Member : かとー、すぐりん、組長
Timeline :一ノ瀬林道下降点0545~0610大常木谷出合~0635五間ノ滝~0730千苦ノ滝~0818山女魚淵~0917不動滝~1009会所小屋跡~大常木林道~下駄小屋沢下降~1125竜喰谷出合~1259一之瀬川出合~1334一ノ瀬林道下降点
多摩川水系随一の美渓と名高い大常木谷を遡行し、これまたとある沢登り学校で激賞されている竜喰谷を下降してきました。
夏本番の今日は、普段、沢をやんないすぐりんと沢やりたくてしょーがないかとー君が奥秩父の名渓に付き合ってくれた。
前夜に道の駅入りすると、明らかな沢ヤどもが臭そうな沢装備をびっしりと干している。この時期の道の駅たばやまは沢ヤの巣窟だ。ヤダヤダ。
晩までは暑かったが、さすがに朝方の山間は冷える。一ノ瀬林道の下降点の駐車スペースまで来るもなかなか涼しい。
今日は泳ぎもある。気合入れて。お日様もね。
一之瀬川までの下降は事故も多いらしいが、踏み跡はしっかりしていて特段問題なし。
カッパ着込む |
一ノ瀬本流 |
ゴルゴル |
ゴルジュの先に第一関門の五間ノ滝が登場する。
前衛の釜は非常に深く、水量も豊富。周囲の威圧的な岩壁と相まって、なかなかの迫力だ。
今日は結構水量が多いようだ。念のため、紐をつけて、釜の右側をへつって行くが、腰まで浸かってなかなかテンションが上がる・・・。
右壁は簡単だが、今日は水量が多く、結構なシャワーを浴びる。
滝上には残置ビレイ点があったが体重をかけられる代物ではなかったので、ナッツでプロテクションを取る。
カトー君、すぐりんともに余裕で越える・・・と思いきや、カトー君がへつりに失敗して早速ドボン。人生初ドボン??これで君も沢ヤだ笑
その後もゴルゴルした地形は続き、ツルツルの岩肌を微妙なバランスでへつっていく。
聳立する側壁に迷い込むように進んでいくと、前方に明らかにそれとわかる水しぶきが見え始める。左折した先に、それはあった。
千苦ノ滝25mだ。
大迫力だ。
神秘的だ。
心のどこかに、あわよくば登れやしないかと、少し考えていたが、そんな気持ちは滝下で木っ端微塵にされた。実際に登っている人もいるが、どう見ても今日の水量じゃ無理である。水流とともに空中に放り投げられてお陀仏になることが目に見えている。
素直に巻きに入る。
ここの巻きも事故が多いらしいが、踏み跡はしっかりしており、フィックスもあるのでささっと通過できる。
千苦ノ滝 |
横から千苦ノ滝 |
千苦ノ滝の巻き道 |
泳ぎ必至の山女魚淵。右岸に巻き用のフィックスがあるが、とても急なところを登っていくので逆に危険である。
今年から新調したフローティングロープをつけて早速泳ぐ。超寒い。超冷たい。けど超楽しい。
側壁はホールド・スタンスに乏しく、へつりは難しい。水量が多く最後は平泳ぎでは難しいので、クロールと側壁の微妙なスローパーをまさぐって、右の側壁上に這い上がる。
震えの止まらない中、倒木にフィックスして、カトー君が紐を掴んで泳いでくる。右の側壁に這い上がるところで派手にフォールする。落ちろーってみていると落ちてくれる。なかなか期待に応えてくれるやつだ。すぐりんもツルツルの側壁にのりあげることは早々に諦めて、紐を掴んで水流を強引に突破する。普段、冷静なすぐりんの獰猛な動きにびっくりする。
すい~っと |
悪いホールドで粘って・・ |
よっこらせ、の後、ガクガクブルブル |
男、すぐりん |
次第に、暗いゴルジュ地形から抜け出し、沢に陽光が差し始めると、夏らしい生暖かい風が沢筋を流れるようになる。
しばしで、最後の滝、不動滝だ。
2段の滝で下段は簡単に登れる。上段は左から登れそうだが、かなり水を浴びる。すぐ左のすだれ状の枝沢の滝を攀じ登り、右岸の木から5mの懸垂下降で越える。
不動の滝 |
上段は右岸を巻く |
会所小屋跡 |
竜喰谷の曲がり滝の下流に出合う。
曲がり滝には3人組のパーティーが取り付いていて、ラストの女性が最後の方が登れずにセミになっている。
2年前くらいに登ったが、難しくはないが、滑りそうで緊張する滝だ。頑張ってください。
すぐ先に10数名のパーティーが遡行してくる。講習らしかったが、どうやらみんな持ってる沢登りルート集を書いてる沢登り教室のパーティーだったっぽい。おばはん、おっさん10数名引き連れての沢登りは大変そうだ。
曲がり滝を登るパーティー |
下駄小屋の滝は、右岸の藪を伝って簡単に巻き、精錬場の滝でも懸垂一発。
美しすぎるガイコツ |
終了ー |
大常木谷は、やはり素晴らしい渓であった。一度は訪れたい奥秩父の名渓である。
すぐりん、かとーくん。おつかれさまでした。
また遊んでくださいね。
(組長)