Member :バード、くま
Timeline : 5号橋駐車場 8:30→獅子岩 9:30→子持山山頂 11:00→ 5号橋駐車場13:00
Author :くま
来た、(獅子岩)見た、帰った、の3言くらいで終わりそうな、なんでもないハイキングなんですけど。それなりに思うところあっての山行で、記録を残します。
行きの道中で判明したのですが、バードとの山行はどうやら槍ヶ岳北鎌尾根@2017年10月以来実に3年半ぶりらしく。これにはお互いびっくり。考えたらあれが私の入会2年目、一番充実していた時期で。その後、子供が3歳になった今に至るまで全然山に行けてないのだから、まあそんなものかと納得もしました。
この3年、悔しいやら、諦めやら、そんなこと考える余裕もないような忙しい日々やら。抱えた複雑なあれこれは、大して解消できないまま今に至ります。
でも幸いなことに、山に登れないなりに会に関わり続けることができ。みんなの計画や報告を見聞きし、ああいいなぁと、酸っぱい葡萄にせずにまだギリギリ思えるところに留まれている、という感覚でいます。
この3年のなかでも「これ絶対やりたい!」と憧れたのが、ヤマ、ミノ、U-16の獅子岩クライミングでした(ブログには記録ないんですけどね。個人的に写真と動画を見せてもらいました)(組長・あーさの記録があったことに後から気づきましたが、岩の全景がなくて印象に残らなかったと思われます)
で、思い立っての今日。登れないなりに獅子岩をこの目で見ようと。
憧れを、きちんと目標にかえようと。
山に限らず、何事につけ一番難しいことは目標の更新であると思います。
次のステップが遠くなるタイミングは、どんなことにも必ずくる。
私の場合は、技術的な問題ではなく。時間や情熱をどうやりくりするかなわけですが。
「やりたいと思ってます」とポーズだけとって、実際には何もやらずに、達成感からも充実感からも遠ざかる。日々そんなことばかりを繰り返す自分が嫌になりますが、踏みとどまりたいって思ったのです。
そして実際目の当たりにした獅子岩は、本当にカッコよかった。
周囲を圧倒して切り立ってそびえ立つその姿に痺れます。
正面からも
後ろからも |
横からも背後の斜面に埋もれたりしない |
そりゃ基部に立ったら触らずにはいられない |
まあ、そんな岩でした。絶対にのぼってやろうと心に誓い。
あえてはしご等で設定されている一般ルートは登らずに獅子岩を後にしました。
おまけくらいのつもりでいた子持山の山頂は、それまで見えなかった谷川岳方面への視界が一気に開け気持ち良いところでした。お試し山行なんかにも良いなぁ、と思いました。(距離的に近いし、危険箇所は少なく、歩行時間は少なすぎる感じはしますが、岩を見て話ができるのは良いなと)
余談ですが、あえてその日は下山後東京に帰らず、近くのキャンプ場で焚き火を楽しみました。
ヤマ屋なら、2日とれるならそういう行程の山に行けよ、とツッコまれそう話なのですが。この日獅子岩を見ることに意味があり、その夜にバードとゆっくり話すことに意味があると。なんとなくそう思ったのです。山頂は目的ではなく、豊かな時間を過ごすことが目的だと思うようになった、というこの3年間での私自身の変化もあったと思います。そして事実、静かで豊かな時間になりました。
ああ、また山に登ろう。