フクベ&豊田ボルダーツアー

2012-11-06

07_クライミング(ボルダリング含む)

Date : 2012/11/03-04
Member : 沼さん、kenさん、組長
Timeline :11/3 フクベ上流・山エリア
11/4 豊田・古美山エリア



初めてのフクベ&豊田。個人的には、関東以外の岩場さえ初です。楽しい楽しいボルダーツアーになりました。

もともとこの週末は北アルプスの錫杖に行く予定でした。・・・が、まさかの雪。金曜の仕事中にkenさんから、「上高地真っ白!!」のメールを頂いた時は、ウソでしょ?!と思いました。上高地や新穂高ロープウェイのライブカメラによると、一面真っ白で、標高が同じくらいの錫杖も完全に積もっていそう、とのこと。午後いっぱい様子を見てみましたが、刻一刻と伝えられるkenさんからのメールからは、完全に「冬季登攀」の様相。加えて明日の天気も曇り基調で気温も上がらない。どうでもいいことですが、「錫杖冬季登攀」というワードには内心ものすごく「萌え」??ましたが、今回のように乾いた壁を快適に楽しもうという趣旨とは全く違うものになってしまうので、錫杖は残念なながら中止。

じゃどうしよう、っていうことで、クライミングジャンキーの我々は、次なるシャブ(岩のことです)を求めていろいろ探してみる。そして、何となく「フクベ」という案が出て、ロープもやりたいからってことでフクベからでも行ける瑞浪屏風岩の有名なクラックに行こうということに相成りました。錫杖に行くくらいの気合の入った週末だったので、かなり遠いフクベですが、すんなり決定??


ボルダーツアー初日。
今日はフクベを目指します。フクベは岐阜県美濃市。はっきり言ってかなり遠いです。だけれども、初めて乗る新東名、初めて行く町、山。ウキウキしてすっかり観光客気分でした。新東名の浜松SAでは沼さんが有名らしい??メロンパンを開店と同時に購入。300円にしては・・・まあ普通だそう。。美濃市の道の駅では、「今日は杖が安い!!」とかいう看板に「明日はどうなの??」と軽く突っ込みを入れつつ、地元の梨やらイチジクやらを買ったりして、まさに旅行です。
まあそんなこんなで、ようやく5時間近くかけてフクベの岩場に到着。神社前のボルダリング受付所で入山届を出して、うねうね車を走らせると、次々と素晴らしい巨岩が!!!すでにボルダラーもいっぱい集まっています。停まっている車は愛知県内ナンバーをはじめとして、京都、大阪など関西方面ばっかりで、関東ナンバーはほとんど見かけませんでした。当たり前か・・・

あれ・・・変な看板があります。「夜8時から朝10時まで通行止め」???なんと明日は地元のお祭りらしく、自転車のコンペみたいのがあるそうで。テントも張るなら隅でこっそりと、みたいな感じだったので、明日はどうしようかと悩みます。瑞浪はテント張れそうもないし・・・。
とにかく??登りましょう、ということで問題は先送りして、ボルダーに向かいます。ちなみに、他のボルダラーによると、この日は恵那でもフェスがあるらしく、そちらのボルダラーもフクベに流れてきていたそうです。地元のフェス状況なんていちいち把握してないっすよね・・。ということで、フクベはお賑わいでした。

カチロック
とりあえず、カチロック「ガバ」10級、「トレバース」6級でアップ。自分はその後、「トリック」1級にトライしましたが、超~細かいカチとポッケで、あえなく敗退。この日、これを落としたボルダラーは見ませんでした。

それにしても、寒い。紅葉綺麗な秋晴れでしたが、気温がとにかく低い。ここでこれだから錫杖行ってたら凍死したかもしれません。。岩場は常に若い人で盛り上がっています。ボルダリングはやっぱり流行っているんですね。陽気な関西弁があちこちに飛び交っていました。

続いて、カチロックの「おしめり」4級。kenさんは、もちろん余裕。ひらりとリップ上のガバをとります。背中に羽が見えました笑。自分と沼さんは、左手サイドプル&左足スメアからの右手がなかなか出ない。我々は羽のない哺乳類でした。左足スメアが急に外れてしたたか左ひざを打った時点で戦意喪失。やーめた。後で温泉で見たら、左ひざが腫れて結構大きめになっていました。沼さんは、その後もチャレンジし続けましたが、結局、遠いフクベに宿題を残してしまいました。ただ・・・沼さんはその日の夜の夢でこの課題は登ったそうです・・・笑。夢にもボルダーが登場するボルダリングジャンキー。。結婚記念日も忘れるボルダリングジャンキー。

自分のレベルで楽しめそうな、かつ、今日1日で片付きそうな課題を探します。何しろここはなかなか来れないフクベ。「俺たちに明日はない」。
そんな思いで、ペパーミントロックの3級課題「トラバース」。カチのSDから、手をクロスさせながら、右足ヒールをかけながら、這うように左にトラバースしていく課題です。ボルダーっぽいムーブで楽しい。最後が少し難しく、3,4回目でジタバタしながらも何とか這い上がりました。


最後は気合で
kenさんは、ビビり岩の「Tバック」2段。最後は「バックドロップ」1級につなげますが、そこまでのムーブがかなり難しいようです。僕ら平凡な人類は遠巻きに見物していました。いつだか分かりませんが、次回、是非頑張りましょう。

そろそろ日も陰ってきたし、終わりにしますか、という段になって、先送りしていた寝どころ問題が再燃。瑞浪クラックも捨てがたいし・・・、でもキャンプはできない。ならいっそのこと別のところへ、ということで浮上したのが、豊田。キャンプもできるし、ボルダーはもちろんロープもできる。帰りの途中だし。
早速、豊田市へ向かう。温泉も首尾よく発見。 「おいでんの湯」650円。千と千尋の何とかいう映画に出てきそうな大きな温泉でそれはそれは超~快適♡♡♡温泉の種類もいっぱい。フクベで冷えた体もポッカポカ。正直、これから山の中の駐車場でテント張るのが億劫になりました・・・。
かといって、ここでは夜を明かせないので、頑張って豊田の岩場近くのテントが張れる南山駐車場を目指す。100岩場のテキトーな地図に惑わされつつ、なんとか駐車場について、宴会に突入と相成りました。駐車場のトイレにはボルダリングウォールが・・!


翌日、目を覚ますと早くも地元の山ヤが集まっています。南山駐車場の目の前が広沢寺みたいな大きなスラブの岩場になっていて、地元クライマーの岩トレゲレンデになっているようでした。
早速、ワクワクしながら岩場に向かいます。目指すメインエリアまでは山道を車で20分ほど。王滝渓谷駐車場からでも20分くらいで古美山エリアにアプローチできるそうです。我々はさらに岩場に近い、古美山園地駐車場まで。10台ほど駐車可能ですが、ボルダラーがいっぱいいるときは停められなさそうです。この日もギリギリでした。
さてさて、一応ロープやらカムやらを詰め込んで、ちょっと寒いからアプローチで少しハイキングして暖まろうかなと歩きだした矢先、もう早くも1分ほどでチョークのついた岩発見。そして、古美山のメインエリアまでは5分ほどでついてしまいました。全然、暖まりませんでしたが、なんて便利な岩場なんでしょう。豊田の岩場は、どこもアプローチ10~20分ほどで楽チンだそうです。
そんなようなもろもろの情報は、岩場にいた地元ボルダラーのおじさんが何から何まで丁寧に気さくに教えてくれました。このおじさん、まさに豊田の生き字引。課題名、難易度、限定ホールド、スポットのコツ、などなど、なんでも知っていて、なんでもニコニコと教えてくれました。この人は、本当に豊田の岩を登り込んでいて、地元の岩を愛していて、よそから来るボルダラーにも是非楽しんでもらいたい、豊田を好きになってもらいたいと心から思っているんだなーと思いました。昼までには、続々と地元のおじさんクライマーがワイワイと集まってきて、楽しそうに井戸端会議をしながら岩遊びをしていました。このエリアの開拓者の方もいらっしゃいました。とにかく、とても居心地のいい、是非また来たいと思えるような、良い雰囲気の岩場でした。
おじさんのお名前でも聞いておけばよかったと思いますが、行けばいつでもいそうな笑、感じでした。

まあそんなこんなで、早速、ボルダーへ。アップでリーチロック左端の「のみ上がり」a課題。ちなみに、豊田の課題グレードは独特で、a/b/c/d・・・・と表記されています。級・段に換算すると、aは10~7級、bは6~5級など。
岩質は固く、かなり痛い。昇仙峡そっくり。指皮の消耗はかなり激しい。セーブしながらじゃないと、連投は難しそうです。
「のみ上がり」a課題

続いて、リーチロック右端の「チー」b課題。リップを左にトラバースして、ガバまで行ったらマントル返して終わり。マントルが核心だと思います。そして、途中のホールドがかなり痛い。かなり苦戦しましたが、4回目くらいにギリギリでマントルを返し、何とかクリア。bだけど体感4級くらい。結構悪いです。自分がかなり痛そうにしているのを見たせいか、沼さんはこれはやる気ゼロ。「生き字引」おじさんが、マントル練習したいならっていうことでトポにも載っていないマントル課題を教えてくれたので、そちらにトライ。最近はめっきり小川の「流れの中に」1級に照準を絞っている沼さんは、核心のマントルの練習のためにもということで、これを頑張っていました。一応、c課題、3級くらいなんですが、kenさん曰く、「かなり悪い」。高さもなく怖くはないですが、ほんとに3級??って感じだそうです。kenさんもかなり苦労してようやく落としていました。





この左手、超痛い。。

マントル恐いよー
マントルc課題

 続いて、「リーチ」b課題にトライ。kenさんは、当然のように一撃。4mほど高さがあってなかなか恐い。手に足でガバに立ちこむところが核心です。

この頃には、もう相当指皮が消耗していて、「カメラのスイッチってこんなに鋭利だったっけ??」くらいに、ひりひりボロボロでした。もうやめてーという指クンの叫びを気合で抑え込んで、4回ほど頑張ってトライ。一度、ガバに手に足して結晶カチを左手でつまんで重心移動している最中に落っこちて、足首をひねって捻挫・・・。右親指も、つき指・・・。これだけの高さから落ちると、マット1枚分の厚さだと結構衝撃がデカイ。それにしてもこんな恐怖感も併せて、なかなかいい課題、楽しい課題です。バランスムーブも楽しい。大フォールの後の気合のトライでようやく落としました。リップ上のガバを掴んだ時の得も言われぬ安心感&達成感、ささっと岩の上まで上がって、大きく息をついてから、空を見上げました。大満足。グレードはbにしては難しい気がします。


「リーチ」

ガバにマッチ

ガバに立ちこむ

カチを使って完全に立ちこむ



沼さんも何回かトライしましたが、2日間、結構激しくやってきたため、相当ヨレ始めていて、指皮もやばい感じなので、最後のトライは背中に「やる気ゼロ」と書いてありました。kenさんは、「リーチ」のバリエーション、「追っかけリーチ」e課題のムーブを探る。かなり厳しいアンダーを使いながら最後は顔の辺りまで足を挙げてヒールをかけるらしいですが、もはや意味が分かりません。これをやっていた他の若いボルダラーも「これで死ねる」と言っていました笑。
このころにはkenさんも相当ヨレていたので、次の宿題ということになりました。その間、自分は一手ロックの「スラバーユ」a課題を一撃・・・っていってもaですが。。

最後に、マントル課題で遊んでから、終了。帰りも楽チンで車まで5分。

初めてのフクベ&豊田。楽しいボルダーツアーになりました。とりわけ豊田の岩場の雰囲気はとても良く、人もよく温泉もいい。その上、ICから15分ほどで駐車場からのアプローチも近すぎ。最高の岩場でした。開拓中の岩場もまだあだ無数にあるそうで、こんな岩場が近くにある豊田っ子は羨ましい限りです。是非また来たいです。また、個人的には狙った課題はことごとく落とせたので大満足。そう言えば錫杖行く予定だったんだっけ・・・なんて途中で忘れてしまうほど楽しいツアーでした。帰りの東名大渋滞は玉に瑕でしたが・・・。

kenさん、沼さん、お疲れ様でした&ありがとうございました。また、ボルダーツアー行きましょう。

(組長)
    

このブログを検索

人気の投稿

最近の投稿

Archive

QooQ