Member : フジ(L)、ゼロ(SL)、ちえ蔵、あーさ
Timeline :11日5:10戸台川駐車場~8:08角兵衛沢分岐~8:52赤河川分岐~10:40北沢峠~駒津峰~15:40甲斐駒ヶ岳~17:30六合目小屋~17:45BP
12日5:15BP~5:54三ツ頭分岐~7:02中ノ川乗越~7:45第二高点9:45大ギャップ取り付き~10:52鹿の窓~11:20鋸岳(第一高点)~12:14角兵衛沢の頭~12:57角兵衛沢分岐~18:15戸台川駐車場
梅雨の晴れ間に甲斐駒ヶ岳、鋸岳を縦走してきました。
鋸岳(第一高点にて、後ろは甲斐駒) |
今回は夏に予定している山行のトレーニングとして計画しました。
トレーニングとはいえ私たちにとっては十分チャレンジングなルートで
体力的にも技術的にもレベルアップでき、本番に向けての課題もはっきりした
充実の2日間にすることができました。
前日夜都内を出発してこの日は戸台川駐車場にてテン泊。
11日 北沢峠から甲斐駒ヶ岳をめざし北西の尾根で鋸岳を目指します。
出発 |
このルートはよく歩かれているルートで記録も豊富にあります。
戸台口からバスで北沢峠へワープして北沢峠からスタート っというのが一般的です。
でもでも、今回はトレーニング山行、戸台口から戸台川を遡上する冬道ルートで
体力錬成することに。
戸台川ルートはバスの走っていない冬季に歩かれることでおなじみですが、夏に歩く人はあまりいない。
単調な景色、渡渉、長い距離と是非とも避けたいところ。
でもみんな気合い入ってます。
戸台駐車場を出発。
堰堤を超える |
この季節戸台川の水量は豊富で膝上渡渉を4回。
ちょつめ |
永遠と続く様 |
角兵衛沢分岐 |
結構怖い |
1月に歩いているはずのフジでしたが渡渉点の選択ミスで余計な時間がかかってしまいました。
(みんなごめんチャイ)
八丁坂の急登をちえ蔵がひっぱり遅れを解消(やっぱり強い!!)
八丁坂取り付き |
大平山荘 |
バスで1時間寝ていればつくところ 超炎天下を5時間30分かけて北沢峠に到着。
看板 |
この時点でCTは残り5時間30分。荷物の分配をもう一度調整して甲斐駒を目指します。
双児山まで修行のような樹林帯。
天気は最高 目指す甲斐駒、鋸。仙丈、北岳、鳳凰三山の雄姿に力が湧いてきます。
甲斐駒ヶ岳とちえ蔵 南アルプスの女王と頂のj |
目指す鋸 |
この時点で行動時間は9時間&今年初の炎天下
ここからがもっとも集中力の必要な岩稜帯
この疲労の状態で重荷を背負い岩場を安定して歩く。
これが今回の目的。狙い通りのシチュエーション
ゼロ兄貴のアミノ酸をむさぼりながら慎重に進みます。
トラバース出来たら近いのに
この辺きつかった |
ライチョウ親子も暑そう
おっ人間だ |
登山歴25年と登山歴5年の差w |
甲斐駒ヶ岳山頂 あーさは初甲斐駒!よく頑張った!!
仙丈バックに |
いかつい鎖が張ってありバリエーション感はあまりない。
鋸尾根 |
花崗岩はフリクション最高 |
最近鎖が付いたらしい |
6合小屋避難小屋
岩を積んで屋根を乗っけた感じ |
先客が多く 小屋見学の後BPへトラバース。(小屋から5分ほどで到着)
出だしで時間をかけてしまったけどその後の頑張りで明るいうちに目的地に到着できて一安心。
男性二人は沢に水汲みに。
女性二人は夕食の支度。
水場に向かう前にみんなのプラティパスを集めていると
ゼロ兄貴のザックから5L分の水が!
水場が枯れていた場合に備えみんなの分を背負って来てくれたのこと。
テントも持ってくれていた上に水まで!!
ゼロさん
強い!
偉い!
デカい!
頼もしいです。
水場 |
水場はテン場から5分ほど下ったところに滾々と湧いています。
この水がチョー冷たくてチョー旨い。(世界の水10選に認定しておきました)
水場には両手の開いた状態で行きましょう。なかなかの悪路です。
超冷たい南アルプスの汲みたて天然水でキンキンに冷やしたビールと
アーサーのパエリア&なすと茗荷の酢漬けに舌鼓を打ちみんなバタンキューでした。
パエリアうまし |
12日 2日目もCT11時間、気の抜けない岩場が続きます。
テン場の様子 |
朝焼けに染まる鋸岳 |
中ノ川乗越までは巻いたり尾根に出たりで左手に仙丈を見ながら進みます。
(基本尾根通しで行けば問題なし)
仙丈ケ岳 |
第二高点
第一高点へはいったん谷筋へ大きく下り大ギャップへのルンゼをあがる、、、はず。
ですが前のパーティーは谷筋をトラバースして通過していきました????
我々はザレザレのルンゼを上がって大ギャップ下へ。
ここが意外と悪い。
大ギャップの登り。
テラスの灌木でフィックスを取り上がっててもらいます。
ここの岩達はとにかく剥がれる剥がれる。
草でも木でも使えるものは何でも掴みます。
(1月に来た時はここを懸垂して組長に落石当てたなぁ)
まさに鋸のような尾根を進むと小さなピークを山梨県側に巻きます。
ここが有名な鹿の窓。立派な鎖が窓から垂れていました。
鹿の窓、南アルプス林道から見えるらしい |
んっ??そーか、前のパーティーはここから上がって来たのか!!
夏道は(?)こちらが正解のようです。ちと反省
どこかでみたようなロープが |
登りも同様。使えるものは使いますw
第一高点への登り
冬はこんな感じだった。
1月の第一高点 |
第一高点に到着。皆で握手をかわす。
360°の絶景。遠くに北アルプスも。
甲斐駒から歩いてきたルートを振り返る。
今回メインの惣菜パンで腹ごしらえして角兵衛沢の頭へ。
ザレザレの下りを2時間半、当初からここが核心ではないかと警戒していたところです。
実際は確かに歩きずらいですがよく見るとくねくねの踏み跡がありそこをたどると
意外と平気。でも長い。
途中50インチのブラウン管テレビみたいな落石がありましたが我々の手前で止まって
くれて事なきを得ました。
樹林帯を抜けて角兵衛沢分岐で渡渉
また永遠と続く河原歩きで駐車場を目指す。
4回の渡渉で駐車場着。
第一高点からご一緒した紳士なお父さんと一緒にゴール!
結局2日で25時間の歩行。みんなよく歩いた!
炎天下の下みんな消耗していたけど満足げでした。
(フジ)