乙妻山北東面ダイレクト_山スキー

2025-02-01

10_BC d_上信越

Date : 2025/02/01

Member :じょーじ、(会外:K君、F君)

Timeline :大橋林道登山口05:50→佐渡山コル→尾根取り付き→乙妻山→氷沢川出会→佐渡山コル→大橋林道登山口15:30

Author :じょーじ

乙妻山北東面

1月に雨飾山でラッセルを回したメンバーでもう一度ラッセルしようといつの間にかなっており、雪が多いシーズンを満喫すべく行き先は誰が言ったか乙妻山北東面へ。ゲレンデのような広い斜面が広がっていて、上質なパウダーが期待できるらしいとの前評判。
2月初日の土曜日とあって登山口の駐車場は到着した5時半頃にはいっぱい。山スキーの人とガイド山行と思われる人々で賑わっていた。
大橋林道登山口。なんとか駐車。
取り付きまでも長い林道、佐渡山のコルを越えるければいけないのでテキパキ準備をして出発。我等3人メンバーの前には5〜6名の地元のボーダーパーティが先に出発していた。今回の山行はK君が終始絶好調であったことを先に断っておこうと思う。スタートからK君はクロスカントリー?と思うほどの爆スピードで早々に地元パーティを抜かし林道を飛ばす。流石にそのスピードについていけないので少しペースを遅めてもらいなんとかついていく。
快調に飛ばすK君
そのおかげで7時過ぎには佐渡山のコルに到着し、朝日を浴びながらごはんタイム。清々しいブナ林の中で一息ついているとボーダーパーティがやってきて、彼らはシールオフせずにスプリット履いたままコルを抜けていた。我々はシールオフして数百メートルの滑走を楽しむ。まぁまぁのパウダーでホンチャンの乙妻山北東面の滑走に胸が高まる。
佐渡山のコル
佐渡山のコルまでの登りは前哨戦で、乙妻山への梯子尾根の登りがこれまた楽しい()ラッセル回しであった。ただし、今回は3人だけではなく10人以上の大集団で。取り付きまではボーダーパーティーが先行していたが、登り始めると1900mのやせおね?あたりまでは我々のパーティーと休憩ごとに抜きつ抜かれつ空気を読み合ってラッセル。
大人数でのラッセル回し。登りはじめは朝日が眩しかった。
1900m付近のやせ?おね
このやせおねから中妻山のピークが見えるはずなのだが…稜線は雲の中。そして稜線までが急斜面に見えて勇み立つ(脚が売り切れないか不安になる)。最後の急登に差し掛かると膝上ラッセルになり、流石にボーダーパーティーと僕ら、そして後ろから追いついてきたソロパーティーと協力して登っていく。ここでも大活躍だったのがK君。一人だけ凄まじいスピードで凄まじい距離をラッセルして標高を稼いでいく。ボーダーパーティの皆さんがドン引きするほど集団を引いていくし、彼の前をラッセルしていた私のラッセルスピードが少しでも遅くなると早く変われと煽ってくる始末。煽り運転ならず煽りラッセルである。
最後の急登。ボーダーはK君何者?爆速ラッセルは化け物?とにぎやかしていた。
10人くらいでのラッセルだったので、脚が売り切れることなく中妻山に到着。ボーダーパーティは乙妻には行かず梯子尾根の北側の沢筋を滑るとのことだったので、ここまで膝上ラッセルだったので沢筋はもっと雪溜まってて最高なんじゃないっすかね〜なんて会話してここでお別れ。
ここから乙妻山までの稜線は風で叩かれパックされた薄い雪で所々ハイマツが出てて悪いところがあったが500mもないのであっという間に到着。
稜線はずっとガスっていたが、東大門沢の方を偵察したり乙妻山山頂から東北面へのドロップポイントを探しているうちにガスが切れてきた。風がまぁまぁあったので、余韻をたのしみつつ滑走準備に入る。ドロップポイント付近の雪付きの状態があまり良くなさそうなので北東面に入るまでは各人一気に入ることと認識を合わせていざ滑走。
乙妻山山頂より
出だしは予想通りカリカリだったが、エントリーポイントを慎重に切り抜けると広大な斜面が広がり下で待つK君F君がいるリグループポイントまで一気に滑る。先行の2人のシュプールが綺麗に見えて、膝上ラッセルしたパウダーに踏み込めるぞ…!と笑みが溢れるが、一向にパックされた硬めの雪からパウダーに変わらない。いやパウダーにはなってはくるが、底つきはするし、浮遊感がない。膝上ラッセルしたパウダーはどこ…?!リグループポイントで2人と合流すると、どうやら北東面は風の通り道だったようで全体的にパックされていてパウダーは北側に少しあるくらい…と判明。つまり今回は期待していたはドパウはないらしい。ないものはしょうがないので気を取り直して程よいパウダーのメローな斜面を楽しむ。ボトムまで800mあるので、滑走距離は申し分ない。
リグループポイント
北東面中腹あたり
ボトムに近づくにつれてパウダーも厚くなっていき、程よい地形遊びをしながら景気を楽しんだ。今回はK君が一眼を持ってきていたので北東面をバックに一枚撮ってもらった。
バックが北東面
K君F君(こっちはiPhoneやはり一眼は綺麗)
北東面を滑り切ると氷沢川までボブスレーし、氷沢川から先はシールをつけてトラバースすることになる。取り付き手前あたりに中妻山まで一緒にラッセルしたボーダーパーティがいたので滑走面の様子を会話したが、やはり梯子尾根でラッセルしたしたほどは雪がついていなかったらしく、我々と同じような不完全燃焼感を漂わせていた。一方で梯子尾根の南面側を滑走してきたと思われるパーティーはそこそこ良いパウダーだったとも話していたので、今回は北側の斜面を滑るのが正解だったらしい。
このあと佐渡山のコルまでヘタリながら登り、たくさんの人が滑ったと思われるギッタギタの佐渡山南面を経て林道に戻って今回の山行は終了。
正直前評判とラッセル中の期待が高すぎてこんなもんか…と勝手に盛り下がってしまったが、広大な斜面がドライパウダーで埋め尽くされていたらと考えると確かに、”THE DAY”とにやけてしまえるコースだと思う。山頂直下の最初のピッチが急斜面なのでそこだけ見極めを慎重にすればあとは体力勝負のコース。次こそは上質なパウダーの大滑走を満喫したい。
おわり。

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