巻機山BC

2020-02-24

03_積雪期 09_藪漕ぎ 10_BC d_上信越


Date : 2020/2/24
Member : いぬあるき、Akko
Timeline :清水 7:00~ 井戸ノ壁手前8:30~壁終了(1128付近)11:00~ ニセ巻機山 1:00 ~ 清水16:00
Author :Akko


BC修行第2弾

まさか鎖国状態になるなんて予想していなかった2月末。桜のころまで日本にはいない予定だったので、駆け込むように、前週に続き、いぬあるき先生にBC計画をお願いする。雨の四阿山に続き、まさに、修行第2弾となる。

本当は前日もどこか滑ってから、巻機山に臨む予定が、前日は大雪のためキャンセル。湯沢付近に前泊して、早朝清水に向かう。雪深いはずの2月の上越も、前日の大雪すら焼け石に水なのか、田んぼはむき出し、もはや春の風景。。。いつもは雪の壁の清水付近も、なんなく駐車。雪のなさに、先週に続き不安気ないぬあるき。とりあえず天気もよいので、期待して出発準備。BC2回目の私は、歩きだしてシールを貼り忘れたことに気づく。。。そんなわけで、もたもたしながら7時過ぎに出発。



最初は順調。このあと、修行になるなんて思いもしない。

天気もよいし、この辺りまでは快調

井戸ノ壁手前までは、順調に進む。いよいよ、本日の核心の1つ井戸ノ壁。しかも、藪多し。壁に差し掛かったとたん、私の板はつるつる滑り出す。そもそも滑るものを履いていると思うと、急にシールが信用できなくなる。。。“慣れですよー”と、いぬあるきは登っていく。予習してきた山渓サマサマのガイドブックにも、井戸の壁は、“登るのが難しければ、スキーを担いてツボ足で歩くほうがよい”と書いていたので、早々にあきらめて担いで歩いてみる。けれど・・・前日の積雪もあり、誰も歩いていない壁の斜面をスキーを担いて、スキーブーツで歩くというのは難しすぎる!膝上までは埋まるし、スキー長くて邪魔だし!見かねたいぬあるきが、スキーを胸の前に抱えたラッセルの見本をみせてくれる。藪の中、スキーを横向きに抱え、スキーブーツでラッセルすること23時間。最後は、いぬあるきがスキーを担いでくれて、なんとか登り終えた(お世話様でした)。井戸ノ壁は文字通り壁だった。

いぬあるきは何度も登った井戸ノ壁を偵察

修行。どこまでも続く壁に見えたよ。


登り終えたら、そこは癒される景色。壁に阻まれて敗退しなくてよかった。美しい!

The美しい景色 photograph byいぬあるき

今シーズンやっと出会えた白と青の世界


平和な時間
井戸尾根の最後、ニセ巻機までは、アイスバーン。かっちんこっちん。事前の情報ではカチコチすぎで、登るのは不可能そうだった。けれど、今日は登っている人もいるし、下りてきている人もいる。ので、とりあえず行けるところまでは行ってみることに。カチコチのアイスバーンはスキーを担ぎ、少し傾斜が緩くなったころから、またスキーを履く。井戸ノ壁からシールに対する不信感が募る私は、恐る恐る歩く。
でも、とにかく天気と景色は最高。

ニセ巻機手前

絶景だが、あまり振り返る余裕なし。
かれこれ出発から6時間かけて、ようやくニセ巻機に到着。今日はここまで。気分はホンモノ巻機。美しい!
ご指定の景色とポーズでご満悦

なんとかニセ巻機到着

いぬあるきが眺める巻機方面斜面


ここからが、本番。BCって、だって滑るために登ってるんでしょ。昔かじったダウンヒルを思い出す。下るために、超高いギアをつけた自転車を担いで、山を登る人たち。同じ類だなと、勝手にカテゴライズ。
最初のアイスバーンは、怖い。うーん、正直、初心者は山頂付近のアイスバーンはやめたほうがよいなー。何かあっても、ゲレンデみたいにスノーモービル来ないし。怖いと思ったら、引き返そう。と学ぶ。
アイスバーンを偵察気味に滑る人(知らない人)

アイスバーンを恐る恐る滑る人
アイスバーン後の井戸尾根は、今日一、今日唯一の最高に気持ちいい滑降!
これがあるからBCはやめれない!!byいぬあるき(私に余裕がなくて、いぬあるきの滑り写真がない。すみません。)

一瞬で終わりませんようにと願いながら滑る。
そして、その後はまた壁。

登るのが大変なら、下るのも大変。藪に阻まれて、板が全くコントロールできないし、前向いても横向いてもすすまない。。。いぬあるきは、“横滑り”なるもので職人のように器用に下りていく。“横滑り”をトライしてみるが、ゲレンデでは、まず必要に迫られて練習したことのないテクニック。山スキーや必須の技らしい!!とにもかくにも、Akkoは下りも壁に苦戦。相変わらずスキーを担いでも、午後のぐずぐずの上越の雪はさらに埋まる。また、板をはいて、あやしい横滑りで下る。井戸の壁を終えても、まだまだ藪との闘い。。。いぬあるきが、藪の少ないルートを探してくれ、なんとか林道に出る。



清水に近づいたのは、もう16時近く。

修行第2弾とはなったけれど、BCにしか味わえない楽しさも体験させてもらえた。また、あの井戸尾根みたいなところを滑ってみたいなーと、9時間の中の一番楽しい瞬間だけを思い出す単純な自分。まだまだ修行が必要だわ。いぬあるきさん、ありがとうございました。また、よろしくお願いします。



このブログを検索

人気の投稿

最近の投稿

Archive

QooQ