクライミング、懸垂下降、ザレて落石の多い登山道の通過、雪渓歩き、水平歩道の通過とコースの変化に富み景色が美しかった。
実戦であまり経験していない事が経験出来て楽しい山行になりました。

ナシ

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