甲武信ヶ岳-金峰山

2011-05-04

02_残雪期 e_奥秩父・奥武蔵

Date : 2011/05/04-06
Member : のり
Timeline :
05/04 西沢渓谷入口 - 木賊山 - 甲武信小屋
05/05 富士見 - 東梓 - 国師ヶ岳 - 大弛小屋
05/06 朝日岳 - 金峰山 - 富士見平 - 瑞牆山荘

以前から行きたいと思っていた奥秩父縦走路の甲武信ヶ岳から金峰山を歩いてきました。
当初予定は奥多摩からスタートでしたが、日程の関係で後半部になりました。

1日目(05/04)
久しぶりの縦走の荷物で、ザックを持った瞬間、重い・・・。準備中に卵を落として割っちゃうし、山手線が事故で運転見合わせ、あずさで不審者警察に連行されたり・・・大丈夫かしら?3日間、と少々不安になる。

気を取り直してゆっくり朝食食べながらストレッチして、近丸新道から甲武信小屋を目指す。バスは満車だったが登ってくる人は全然いない。沢の音が聞こえなくなる頃には急坂の登りがつらくなってきた。どうしても一人で登っているとオーバーペースになりやすく呼吸を整えるために何度となく止まる。



徳ちゃん新道との合流地点までは殆ど雪はなかったが、戸渡尾根の後半部は氷、前半部は氷と雪のミックスで慎重に歩く。シャクナゲの芽が大分膨らんでいた。来月には華麗に咲いているのかな。両脇からアーチ上に生えているので満開の時期はシャクナゲドームに違いない。

変わらずオーバーペースで登っていたら膝上がけいれんしている!
傾斜が徐々に緩やかになり、木賊山に到着。あ〜助かった。
小屋までの下りは滑りそうになるのを堪えながら歩いた。

GWは混雑していると小屋のご主人が言うように、テント場は空きが殆どない。隣に張っていた人は大弛方面から来たそうで、踏み後が殆どなくて一日では厳しかったと教えてくれた。大分人は入っているようだけれど、明日は5:00ぐらいには出発しよう。
それにしてもお腹が空かない。行動食もおにぎり2個とかりんとう。おかずだけ無理矢理食べた。
ちなみに甲武信小屋は水を売ってくれる。不純物だらけになりそうで水を作るのは諦めて購入した。

鯉のぼりが

テントいっぱい

2日目(05/05)
3:30起床。全然寒くない。手元の温度計ではテント内5℃。外気は0℃前後だろう。
相変わらず食欲はないが、雑炊を食べる。
出発は5:30。撤収に時間かけ過ぎである。


富士山が見えない富士見はめずらしい?

甲武信ヶ岳山頂は風もなく穏やか。残念ながらもやがかかっていて展望はなし。
国師ヶ岳への道は尾根道ではあるが樹林帯なので、風はなく歩きやすい。が、まったく何〜にも見えないので飽き飽きすることしばし。
少々のアップダウンはあるものの、ひたすら歩く渋い道です。淡々としていてマニアック向きですね。大弛から甲武信へ向かう人がちらほら。多くはないと聞いていたけれど、結構入っているのね。
暖かくなるまでは雪も締まっていたが10:00頃にはかなりゆるくなった。何度か踏み抜き無駄に体力消耗。後で気がついたがこの時点でアイゼンを外せばよかった。疲れとともに足さばきは雑になり余計に体力を使ってしまったようです。

シラビソの森をようやく抜け、国師ヶ岳に到着。


前国師から北奥千丈は往復30分だし時間も早かったので寄ってもよかったのだが、結局行きませんでした。大弛小屋までは舗装された階段が多数ある。恐らく大弛峠まで車で入れるからなのでしょうね。しかし、残雪期には歩きにくい・・・と心の中でぶつぶつ。

大弛小屋はこじんまりとして静かな小屋でした。


テント場の雪は部分的に緩いところがあって適所を探すのに苦労する。
時間も早いし、持ってきた本(つながり進化論)を読みながらワインを飲む。twitterで個人的な話題(例えば、別れ話とか)ができるネット世代の心情は理解しがたいのだけれど、ネットどころか携帯もつながらない山中で読んでいると境界線は結局は個人的なものなのねと思い始め、受け入れられる気がしてくる。ついついワインを飲み過ぎて酔っぱらってしまった。

ここでは雪解け水を拾えるが煮沸せよ、お気持ちもよろしくとある。素直に従う。
日が沈みだすと寒さが増してきた。明朝は零下かな。

3日目(05/06)
今日も3:30起床。テント内0℃。ちょっと寒い。
行動食のおにぎりを雑炊にして食べた。

雪が締まっていて歩きやすい。朝日峠からこの山行で初めて富士山が見えた。雲海の上にすくっと見える富士山はやっぱり圧倒される。今日は天気がいいようなので、金峰山での展望に期待が膨らむ。朝日岳の下りは岩が露出でアイゼンを外す。この先も下りは慎重に歩けばアイゼンなしで砂払ノ頭まで行けた。稜線に出てからは雲なしの青空で、五丈岩が迫ってきて気分がいい。国師ヶ岳への単調な道を改めて思い返す。比較しちゃって悪いのですが、本当に地味だったなあ〜。

瑞牆山の先に八ヶ岳
金峰山頂からは360℃のパノラマで、八ヶ岳から南アルプスまでぐるっと見渡せた。山頂で雲取から縦走してきた人に出会う。ちょっと羨ましい。

砂払ノ頭からの樹林帯は氷の坂道で、再びアイゼン装着。あとはバスの時間に合わせるため走るように下った。

残雪期の縦走としては、とても充実した3日間でした。
体力落ちているのに過信していたり反省点も数々です。
夏に奥秩父縦走路を歩こうかと思っていましたが、夏山ではちょっと暑いかもしれないので今度は紅葉の季節に全コースを歩いてみようと思います。

(のり)

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