Member : マッキー
Timeline : 1日目10:24室堂BT~11:08雷鳥沢キャンプ場~13:38剣御前小屋~14:53剱沢泊地
2日目3:00起床(1回目)~5:00起床(2回目)~7:00(3回目)~10:00剱沢泊地~11:00別山周辺~11:56真砂岳~12:51富士ノ折立~13:06大汝山~13:30雄山~14:02一の越~14:32室堂BT
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いや~今年も冬が来たね。
今冬はここ数年の暖冬でなくなるらしい、雪山好きとしてはうれしい知らせだ。
本格的な雪山の季節まで待てない自分は早速、剱岳・立山へ遠征
立山駅では雨が降っていたが、室堂に着くと快晴。
快晴の雪山には登山者、BCの人たち、観光客みんな大はしゃぎ
冬使用のライチョウ |
室堂 |
遠くには槍ヶ岳もみえた
稜線にでると、さっき下から見ていた暴風に突入
あまりの風の強さに次の一歩を出そうとすると、風に足が煽られ足を置こうとした場所からズレて、何歩か踏み外した。
自分は昨シーズンまでハードシェルパンツを持っていなかったが、夏に40%オフで売られていたものを購入した。今シーズン初戦だが早速、大活躍だった。
ナイフリッジ風 |
暴風の中剣御前小屋まで登ると雪を少し被った剱岳が見える。
これがとにかくカッコイイ
剱沢への下りは膝上位のラッセルだった。
積もっている雪は雪というよりサラサラの小さい氷の粒みたいだった。
撤収する際にラッセルをしたくないので、剱沢キャンプ場より高い場所に幕営
次に起きたときは21時。
まだ、3時間しか経っていない。
そして、風が滅茶苦茶強い。
テントの中にいて感じた風の中で過去一で強い。
テントがつぶれるのではないかと思うほどだった。
こうなると夜が長い。1時間寝て30分起きて、1時間寝て30分起きてのループ。辛い。
3時になり剱に登るか、考えるもすぐに無理だと思った。この風ではテントから出ることもできない。
またさっきのループに入る。さすがに起きてる間に何もしないのは辛いので、お湯を飲んだり、行動食をつまんで過ごした。
7時になり、ご飯を食べるためにお湯を沸かそうとするも外の風が強すぎて、テント内も風が吹いていて、満足にガスバーナーも使えない。仕方ないのでミルクティーで済ませる。
その後、今日撤収するか、あと24時間シュラフでミノムシ生活をして明日下山するかを考えた。
今日撤収するにはとにかく風が強く1人ではテントをしまうことも、まともに歩くこともできない。
しかし、今日撤収しなければガスバーナーもろくに使えない中で1日過ごすことになる。
また、今日の午後から天気は崩れ、明日の午前中は雪が降る予報だったので、気象条件はより悪化するかもしれない。
なんとも、迷う選択だ。
とりあえず、9時の時点で撤収できそうなら撤収、無理そうなら24時間ミノムシ生活をして下山にする事にした。
テントを少し開け外を確認すると、風は強いが晴れてはいた。
9時近くになり、風の強さは気持ち弱くなってはいたが、まだ悩むくらいだった。
最終的な判断としては今日撤収することにした。
理由は今日は晴れていて、この風だが、明日は雪でこの風かもしれないと思ったことが大きい。もし明日これが実現してしまったら、詰みな状況になってしまう。
しかし、今日撤収を始め今日中に町まで撤退できなくても大汝休憩所、ライチョウ沢キャンプ場まで行ければどうにかできる。
そうと決まれば、撤収開始
テントを全開にあける前室が吹き溜まりになっていた
しばらく、稜線を淡々と歩く。
テントは畳むことなんてできないので、雪まみれのまま、ザックに押し込む
10時から行動開始
剣御前小屋経由ではラッセルで時間がとられそうだったので、別山と剣御前小屋の間の稜線から派生する小さな岩と藪の尾根を登った。