Member :組長、かとー、Akko
Timeline : 御神楽山登山口 7:00~ 幻の大滝 10:10 ~林道13:00 ~下降沢入渓13:30~ 御神楽山登山口 14:30
Author:Akko
父になったばかりの組長が、沢にいこうと声をかけてくれた。せっかくの機会なので、もちろん参戦。行先は、会津の霧来沢・もうがけ沢。幻の大滝というのがあるらしい。へー。ルート集を読むと、お盆の会津はアブがすごいので、避けたほうがいいと。8月12日ってお盆だよね???装備にも、虫よけネットが入っている。うーん、お盆の会津???と思いつつ、とりあえず、虫よけネットと、濃いめのハッカ油を用意して、準備。
前日、かとーの運転で只見まで車を走らせる。翌朝、登山口に向かう車で、組長にアブについて尋ねる。会津のアブはすごすぎて、廃村になった村もあるらしいと。。。。えっ、それでも来るんや。。。
御神楽山登山口に6時半ごろ到着。到着したとたん、不吉な音と色。かとーの車は、アブの襲撃を受ける。黒いものに囲われ、ぶんぶん、ばちばち。数々の警告を無視して、こんな時期にこの場所に来るのは、もちろん我らだけ。久々に来た物体に、アブが襲い掛かる。3人しばらく沈黙。車の中で、アブ敗退するかどうかを真剣に考える。会津の山奥まで、結構な距離をドライブをしてきた。貴重な休日、貴重なメンバーでの沢、敗退して、ドライブして帰るのもなんだか・・・思い切って、組長とAkkoが虫よけネットをかぶって外にでる。うーん、なんとか行けるか?と思い、意を決する。かとーも車外に。その時点で、もう車には戻れないほど、アブに侵略されている。どうする?行く?行こう!“俺ら強いから”…らしい。
行くぜ!俺ら強いから。
しばらく、登山道を歩き、八乙女滝を超えてから入渓。目下の期待は、沢に入ればアブがいなくなるのではないかということ。
八乙女滝を過ぎ、もうがけ沢入渓
入渓したが、アブはいる。その後、ネットを被ったり被らなかったりしながら、ナメやら、ゴルジュやら変化に富む美しい会津の沢を歩く。途中、右岸高巻き、懸垂下降で1か所ロープを出す。
ゴルジュ
かとーがくわえるのは、絶対に落とせない虫よけスプレー。
10m滝
3m幅広滝
25m滝 左岸を登る。
25m滝を過ぎると、しばらくナメ。このナメがヌメリがすごい。組長は、職人技でヌメりの中も凹凸を見つけては、歩いているらしい。さすがです。かとーも滑る。Akkoは、滑りまくる。後日かとーと話したが、あの尋常じゃないヌメリは、アブの時期でしばらく人がはいっていないことも理由じゃないかしらと。だとしたら、ダブルの試練。でも、俺ら強いから大丈夫。
ナメが続く。ヌメりがすごい。
しばらく、歩くと幻の大滝が現れる、雨の後しか見せない滝らしい。今日は少し水量がある。50mほどの滝の左岸スラブを登る。かなり高度感がある。そして、またヌメる。。。
幻の大滝 50m
左岸を登る。かなりヌメる。
大滝を登り切って、振り返る。
大滝を超えたあとは、ヌメヌメのナメをしばらく歩き、超藪藪の藪漕ぎをしばらく経て、林道にでる。
林道
林道をしばらく歩いたのち、沢を下降。入渓点はわかりやすいが、下降する沢は、事前の情報でもかなりわかりにくいらしい。気を付けて確認したつもりだが、一本間違えてしまったらしい。明瞭な沢になったら、間違えとのことであったが、それにしても見つけにくいようだった。とりあえず、そのまま下降して、もうがけ沢と霧来沢の出会いに出る。
下降入渓点目印
下降の沢を探す。相当わかりにくい。
で、出会いに出たとたん、またアブの襲撃。日中はアブがいないとか、そういうのは、関係ないらしい。
とにかく、道中ほとんどアブに追われ、ストレス、集中力散漫との闘い。
無事、車に到着。かとーの車の中で、我々の帰りを待っていたアブたちが、元気にお出迎え。とりあえず、3人とも虫よけネットを被ったまま、車に乗り込み、温泉へ。どうみても、テロリスト。無事、警察に止められることなく、温泉に到着。
とにかくアブの精神的ストレスと、ヌメりの修行の沢だった。当たり前だが、誰もいない奥只見の雄大な沢を、3人で歩けたことは、よい思い出。また、1つ強くなった?
皆さん、アブをなめたら、あかんよ。
Key message:会津の沢は、お盆以外に行くべし。