勘七ノ沢、小草平ノ沢

2014-06-01

06_沢登り g_丹沢

Date : 2014/06/01
Member : 組長(CL)、フジ(SL)、Akko、トモ
Timeline :二股より入渓9:00~小草平ノ沢分岐9:40~大倉尾根1128付近15:00~小草平ノ沢入渓下降開始16:00~二股17:40

梅雨前の最高の気候の中、沢のリーダー講習にノコノコと参加させて貰いました。
講師:組長 生徒:Akkoさん フジ オブザーバー:トモさん
山の技術には様々なものがありますが沢ではその総合力が問われます。
その技術も連れて行ってもらうだけではなかなか身につかず、今回リーダー講習を開催していただけることになり、幸いにもお声をかけていただいた次第でござりまする。
今回の沢はボッカ駅伝開催中で盛り上がりまくりの丹沢大倉尾根の西側を流れる勘七ノ沢を遡行し大倉尾根に上がり小草平ノ沢を下降するというコース。
今回はリード、ルーファイを我々生徒が実践します。



 小田急渋沢駅で3人を拾い西山林道で入渓点の二股を目指します。
この沢は入渓点付近まで車ではいる事が出来るためアプローチシューズ要らず!
のはずでしたが地図には無いピカピカのゲートに行く手を阻まれます。
このゲートからだと距離があるため
西側の三廻部林道まで迂回し芝生広場に駐車し二股めざして出発!
ゲートを一つ超え10分ほど歩くと勘七橋に着きます。
ここから入渓?とも思いましたがまだ我慢。
沢の入渓点の見極めはとても大事です。違う沢に入って迷ってしまったり、パス出来ない堰堤があったりしてとっても危険‼ガイドブック等を良くみて慎重に。
更に5分程歩くと登山届ポストと簡易的な橋のある二股に到着。
ヒル除けブヨ除けを噴霧し地形図でもう一度現在地を確認
次に現れるであろう地形の特徴を頭に入れます。
ここで御入渓


岸にはしっかり踏み跡もありますがそこはあえて沢内を進み、沢靴のフリクションを確認、っというより沢内を歩くほうが歩きやすいし何より楽しい。 
最初に出てくる堰堤の右岸をよじ登り(スリングあり)少し行くと小草平ノ沢との分岐点が現れます。
分岐点では地形図、コンパスで地形図で現在地、行先を確認。ガイドブックにて答え合わせもしちゃいます。
この日はこの分岐をベースに大倉尾根に上がり小草平ノ沢を下降する予定。
F1は左壁に取り付きます。
リーダー講習の為今回のリードはフジ&Akkoが担当
先頭を行っていた私がリードすることに


使えそうな支点も見えるし細かく手足を運べばそれほど難しくない感じ。
パーティーの役割は
①リードし終了点にフィックスを張る
②③リードが張ったフィックスをアッセンダーで登る
④セカンドビレーで登る
このシステムが有効
ndに組長に入ってもらい支点の確認をしてもらいました。
無駄な作業が多いとの指摘(汗)
F2は組長のお手本リード
脆い右壁を確認しながら上ります。
F3の手前で立木からフィックスを張る方法をおさらいします。
ビレイされた状態でセカンドビレイ点まで行く方法
パターン1
立木にスリング+環付ビナで折り返し、ビレー位置にてクローブヒッチで自己確保
パターン2(立木にスリングが掛けられない場合有効)
メインロープを立木に掛ける(立木の周りをグルっと一周)ビレー位置にてクローブヒッチで自己確保
これを踏まえてAkkoさんがF3をリード
淵沿いにグルッとへつって左岸を上ります。(看板下に始点あり。)
あっという間の余裕のリード

F4は2m8m フジがリード
2m上がったところからロープを出します。
左岸のルンゼから登れそうです。
滝上からビレイヤーの位置が見えない上、滝の爆音で声も届かなそうなのでロープアクションを決めてコミュニケーションをとります。
このような曲がりくねったルートの場合テンション時のロープの流れを考えなさいと組長アドバイス。
特に沢の場合は滝中にぶら下がると窒息の危険性があるので注意したい。
F5 12m(大滝)
見た目垂直な上支点も乏しく本日難易度NO.1
Akkoさんがリードします。
最初のテラスまでは問題なし、ハングした岩をリンボースタイルで超えると1ピン目。滑るホールドと高度感でより慎重ムーブなAkkoさん、見ているこちらも息をノミマス。
3ピン目から先は支点がないらしく冷や汗ものです。
こういう場面でナチュラルプロテクションが取れるとより安全なのでしょう。
とは言うもののスルスルッとクリアしてしまうところ、さすがです。(組長も珍しく絶賛)
小滝を攀じ登り堰堤でもボルダーを楽しみながら勘七を詰めます。



そろそろ大倉尾根を目指すルートを見極めます。この時点で
13時を回っていたので花立て山荘ではなく1128mのピークを目指すことに。900m付近の二股を真西に向かって詰めていきます。

鹿除け柵の隙間を見つけ今日も平和な?憧れの大倉尾根の列へ横入り
良く踏み固められた尾根上の山ガールを追います。
下山の小草平ノ沢へ目指すべく堀山の家から平和な尾根とはお別れです。
バリな尾根からさらに沢へ向けて悪路(路ではない)を下降。
このような詰めで道なき道の登下降も沢技術の1つ。
崩れる前に逆の足を出す。ちぎれる手がかりを切れる前に離す・・・・・・。
まだまだ修行が必要です。
チョロチョロ流れる小草平ノ沢につきます。
初めての沢のクライムダウン。登りの1.5倍難しい。
組長リードでサッサと下降。要所要所でロープを出してくれます。
この沢は34mの沢が細かく懸っており勘七に比べると薄暗くて荒れた感じ。

途中でバイルの打ち方を習います。
リスと呼ばれる岩の割れ目にそれにあった形、大きさのバイルをピトン(ハンマー)で叩き込みます。
この技術は現場で実際に打ち込んでこそ身に付く技術です。教科書通りにはいきそうにありません。
1時間ほど下ると勘七ノ沢との分岐に出ます。
少し遅くなってしまいましたが無事入渓点に戻り講習終了。
今回学んだ沢リーダーに必要なこと!!
・確保、ロープワーク、地図読み、クライミング等必要な技術をもっていること!!
・危険の可能性を1%でも下げる方法を常に考える!!
・現場で冷静に柔軟な判断ができること!!
・時間のマネジメントをすること!!
・一度も使っていないエイト環を淵に落とさないこと!!落としてもお金持ってるんだから最後までブツブツ言わないこと(笑)!!

この度講師をしてくれた組長
リーダー講習を企画してくれた皆さん
本当にありがとうございました。
まずは今回受講した3人でも行ける沢からチャレンジしていきたいと思います。
トモさん、Akkoさんよろしくお願いします。
講習と言いながらもしっかり丹沢の沢を満喫できた一日でした。
  
楽しい夏になりそーだ!!
フジ

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