Member : ちえ蔵、とも、組長
Timeline :鳥屋待沢出合0815~入渓0840~0945大滝~1056【530】二俣~1349三峰山頂上~不動尻~1614鳥屋待沢出合
今年もまた・・・
「沢、始めました・・・」
今年の沢初めは、4月末。。
去年は3月末。去年早すぎたね。。まあ4末でも早いと思う人には早いかな・・・笑
今季一発目!!!・・・ではない
2日前に大雲取谷を単独で行ったのが今季初。でも散々だった。雪渓敗退・・・。単独で延々と続く不安定な雪渓、きわどい高巻きを繰り返すのはデンジャラスだった。もはや沢登ではありません。
ということで、雪渓に対して多少の不安はあったものの、鳥屋待沢は標高も低いし、雪渓があっても大したことないだろうと思ってて・・・。
ともさんのビーエムで東名を安全運転でかっとばし(矛盾している気がしないでもない)、ビーエムが入っちゃいけない田舎の林道に分け入る。
鳥屋待沢出合の権現橋は何となくすぐわかったが、「権現橋」の名称は確認できなかった。
左岸の仕事道をたどる。
10分ほどで堰堤上の河原に出て、沢装備を整えて入渓~。
・・・の前に、やつがいた。気色悪くうねっている。
自然が好き、山が好きなら、生きとし生きるものすべて好き。でも、やつだけはマジで絶滅してほしい。
でもなぜか、やつらに一番好かれる。沢装備を整えていたので被害はなし。これからの季節、東丹沢はやつらに支配されるだろう。
入渓後、しばらくは平凡な渓相が続く。
鹿の足跡、熊の足跡を追い、時折現れる小滝を見つけては、ボルダリングしていく。
創造力を働かせれば、どんなに小さな岩にも課題が見えてきて楽しめちゃう。想像力は無限大だ。
こんなんでも意外と悪いぞー |
沢はだいぶ荒れている。大雪のせいだろうか。倒木が多い。浮石も多い。
ボルダーやって、できるたんびにハイタッチして盛り上がる。
沢はテンションあがるね!!
こんな平凡な渓相でも「沢はいいね」と、ともさん。おっちゃん、楽しそう。
そして現れる10m大滝 |
その後は、登れる滝がどんどん現れる。
各々、登りたいラインを見つけて好き勝手登ってく。基本的に難しいとこ狙いで・・・笑。
ゴキゲンのおっちゃん |
5mトイ状滝は、ツッパリからの左壁登り。最後がぬめる。
ツッパリからの・・・ |
左壁 |
丹沢っぽい |
山の懐に抱かれる |
ガイドブックには左俣の遡行図も載っているが、水がなく惹かれない。
右俣、最初の8メートルは左から小さく巻く。
次の8メートルは少々ぬめるので一応お助けロープを出す。ナッツ決める。
右俣は、次々と登れる滝が現れて面白い。
基本、難しいところを登る |
そう、雪渓。丹沢の里山にもまだこんなに雪が残ってる。今年の大雪はやっぱりすごかったんだ。
なんてのんきなこと言ってる場合ではない。雪渓は沢ヤの天敵。判断力を研ぎ澄ませる。
沢床を埋める雪渓 |
ダブルストック!!! |
人が乗ることを予定していないスタンスは無情にも崩れ去る。枯れた灌木は、「もっと強く生きなさい!!」と説教したくなるように、ひっこ抜ける。
延々と続く雪渓 |
最後のぼろい斜面はロープフィックス |
まあそんなことはいいとして、
ばっちり山頂に到着。
三峰山頂上~ |
里山に似つかわしくないビーエムが、所在なさげにとまってた。
帰りは、別所温泉の町営みたいな温泉に入って、つけ麺食べたいともさんの要望で
、有名な「ZUND BAR」で、ラーメン、つけ麺をいただく。相変わらずうまい。
ということで、鳥屋町沢。。。
最初は平凡だが、中間部より滝場が連続して、大滝以外楽しく登れる。右俣も滝が多く、新緑の季節は気持ちのいい遡行ができる。
でも、今回は予想以上に雪渓が残っていた。まだ2週間ほどは雪渓の影響があるだろう。不安定な雪渓状のルーファイ、両岸のぼろ壁の高巻きなど、初心者には少しハードルが高い。
最後、どこにツメるかにもよるが、最後の急峻なぼろぼろ斜面は結構危険。だまし登りの経験とライン取りが大事。
総じて2級の沢といった印象。
雪渓さえなければ、シーズン初めの足慣らしとしてよい沢だと思いました。あと、やつらさえいなければ・・・。
(組長)