Member :ちえ蔵
Timeline : Day1 夜叉神峠登山口(10:30)~南御室小屋(14:30) 幕営
Day2 南御室小屋(03:15)~薬師岳小屋(04:30)~薬師岳(04:45)~観音岳(05:30)~地蔵岳(07:00)~鳳凰小屋(07:40)~御座石鉱泉(10:40)
「夏は短し、遊べよ乙女っ」と昔の人はよく言ったもので、夏山の時期は意外に短いので、そんな貴重なこの週末は、以前から縁起のよい山名がステキと思っていた鳳凰三山に行ってきました。
7月31日、甲府駅は大きなザックを背負った登山者がたくさんいます。南アルプスに行くバスは臨時便も出て合計3台となりました。車中他の登山者さんとどこにいくの?と情報交換。みんなこれからの山行計画を楽しそうに話します。
10時30分近く、夜叉神峠登山口着。準備運動をし、登り始めます。樹林帯の中は湿気が高く、あっという間に汗だくです。この日はちょっと曇り空だったので、夜叉神峠に着いても、白峰三山は見えず、午後になって雨に降られたら嫌だなと、休憩もそこそこに先を急ぎました。本日の幕営地、南御室小屋までは、さして眺望もなく、もくもくと歩くこと4時間、テン場に到着。すでに20張りくらいの色鮮やかなテントがひしめいています。きゃっきゃ、きゃっきゃと若い声が響くと思いきや、女子高山岳部の皆さんでした。
テントを張って、ビールを買って、他の登山者さんとちょいちょい話をしながら、夕飯までの時間を過ごします。16時になると女子高山岳部の副部長さんが、ラジオ片手に天気図を作成していたので、見学させてもらいました。ラジオの放送に合わせて、的確に印をつけ、等圧線を引き、明日の天気を予想していました。カッコイイ。天気も勉強途中のままだし、もう少し頑張らなくっちゃと思います。
夕飯は簡単にレトルトで済ませ、翌日は日の出をみる為に早く出発しようと、この日は早めに就寝しました。
8月1日、2時起床、早すぎたかしらと思いきや、周りのテントの皆さんも、ヤンヤヤンヤと支度を始めています。テン場から1時間半くらい歩くと、薬師岳。薬師の山頂で日の出を見ようと、皆さん早めの出発です。私も3時半近くにテン場を出発し、薬師に向けて歩き始めました。
しかし、森林限界は薬師岳の直下、そこまでは木が茂った樹林帯を進むので、明かりはヘッドライトのみ。前後に何人か他の登山者さんはいたものの、ほぼ一人で暗い山中を歩くのは、なかなか怖いものです。ビバークとかで、暗くなってからも歩くことになったら、これは気持ちが焦るなぁと感じました。
空も薄明るくなって、薬師岳に着くと、西側の巨岩の上にたくさんの人がいました。みんなで雲海の中から出てくる日の出を待ちます。太陽がでると、拍手をしたりシャッターを切ったり、日の出日の入りはみんなの気持ちが一つになる感じがします。
薬師から観音岳、地蔵岳までの稜線歩きはとても気持ちのよいものでした。振り返ればうっすらと富士山が見え、東に白峰三山、目指す先には甲斐駒・仙丈。天気もよく青空もきれいです。
賽の河原にはお地蔵様がたくさん。かわいいです。勝手に登山安全祈願をしちゃいます。地蔵岳の有名なオベリスクは途中まで登り、記念写真を撮っていると、どんどん雲があがってきました。