Date : 2019/5/8-10
Member : ひがし、ヤマ
Timeline : 
1日目 5:00新穂高温泉~10:30槍平小屋~13:00奥丸山付近~14:30中崎尾根上幕営
2日目 5:30幕営地~8:00千丈沢乗越~11:00槍ヶ岳山頂~引き返し~15:00幕営地
3日目 5:30幕営地~6:00奥丸山付近~8:00槍平小屋~13:00新穂高温泉
Author : ヤマ

実はこのブログを書くのは2021年4月で、うる覚えになりますが2年前に戻り、当時の思い出にふけりながら書かせていただきます!


当時、私が転職のタイミングで時間ができたので、比較的スケジュールを調整できるフォトグラファーのひがしを誘い、先輩に勧められた槍ヶ岳中崎尾根に行ってきました。時期はGW後の平日。いちばん人がいない時で、しかも今のようにコロナなどの脅威にも晒されていない自由な時でした。
仕事がきっかけで出会ったひがしを会に勧誘したのは私ですが、今回二人で山に行くのは初めて。じっくり話すのも初めて。実は槍ヶ岳も初めて。3日間二人で山を独占し、思う存分北アルプスを楽しんできました!

1日目 前日深夜に東京を出発。早朝暗いうちに新穂高温泉に到着し、5:00そのまま中崎尾根に向かって出発。周りは全く雪がなく暖かかった。
中崎尾根まで行くには丸一日かかり、平坦な道をひたすら歩く、体力がない私にはかなり辛かったが、そこは北アルプス。春の訪れの景色と、遠くにある標高3,000m雪山の絶景に救われながら、途中休み休み足を進める。ひがしも仕事用の一眼レフカメラを持参しシャッターをきる。プロのシャッターをきる姿はカッコいい!!
どのあたりが忘れたが、途中から雪が出始め、アイゼンを装着。しかしながらこの暖かさのせいで雪はグズグズ。しかも左手の穂高岳方面の沢からからいつ雪崩がおきてもおかしくない状態。最新の注意を払いながら、先へ進みました。
途中、あの滝谷を下から眺めながら、近いうちに登ってやる!と決意し、歩を進める。
何時間歩いただろう、6時間くらい歩いただろうか?やっとのことで槍平小屋に到着。

雪はまだ無い
初めは普通の登山道を歩く
左手には錫杖岳
北アルプスを独占!
いつか滝谷に挑戦
プロのシューティング姿はカッコいい!
槍平小屋にやっと到着
そして、ここからが中崎尾根取付き。槍平小屋から左に折れ奥丸山付近の稜線に向かうが、いきなりの急登。しかも、トレースなし。途中ちょっとしたナイフリッジもあり、ロープを出すか迷ったが、そのまま通過。中崎尾根の稜線まで出るのになんだかんだで、2時間くらいかかった。
稜線に出ればこっちのもの。あとは右に見える中岳や大キュレットの稜線、左には弓折尾根、正面には、西鎌尾根と目的地の槍ヶ岳をいつもと違う角度からの贅沢な景色を眺めながら本日の幕営地に向かって歩いていく。なんか、北アルプスの真ん中を歩いている気分だ!
14:30テントを張るには最適な広さと平地を見つけ1日目終了。まだ明るかったので、外で北アルプスを眺めながら乾杯。何を話したか今や覚えていないが、ひがしといろいろ話しながら、最高のひとときを過ごしました。

稜線まで急登を登る




稜線に出ると絶景が!
ベースキャンプは風の当たらない場所に設置
景色を見ながら贅沢なひととき

写真も撮りたくなるわ!
遠くに見える槍
夜も幻想的だ
2日目 夜が意外と寒く、浅い眠りで起床。ここからが本番。ベースキャンプいらないものをデポし、軽装で中崎尾根の稜線を千丈沢乗越に向かって歩く。右正面には槍の先も見える。天気もいい。景色もいい。ただ、目の前に見える槍ヶ岳は、なかなか近づいてくれない(涙)おまけに雪は浅いが、最近人が入った形跡がなくトレースがないのでラッセルとルーファイが必要でそれなりに体力を奪われる。それでもなんとか、千丈沢乗越付近までたどり着くことができた。下の飛騨沢には、ソロの登山者が一人みえる。今回初めて見た人だ!ちょっとホッとした。
千丈沢乗越付近からが実際の核心かもしれない。いつ雪崩が起きてもおかしくない雪の状態と傾斜。最新の注意を払いながら、千丈沢乗越に向かって斜面をトラバースしていく。バリエーションルートだけに、このトラバースとその後の斜面の登りが予想以上に怖かった。8:00千丈沢乗越に到着し、あとは槍ヶ岳に向かって西鎌尾根歩く。やはり登山道は快適だ。


リッジの稜線を歩く





上から見た飛騨沢  実際は写真よりも急勾配
10:30槍ヶ岳山荘に到着。ここで、初めて槍沢方面からきた人たちに会う。ちょっと安心!
そのまま、荷物を置き、11:00槍ヶ岳登頂!流石に3,000mあるだけに寒かったので、そそくさを槍ヶ岳山荘に戻り、休憩を経て中崎尾根をBCに向かって引き返す。先ほど歩いた千丈沢乗越下のトラバースがまたもや怖い。何気に高度感も充分ある。崩れないように慎重に歩く。中崎尾根の稜線に出た時はひと安心、あとはひたすら歩くのみ、かなりバテたが15:00幕営地に戻ることができた。疲労もあり、20:00には就寝。



長い道のりであった!



疲労困憊
3日目 今日は、ひたすら来た道を下山。5:30幕営地を出発、中崎尾根を順調に下る。尾根から外れ、槍平小屋へ向かう下降では、滑落や雪崩の危険性から念のため一度ロープを出す。その後、来た道を下るが、休憩中にひがしがツリーホールに確か手袋を落としてしまうというハプニングに見舞われ、8:00槍平小屋に到着。ここからは比較的平坦な道をひたすら下る。
槍平小屋からの下山途中、驚愕した。この3日間で大規模な雪崩が発生したらしく、来た道が全く違う景色になっていた。改めて、雪崩の恐ろしさを実感した瞬間だった。たまたま、タイミングはズレたが、こんな大規模なものに巻き込まれたらひとたまりも無い。
その後は順調に歩を勧め、13:00新穂高温泉に到着。そのまま、近くの中崎山荘奥飛騨の湯に入る。3日ぶりのお風呂は最高でした!

帰り道が雪崩の後のデブリで別の姿に
中崎山荘奥飛騨の湯
今回ひがしと行った中崎尾根、かなり体力的にハードな山行でしたが、今ではかなり楽しい思い出と、そして、良き経験。この2年でいろいろありましたが、お互い成長できたかな(笑)また、どこか行きましょう!


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