甲武信ヶ岳

2011-05-08

02_残雪期 e_奥秩父・奥武蔵

Date : 2011/05/07-08
Member : すぐりん、けん、テトラオドン(写真提供)、エリー、たなか(記録)
Timeline :
05/07 梓山(11:13)~十文字小屋(14:13)
05/08 十文字小屋(04:47)~三宝山~甲武信ヶ岳~西沢渓谷(15:20)

例会の後の飲み会で、エリーさんから、縦走がしたーいとのご要望があり、ゴールデンウィーク明けの甲武信ヶ岳なら大丈夫かなと提案。すぐりんが計画書を作成してくれ、最終的に、最近入会された3名のエリーさん、けんさん、テトラオドンを含む5名で梓山から甲武信ヶ岳を目指すことになりました。


山行の数日前、エリーさんから、夕食を担当しますと積極的なメールが。わたしの記憶では、えりーさんは泊まりで山に行くのは今回が初めてのはず、コッフェルもバーナーも所有していないはずなのですが。。。積極性を買って、お願いすることにしました。メールを数回、やり取りし、夕食のメニューはしょうが焼きと味噌汁に決定。しょうが焼きは炒めて持ってくるのではなく、現地で炒めることなります、などなど。少しずつ、覚えましょう。

1日目:
小淵沢駅から信濃川上駅へ向かう小海線車内で全員が合流。信濃川上からバスに乗ります。バスに揺られながら窓の外を眺めていると、バスの前方から大きな音の着メロが鳴り響いてきます。誰の携帯?と様子を伺っていると、突然、バスが停車。一番前の席から電話の話声が聞こえてくるでは。笑!のどかな地域です。
梓山で下車し、しばらく、高原野菜を栽培している畑の中を走る車道を歩きます。川上村は高原野菜発祥の地でレタスが有名だそうです。この時期は、畑に敷いた「マルチ」という白いビニールの上にレタスの苗を植える時期のようです。


1時間ほど車道を歩き、ようやく登山口です。登山道に入ってからは、白樺の中を歩きます。

たまに順番は変わりましたが、おおむね、すぐりんが先頭、続いて、エリーさん、テトラオドン、けんさん、わたしの順番で歩きます。すぐりんはおそらく25kgから30kg近い荷物を背負っていますが、まるで空荷のように、軽快に飛ばします。すぐりんにがんばって付いて行く、エリーさん。テトラドンは一眼レフで写真を撮りながら、マイペース。けんさんは更に遅れてのんびり。わたしはけんさんのすぐ後に続きます。

途中、手を包帯で吊っている女性と、男性2名のパーティーとすれ違いました。女性は十文字小屋の小屋番さんで、転んで脱臼され、急遽、下山されている所でした。十文字小屋から大山までの間でも危ない箇所があるから、アイゼンを付けた方が良い箇所があると、アドバイスをもらいました。

登山道に入ってから1時間30分ほどで、十文字小屋です。小屋までは全く雪はありませんでした。

けんさん、エリーさんの2名は今回が初めてのテント泊となるはずでしたが、小屋番さんから小屋を使っても良いと伺っていたので、快適な小屋を使わない理由はありません。小屋は独占でした。


ここまで順調なものの、一番重要なことが。1日目は行動時間が短く、早く宿泊場所に着くので、小屋でゆっくりお酒を楽しめるはずだったのですが、小屋番さんがいないので、肝心のお酒を買うことができません。共有財産は偶然、当日に購入したビールが1本と、カップワインが1個のみと寂しい夜になりました。こごみのおひたし、きゅうりの浅づけ、馬肉の燻製、ソーセージ、その他かわきものと、おつまみは充実していただけに、残念でなりません。と嘆いていたのは私一人で、他のメンバーはどうでも良いようです。

エリーさん調理による夕食のしょうが焼き、味噌汁も美味しくいただき、7時頃には就寝です。


2日目:
3時に起床します。明け方に一瞬雨が降りましたが、行動を開始する頃には止みました。

しばらくは雪はありませんが、所々、凍っている箇所があります。
特に、簡単な岩場、鎖場が凍っており、危険な状態になっていました。断続的に雪/氷が現れるので、アイゼンを付けるタイミングに悩みます。
微妙な場所もしばらくは、アイゼンを付けずに歩いていましたが、武信岩山の先から軽アイゼンを付けることにしました。



甲武信小屋のHPに今年は雪が少ないと掲載されており、また、ゴールデンウィーク明けなので、多くの人に歩かれていることを想像していましたが、雪はだんだん深くなり、また、それほど多くの人は入っていないようで、足はずぼずぼ、雪にしずみます。

けんさんは、なぜか、特に雪に足を取られます。4番目を歩いているにもかかわらず、まるで、先頭でラッセルしているようです。shitという声がわたしの前から聞こえてきます。後ろで爆笑させてもらいました。効果があるかわかりませんが、先頭(4番目)はわたしが歩き、けんさんには2番目を歩いてもらうことにしました。


予想外に雪に苦しめられ、けんさんはラッセルを楽しみ過ぎバテバテでしたが、甲武信ヶ岳山頂に到着。山頂は強風、曇っていましたが、遠くに、うっすら富士山が見えました。


甲武信小屋で大休止し、徳ちゃん新道を使い、西沢渓谷に下山しました。


今回は、簡単なルートを選択したつもりでしたが、まだ雪も深く、2日目の行動時間は10時間を超え、厳しい山行となりました。みなさん、お疲れ様でした。

当初は西沢渓谷から入り、梓山に下山する計画でしたが、徳ちゃん新道を登るのがイヤだったので、逆ルートに変更してもらいました。

当初予定のルートで歩いていたら、凍った鎖場の下降は、ロープを使わなければ下りられなかったと思います。20mロープと少しのガチャ類しか持っていなかったため、ロープを出すことになると、相当時間がかかったと思います。偶然、逆ルートにしてラッキーでした。

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