三つ峠・小川山

2013-06-24

07_クライミング(ボルダリング含む)

Date : 2013/06/22-23
Member : もとき(22のみ)、のり、まり、akko、A子、フジ、しだっち(22のみ)、組長
Timeline :22日:三つ峠で岩トレ23日:小川山


谷川の練習で三つ峠に、みんなでワイワイとフリーを楽しみに(いや、キャンプを楽しみに??)小川山に行ってきました。



今週も谷川の練習です。
やっぱり岩場はみんなで行った方が楽しいです。今週は谷川に行く人もいかない人もみんなでワイワイと三つ峠に大集合です。

明け方ごろの雨で岩の状態が心配でした。実際行ってみると、やっぱり結構濡れてます。いつも濡れているところは滝になっています。でもまだ9時ちょい過ぎということもあって、まだまだお客さんは少なく、いろいろなルートができそうです。ということで早速「一般ルート右Ⅲ+」と「リーダーピッチⅣ+」、「都岳連ルートⅤ」にトップロープをかけて皆さんアップ。
みんな楽勝です。。たぶん。。

そんでもって、その後にもとき先生による講習会の始まり。
懸垂下降の仮固定や登り返し、オートロックの解除の仕方などの練習をしました。どれもとっても大事な技術です。
皆さん真剣

仮固定と登り返しの練習
時間が経つにつれ、やっぱり混んできました。虫さんもいっぱいです。虫から好かれるakkoさんは3種類の虫除けで、刺せるもんなら刺してみろ、って感じ。

今回も谷川の練習のために三つ峠にきたわけで、早速、谷川に行くメンバーでマルチの練習を始めます。
取り合えず空いているルートということで、「地蔵ルート右Ⅴ」に取り付きます。しだっち・組長、もときさん・A子さんペアで登ります。今回は本番を想定して、ザックも背負って。下の方は錆びたハーケンなので緊張します。落ちたらダメな感じなので慎重に慎重に。やっとこさ、上までたどり着きました。フォローしてくるしだっちの顔もマジ・・・。「これリードの組長マジ尊敬するわー」とか頂きながら、無事到着。

なかなか緊張しますが、良く探ればガバばかりなので大丈夫です。なかなか面白い。
ちょー真剣

さて次はどうしよう。
真上には綺麗なクラックが伸びています。あっているか分からないけどたぶんそいつは「小森=中山クラック10c」なので、我々初心者ははなからやる気ゼロ。左の方のもう少し取り付きやすそうなクラックを登ることにしました。やっぱりあっているか分かりませんが、たぶん「ジャムトーストⅤ」と「ホットドッグⅣ+」。
最初はしだっちが意気揚々と「ジャムトースト」を登り始めますが、のっけのフレアー気味のハンドクラックでまず苦戦。最初の気合はどこに行ったのか、急にニャンニャン言い出すしだっち。こうなるともう止まらない。「無理無理・・・」とかかわいい悲鳴を上げ始めるしだっち。一通りニャンニャン言ってから、最後はニャンニャン言いながらあきらめて下りてきました。バトンタッチで登り始めます。なるほど確かに最初は結構悪い。赤キャメを決め、ハンドジャムをしっかり決めて気合で越える。「組長」がなぜか「クミコ」になり、「クミコ頑張れ」の声援が飛ぶ。よっこらせよっこらせと上まで登って、しだっちを迎え入れました。もときさん曰く、「コールで『組長』と叫ぶのが恥ずかしい」ということで、これからは「クミコ」が定着???ちょっとヤダ。。
3ピッチ目はどのルートだかよく分かんないけど、たぶん№14・15・16クラックのどれかを登って、最後はほぼ歩きのパートを越えて、天狗の踊り場まで行きました。
後続もとき・A子さんは、クラックに不慣れなA子さんが最初のハンドジャムに大苦戦したらしく、こちらが懸垂下降中にようやく登ってきて合流。A子さん、クラックって難しいですよね。
2ピッチ目の懸垂下降中にまさかの雨。自分としだっちペアはドシャ降りになる前に下まで戻れたから良かったけど、もとき・A子ペアはドシャ降りの中、下降。御苦労さまでした。
雨がかなり強く降りました。こりゃ今日はもうダメだ・・・。

我々がマルチに出かけている間にフジさん達が遊んでいたところ(右フェイス)にまだトップロープがかかったまんま。ビチャビチャなんで、もう回収あるのみ。カッパ着て、強引に「ガイドルート5.8」を登って何とか回収。
さっ、ロープも回収したし、雨もなんとか止んだし、ここは怪我の功名???とばかりにさっさと廻り目平に移動してBBQだー!!!なんて気分でいたら、「もう乾いたんじゃね??」なんて、もとき先生が言いだす・・・。「ほらほら、『草溝ルートⅣ』濡れてないでしょ」ともとき先生。「いやどうみてもびしょ濡れなんですが・・・」。今日でお終いの人と明日もある人との温度差が激しい。そんでもってさらに、、マルチがやりたくてうずうずしていたフジさんを誘いこんで、エクストレイルを確保。抜け目ないもとき先生。
リードしたいしだっちが、「草溝ルートⅣ」をまずリード。「ちょー濡れてるんですけど・・・」としだっち。そりゃそうさ、しだっち、さっきあんだけ雨降ってたやんけ。でも今回はギャラリーが多めだったせい???か、ニャンニャン言わずになんとか突破するしだっち。ニャンニャン待ちの我々はニャンニャンがなかったのでもう飽き始め、早く小川山に行きたくなる。もう1ピッチ行ってみるという彼らに付き合いきれなくなり笑、「先に帰りま~す」。
ニャンニャン言わないしだっち

頑張るパパ

ぬかるんで不快な登山道をトボトボ下山。下山がちょー長く感じる。「長い・・・」って思っている時に「長い~」なんて声に出して言ったら良くないかなーなんて言うのを遠慮してたら、「長い、疲れた」とあっさり言うA子さん。言いたいことは言うべきだ。

ようやく駐車場について、車に乗って、雁坂峠を越えて、一宮御坂ICあたりのスーパーでBBQのための買い出し。今から行って廻り目平着が21時頃だから、さすがに向こう行ってから薪を探すのもメンドーなので近くのコメリでBBQ用の木炭を調達。そして廻り目平へ。
今日が雨だったせいか、あまり混んでません。奥の方のテント場でスタードームを張って、早速、BBQ開始。夜もだいぶ深いので静かにしとやかにBBQを楽しみました。焚き火を囲んで、肉を、トウモロコシを、そして、マシュマロを焼いて語り合う時間は、至福の時間でした。キャンプ楽しー。


翌日。
さわやかな朝でした。天気もいいし空気もいい。
働き者の姉さま方は早速豪華な朝食の準備。パンも炭火で焼きます。炭火焼パンがこれまたナイス。そして、グルメなA子さんが作ってくれたホテル廻り目平の超豪華朝食。男だけだと「コンビニのパンでいいんじゃね??」と済ませるところをA子さんのおかげで最高の朝の時間を過ごせました。本当にありがとうございました。
炭火焼パン

働き者をみつめるオレ怠け者

ホテル廻り目平の朝食

さあ、今日も頑張って登りましょう。
何処へ行こうか。。。個人的には、前回もう少しだったリバーサイドの「ジョコンダ10d」に行きたいけど、小川山初のフジさん、akkoさん、まりさん、も楽しく登れるエリアの方がいいしなー。。ま、「ジョコンダ」をサクッと終わらして、スラブ状岩壁にでも行こうかなーなんて気分で川沿いを歩き始めるも、なんか水量が多く靴を脱がずに徒渉できるポイントが見つからない。早くも気持ちが萎え、じゃスラブ状岩壁にしようということで引き返す。

トボトボ登って、スラブ状岩壁へ。早くもたくさんのお客さんで賑わっていました。
やっぱり小川山行ったら花崗岩スラブを体験していただきたい。ということで、とりあえずアップがてら空いているところに取り付きます。リードしてトップロープ張って「5.8か9くらいかなー」なんてテキトーなこと言ってましたが、あとでトポみたら「穴があったら出たい10a/b」でした。スラブならではのボルト間隔、スメアリング、浅いポッケ。結構緊張してリードしました。スラブはやっぱり痺れるけど、おもしろ~い。
初ドスラブにトライのフジさんも「なんもないー」とか言いながら、上まで上がりました。さすが!!!人生の艱難辛苦を乗り越えたパパは違います。。
一方、まりさんはダメダメ。フニャフニャムーブ。そのまま下の方で笑、心がポッキリと・・・。akkoさんは粘って粘って何とかトップアウト。さすが年の功??(すいません。申し訳ありません。)。のりさんも頑張って上まで。ハング大好き通称ハング姉さんのA子さんは乗り気じゃないスラブにちょっと苦戦しつつも、さすがのクライミングで上まで。

皆さんにはここはアップにはならなかったらしいので、もっと簡単そうな「Song of Pine5.8」にトップロープをかける。ボルトは1つしかありませんが、ガバフレークがあるのでとっても簡単です。

続いて下の方が空いてきたので、「ウルトラセブン??5.7」へ。A子さんが余裕のマスターオンサイト。こいつにもトップロープを張って皆さんで遊びます。

その間、自分とA子さんはお目当ての「水曜日のシンデレラ11a」へ。やっぱりここに来たらこれをやらなくちゃ。朝見た時は下の方が水が滴り落ちていてヤバそうでしたが、昼を過ぎてだいぶ乾いたようです。
このルートは見たのも初めてだし、人が登っているのを見たこともないから、自分にとっては真のオンサイトトライ。事前情報は、60mロープじゃなきゃダメってこととロープが重くなりがちってことだけ。もちろん小川山の有名な、クラシックなイレブンなので、前から一度は行きたいと思ってました。最近、RPしたさちさんも「志賀さんの名作」とブログで言っていたので、是非登りたい、と思ってました。
早速、気合を入れてのマスターオンサイトトライ。でもでもいきなり1ピン目がすご~い遠い。5mくらい登ってようやく1ピン目(しかもRCCボルト)。下部は2通りのラインがあるようですが、右の方は濡れ気味だったので左から登りました。トポには10+と書いてあります。ノープロテクションなのでかなり緊張しますが、そんなに難しくないと思います。右ルートはカムが使えるそうですが、そんなことやっているうちにボルトまで行ってしまった方が早い。
2ピン目もRCC。あとの事を考えて、長いヌンチャクで。3ピン目でようやくペツル。一安心。こっから最初のトラバース。足をしっかりみて慎重に慎重にトラバース。恐えー。トラバースが終わんないとボルトさんが現れてくれません。トラバースが終わったらしっかりレスト。このルートは核心的な所の前後にしっかり休めるところがあるので、そういった意味ではじっくりやりやすいし、オンサイトしやすいと思います。
続いてフェイスを直上。右足を強引にハイステップで乗り込んでアンダーガバへ。その後、だましだましスローパーで耐えて、両手アンダーガバ。ここから左フレークをとって左足に乗りこむところが個人的には核心でした。何もない左足をスメアできていると信じてずり上がり、横フレークをレイバックで頑張って左足に何とか乗り込みました。吠えました。吠えちゃいましたとも。「ウルトラセブン」あたりで遊んでいたまりさん達は、「知らないおっさんが吠えてるなー」なんて思っていたらしいですが、それ僕です。
パワフルな核心を越えた後は、また右にトラバース。足順手順を間違えないように慎重にこなし、ようやくガバばかりの最後のパートにたどり着きました。最後も慎重に登って、歓喜の瞬間。小川山イレブンでは初のマスターオンサイトでした。アドレナリン出しまくり。最高の気分でした。最高の景色でした。
岩場の弱点を見事についたライン取り、パワフルなフェイスムーブあり、バランシーなトラバースありの充実したクライミング。本当に良いルート、満足度の高いルートだと思いました。初の小川山イレブンオンサイトということもあって、自分のちっぽけなクライミング人生においても心に残るクライミングになるはずです。じじいになっても、たぶん、あれがワシの小川山初イレブンオンサイトじゃ、って言っている気がします笑。こういう瞬間のためにクライミングをしているんです。
最後まで気持ちが途切れなかったのが良かったのだと思いますが、なんと40分も粘っていたそうです。自分的には15分くらいかなーなんて思ってました。集中しすぎて時間の感覚があまりありませんでした。まあそんだけ粘れるくらい途中途中のレストポイントはしっかり休めるので、やっぱりオンサイトを狙いやすいルートなのかな、って感じです。照りつける日差しの中、最後までビレイを付き合ってくれたA子さん、本当にありがとうございました。

さあ、次はA子さんの番。明後日ぐらいまで付き合いますよー笑。
最初のランナウトする部分とトラバースを無難にこなすA子さん。さすがです。でも直上してアンダーを取りに行くところのムーブが分からなかったらしく大苦戦。相当粘ってましたが、残念ながらここでフォール。その後、なんとかアンダーはとれたものの、自分も核心だった横フレークからの左足立ちこみがどうにもこうにもできず、相当ヨレてしまったのでしょうがなくヌンチャク掴んで上まで。最後のトラバースはさすがのムーブで無難にこなし、何とか終了点へ。大変な回収もやって頂きました。ありがとうございます。
「水曜日のシンデレラ11a」トライ中のA子さん

かっこいいー

ここからアンダーまでも悪いですよね

見ため良し

残念・・・

ここが個人的には核心でした



こちらはやることやったので、みなさんのところへ。「かわいい女5.8」とかで楽しくやっている時に、急に雲行があやしくなり始め、雨がぽつぽつと。。いやそれどころかどしゃ降りに・・・。今日はもう完全にアウト。降りしきる雨の中、のりさんが頑張ってロープを回収。お疲れ様でした。豪雨の中下山し、冷えた体を暖めにいつものお風呂へ。どーせ渋滞なら飯食ってのんびりしよう、ってことで、有名なカレー屋さん、アフガンへ。ボリュームたっぷりのカレー頂きました。。帰りはもちろん渋滞・・・。

今回は三つ峠も小川山も15時過ぎからの雨でたっぷり楽しむことはできませんでしたが、初の三つ峠&小川山の方が多くて小川山のキャンプライフもすっかり楽しみ、充実した週末でした。
個人的にも成果があったので大満足。是非またみんなで小川山合宿行きましょ!!


(組長)




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