甲斐駒 黒戸尾根

2018-02-11

03_積雪期 j_南アルプス

Date : 2018/2/11-12
Member : みの、ゆう、Uさん、まり
Timeline :
2/11 6:50 登山口 → 15:00七丈小屋2/12 6:00 テンバ→八合目→8:00テンバ、9:00 テンバ→13:20登山口
Author :まり
 
この3連休、元々は聖岳に行く予定でしたが、天気が微妙ということで、黒戸に転戦。
今回は、頂メンバー以外にも、ゆうさんの知り合いの山岳カメラマン、Uさんも一緒です。しかも、Uさんは南アルプスの山小屋に78年勤めていたという、心強いメンバーです。私は4年ぶりの冬の黒戸尾根となりました。
 
前日の夕方都内に集合し、その後Uさんお勧めの甲府市内の温泉銭湯に行きました。ドライヤー使用料が50円か100円するというレトロないいお湯の温泉でほっこり。その後、登山口へ。しかし、“温泉は登山後に入るもの”という固定観念がある私にとっては、温泉入ってしまったら、だらーとした登山後のような気持ちになってしまい、変な気分でした。
 さて、翌朝。天気予報とはうってかわって、いい天気。しかも、暑い。先行者の2人組を途中でぬかし、自分たちでトレース付ける。昨日も登山者は入っていたと思うのですが、トレースは風でとばされたようです。それにしても、やはりドMルートと名高い黒戸尾根。ぐんぐん高度を上げて登ります。そしてまたずんずん登ります。特にみのさんは、すごい馬力。ラッセルに躊躇なく、ぐんぐん進みます。
 
 
 
そして、途中からは梯子や鎖が出てきます。刃渡りをすぎたあたりから、岩に氷がついている状況が出てきたので、アイゼン装着。また、梯子や鎖。それにしても、45年前登ったというのに、覚えてない。こんなに梯子とかあったけ?こんなにしんどかったっけ?と思いながら登ります。
 
 
 
 
 


そして、ようやく5合目小屋跡に到着。

ここからさらに梯子、鎖のオンパレード。4-5年前の取り付きの記憶は鮮明なのですが、雪の量が全然違う。少ない。梯子が出ているので登りやすいところもあれば、なかなかスリリングなところもありました。しかし、やはり途中の記憶がない。



 

ヘロヘロになりながら、ようやく七丈小屋に到着。疲れた。どうも今日のうちにピークに行った方はいらっしゃったようです。


 4年前だと小屋前に張らせてもらえたのですが、今回は正式な奥のテンバ。これまた遠い!!トイレに行く気が失せます。

ようやくテントを張り、ほっと一息。やっぱりドMの山だね~といいながら、飲む。飲む。ただ、寒かったせいかみのさんはハイボール用にもってきた炭酸水のペットボトルをあけるやいなや、氷りつく始末。すごい寒いことを実感。



 さて、ゆうさんのおいしい料理を食べて、翌日のヤマテンの天気予報がよくないことに気をもみながら就寝。


で、朝。はい、白いです。ただ、強風の予報だった風はそれほどでもない。白いけど、行けなくはない、ということで出発。隣にテント張っていたパーティのトレースをお借りしながら、朝から高度をぐんぐん上げます。8合目到着。寒い!ので、それほど休まず、先行パーティを抜いて先に行きます。で、岩をのぼっていたら、ふと目の前にみのさんの靴底が見えます。“靴底”が見えている。ん??


みのさん、一言 「左足の“あれ”がない」

みんな      「・・・・・・」

どうしたことでしょう。しかも、ここまでみのさんが最後尾だったので、どこでなくしたのか分からない。Uさんが近くを探してくれるも、Uさんもなかなか戻ってこない。寒い。そしてこの先“あれ”(アイゼン)なしで進むのは無理。というわけで、撤収です。

   
Uさんとも落ち合い、みなでトレースを忠実に追いながら、みのさんの“あれ”を探します。「何色?」「右足?左足?」「途中ではまったとこある??」 いくら探してもない。どこにあるんだ。というか、七丈小屋からの下りこそ、“あれ“がないと難しい。見つけねば、という思いでずーと下ります。

そして、ついに先頭歩いていたUさんから「あった!!!」の一言が・


なんと、“あれ”はテントから3m程度歩いたところにはありました。
よかったのやら、なんなのやら。






一安心しつつも複雑な気持ちで記念撮影をして、テント撤収です。

そして、怒涛のように下ります。ただ、やはり七丈小屋からの梯子、鎖は下りのほうが恐怖です。ゆっくり、足場を確認しながら、下ります。雪の状態によってはロープがあったほうが安心かもしれません。

そして、私はびっくりするくらい、ルートの記憶が抜けている。「こんなところに梯子あったっけ?」「こんなところに鎖あったっけ?」と言いながら下っていたら、みのさんに「むしろ、覚えないようにしているとしか思えない」と言われてしまいました。“老化”と言われなくてまだましでした。

というわけで長い登山道を歩いてようやく登山口に到着。



それにしても、このルートは“あれ”に呪われているのかも知れません。なにせ4年前もメンバーが“あれ”を家に忘れ、そのまま七丈小屋まで登るというハプニングがあったのです。

http://itadaki2009.blogspot.jp/2014/03/blog-post.html

皆様、冬山に“あれ”は忘れずに。







 



 
 




 






















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